テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

926 / 972
バルツィエの独立とは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「ミストみたいな事件がまた他にも起こるっていうの………?」

 

 

タレス「そんなことをする意味があるんですか?

 マテオ………レサリナスだけでも結構な守りなのにそれを捨てるなんてことが………。

 それだけじゃなくダレイオスという大国を敵に回しているというのにマテオの人達まで敵にするような………。」

 

 

 アローネ達が言う独立はカオス達からすればそれだけ聞いてもバルツィエがそれを実行するだけのメリットがあるとは思えなかった。マテオを独立するということは大国である利を捨てるということになる。そうなればそこらにいる盗賊と変わらないただの暴力集団に成り果てるのではないかと。

 

 

レイディー「元々マテオはクリスタル女王………マテオ王家が立ち上げた国だ。

 それを百年前のアレックス大公とクリスタル女王の婚姻によってバルツィエに乗っ取られる形になった。

 バルツィエはマテオで力のある奴等を傘下に集めてはいたが中にはバルツィエに反抗する奴等もいた。

 そりゃ始めはバルツィエもそいつらと同じで王族ではなかったからな。

 バルツィエをよく思わない貴族連中はかなり数が多い。

 そいつらのせいでバルツィエは今まで色んな作戦にケチをつけられてきた。

 逐一反対されてたら中々バルツィエも動き辛かったろうぜ。

 

 

 独立ってのはそういう足を引っ張ってくる連中とオサラバ出来るってことだ。

 本当だったらアタシ達がダレイオスに最初に亡命してくる前の城前広場での騒動が起きてなければバルツィエは軍を率いてダレイオスを占領しに来てたはずなんだ。

 それをしなかった………出来なかったのはそうした反抗貴族達がバルツィエの作戦に異議を唱えていたからだ。」

 

 

アローネ「それが独立を決行することで指揮系統が一つになります。

 バルツィエが独立でどの程度の騎士団を引き抜くかは分かっておりませんがバルツィエに付き従う者はかなりいることでしょう。」

 

 

コーネリアス「国というしがらみがあったからこそバルツィエは百年も前に世に広まるヴェノムへ早い段階で対処が済んでいたのにダレイオスに攻め込めずにいたのです。

 バルツィエがレサリナスを離れるとなればバルツィエは各方面へ総攻撃をしかけて制圧していくでしょう。

 そうなればもう残ったレサリナスの貴族の方々では止められようがありません。」

 

 

 

 

 

 

カオス「…想像していたよりも結構まずい事態に直面してるってことだね………。

 あいつらの性格で何でちょっかい程度の襲撃しかしてこないんだろうと思ってたらそんな状態だったなんて………。」

 

 

 国と一言で言ってもそこに住む人々が皆同じ考えではないことはカオスも分かっていた。カオスの中ではマテオの組分けとしてはウインドラ達ダリントン隊とバーナン隊が民衆の支持を受けてバルツィエ達国を取り仕切る一団に立ち向かう構図があったがまだその中にもバルツィエに反抗する者達がいたのだ。その者達の働きのおかげでこれまでマテオとダレイオスが本格的に戦争に突入することは防がれていた。

 

 

 

 

 

 

 それが今バルツィエはマテオから離反し別の組織を立ち上げマテオすら相手取ろうとしている。常識で物を考えれば国に敵うはずがないのだがバルツィエは一人一人が一騎当千と格付けされる一族だ。六年前にはバルツィエだけでタレスの村を襲い制圧したこともあってバルツィエだけでもダレイオスと渡り合えると称される程の力がある。独立するのならその両方を相手に出来る自身があるのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーレッド「なんじゃややこしいことになっておるのぅ。

 

 

 ………して、その独立とかなんとかをバルツィエが()()()()()()()()()()()()()のが今の儂等の戦法として最善じゃと思うんじゃがどうじゃ?」

 

 

 独立についての説明を終えた途端オーレッドがそんなことを言い出した。

 

 

カオス「!?」

 

 

ウインドラ「おい!

 事は急を要する事態なんだぞ!

 バルツィエが独立するのを待ってたらマテオの多くの街が襲われてしまうんだ!

 独立する可能性があるなら直ぐにでもマテオに向かってバルツィエを叩くべきだ!」

 

 

ミシガン「あいつら皆何するか分からないんだよ!?

 独立するのなんか待ってたらマテオの皆殺されちゃう!」

 

 

オーレッド「………はて?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それの何が問題があるんじゃ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなことは問題にはならないといったふうにオーレッドはそう聞き返してきた。

 

 

ウインドラ「何……?」

 

 

オーレッド「確かに儂等ダレイオスの者達はソナタダリントン隊とか言うたかの?

 そのダリントン隊と協力関係にある。

 言わばダリントン隊はダレイオスの一部に与したわけじゃ。

 それなら身内として数えられるのはダリントン隊と他亡命者及びカーラーン教会の者達だけじゃ。

 それ以外に関しては特別同盟も結んでおらん………端的に言えば()()()()()()()()()()()()()()()()じゃ。

 それなら敵が敵同士で争っているのを儂等はここで決着がつくまで待っておればいい。

 残った疲弊した方と戦えば儂等は戦で払う犠牲が少なくて済む。」

 

 

ウインドラ「オーレッド殿………、

 本気でそんなことを言ってるのか………?

 もしそうなら「ウインドラ殿。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファルバン「すまないが余はオーレッドの意見に賛成だ。

 戦というのは勝つためにするものだ。

 ソナタ等がダレイオスにいる以上はマテオのことは気にすべきではない。

 

 

 全てを救う道など理想でしかないのだ。

 マテオの民のことは考えるな。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。