テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
トリアナス砦 部族会議室
アローネ「それではこれから対マテオ作戦会を始めます。」
アローネの号令によりカオス達とカーラーン教会、六部族族長達を交えての作戦会議が開かれる。以前とは違い長方形の机の側面にスラートを含めた六人の族長とカオス達それぞれが座る。アローネとコーネリアスは上座の席に座っている。
アローネ「…では
現在我が軍の勢力はどれ程ありますか?」
数日前までは敬称を付けてコーネリアスを呼んでいたが立場もあってかコーネリアスの名を呼び捨てにするアローネ。
コーネリアス「事前に調べ上げたデータによりますとスラートが四百、ミーアが百、クリティアが五十、フリンクが千、アインワルドが三百、ブルカーンが百の計千九百五十です。」
アローネ「フリンク、スラート、アインワルドが隊列に加われる数が多いですね。
ミーア、クリティア、ブルカーンが少ないのは何故ですか?」
ミーア「勘弁しとくれ。
うちはクラーケンの被害が大きくてそれ以上は出せないよ。
戦える男達はそれで全部さ。」
オリヘルガ「俺達ブルカーンは今のところ百人だがそれで部族全員だ。
蜥蜴野郎に殆ど食われて百人しか残ってねぇが全員でマテオと戦う。」
アローネ「そういうことでしたか………。
それなら何も言うことはありませんが………、
………クリティアはどうして他よりも数が少ないのですか?
貴殿方も他の部族のように数を出すべきではありませんか?
クリティアは確か以前御伺いした時はジャバウォックの被害はそこまで無かったと思いますが。」
ミーアとブルカーンがヴェノムの主によって大半の数を失っている。そうした事情もあって彼等が兵が少ないのは分かるがクリティアに関してはマテオでヴェノム避けに使う封魔石のような術式を施しヴェノムの主ジャバウォックの目を欺いていた。なので人口的にはそこまで数は少なくないはずだが………、
オーレッド「儂等は兵に貸し出すマジックアイテムの製造で忙しいんじゃ。
その上戦場にまで出ろと言い出すのは流石に儂等を酷使し過ぎではないか?
五十も兵を出すだけ有り難いと思ってほしいところじゃ。」
アローネ「マジックアイテムの製造………?
………オールディバイトのことですか。
私自身が身を持ってあのアイテムの強力さを体感したので製造に人員を割くのであれば構いませんが兵に貸し出すにしても千九百名分もの数を生産が可能なのですか?」
兵器を他の部族にも渡すことで自分達は出兵する人数を減らすのが当然というオーレッド。だが一部族で他五つの部族の分のオールディバイトを賄えるとは思えなかった。アローネの質問にもオーレッドの返事は予想通りに、
オーレッド「そんな数儂等だけでカバーできるわけないじゃろ。
そこまでの数揃えるのに半年から一年はかかるぞ。
それでもいいのか?」
アローネ「半年から一年ですか………。」
ファルバン「…コーネリアス殿、
カーラーン教会で調査したというマテオのレサリナスの情勢はどうなっておるのだ?
七ヶ月前にマテオはダレイオスに奇襲から開戦をしようとしていたらしいがそれはカオス殿達のおかげで大分延びたと聞くがそれはまだ幾ばくか時間はあるのか?」
コーネリアス「それについてなのですがここ一月辺りでレサリナスのバルツィエに
レイディー「妙な動き?」
ウインドラ「俺達が一度レサリナスに潜入した時期か。
妙な動きとは具体的にはどの様な様子なのだ?」
それまで先見隊を送るばかりで大々的に何かをしていたわけではないバルツィエに変化があったということで皆がコーネリアスの次の言葉に注目した。
コーネリアス「はい、
何でもバルツィエ一族とその傘下の者達が慌ただしく積み荷をレサリナスから運び出してるとか………。」
ミシガン「積み荷?」
タレス「どんなものを運び出してるんですか?」
コーネリアス「どうやら武器や兵器、それから食料などのようです。」
カオス「武器や兵器………と食料?」
アローネ「軍がそういった品を運び出す際はどこかへ遠征と決まっていますが今回は
普通なら遠征は精々数日から数十日分の食料程度で済むらしいのですがそれがどうもそれ以上の………数ヵ月分の食料を運び出しているようなのです。」
クララ「そんなにですか………?」
コーネリアス「えぇ、
密偵からはそのように聞いております。」
カオス「そんなに食料を持ち出して一体何をするつもりなんだ………?」
レサリナスといえばマテオの首都であり堅牢な外壁で守りを固めたバルツィエの本拠地だ。そこから武器や食料を大量に運び出すことにどの様な意味があるというのだろうか。
レイディー「…ひょっとするとそりゃ………
ボソリとレイディーがそんな一言を呟いた。
ウインドラ「!?」
ミシガン「独立?」
コーネリアス「教会も同意見です。
バルツィエ達はマテオから独立しようとしているのでしょう。」
アローネ「もし本当に独立であるのならば早めに手を打たなければなりません。
でないと大勢の人が犠牲になります。」
カオス「アローネ………独立って何?」
一部の者達は独立が何を意味するのか理解しているようだがカオス達バルツィエとの歴史が浅い者達はその言葉の意味を理解できないでいた。
アローネ「…私もコーネリアスから先日説明いただいたばかりでして………。
………独立というのは「マテオから離れるってことだよ。」」
アローネを遮りレイディーがそういった。
カオス「マテオから離れる?」
レイディー「あぁ、
バルツィエ達はマテオから身を引くってことだ。
地位や家何もかも捨ててレサリナスから引き上げんのさ。」
カオス「え!?
それって「どういうこと!?フェデール達が逃げるってこと!?」」
バルツィエが引き上げると聞いてバルツィエであるフェデールがいなくなってしまってはミストの住人達の仇を取れないとミシガンが身を乗り出してくる。
レイディー「落ち着けよ。
独立ってのはそういうことじゃねぇよ。」
アローネ「そうですミシガン。
これは由々しき事態なのです。
もしバルツィエが本当に独立するのであればバルツィエはこれから恐ろしい計画を企てているはずです。」
ミシガン「だから独立って何なの!?
フェデール達はどうするつもりなの!?」
アローネ「………フェデール達………バルツィエはこれから………、
マテオとダレイオス両国を相手に戦争をけしかけて来ます。
独立とはつまりマテオ、ダレイオスとは別の
………独立が実行されたらマテオでミストのように焼き払われる街が数多く出てくるでしょう………。」