テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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内乱

王都レサリナス 西入り口

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザッザッザ………!

 

 

 

 

 

 

ブラム「!?

 なっ、

 何事ですかこれは………!?」

 

 

 カオス達がブラムに近付くと彼は悲鳴のような声をあげて驚いた。

 

 

アローネ「それは此方のセリフです。

 ブラムさんこそ何をなされているのですか?」

 

 

ブラム「何を………、

 ………私はバルツィエが独立をなさる徴候がありましたのでこの機にレジスタンスを立ち上げようと………。」

 

 

カオス「そうだったんですね。

 ………それでこの騎士達は………?」

 

 

 ブラムの隣には縄で締め上げたと思われる騎士団の者達がいた。

 

 

 

 

 

 

騎士一「くそッ!

 貴様等!

 俺達に手をあげてただで済むと思うなよ!」

 

 

騎士二「ブラム隊長!

 アンタは此方側だと思ってたが違ったようだな!

 今にアンタはランドール隊長やフェデール騎士団長に粛清されるだろう!

 覚悟しておくんだな!」

 

 

 

 

 

 

ブラム「私がそうした覚悟も無くこのような行動に出ているとお思いですか?

 侮られたものですね。

 この百年バルツィエに付き従ってきましたがそれももう終わりです。

 いつかはバルツィエもアルバート様のように皆の信望を集めるような方針へ転換する時が来るのではないかと願っていましたがそんな希望を抱いているだけでは無駄だということが友を失って漸く気付きました。

 

 

 

 

 

 

 これから私達は真っ直ぐバルツィエの元へと向かいます。

 そして彼等を私達の手で討ちます!」

 

 

 腰に下げた剣の柄を固く握りブラムはそう騎士達に告げる。決して冗談などではなく本気でそうしようとしているのだろう。ブラムからはその固い決意の他にも友を殺されたことに対するバルツィエへの憎しみの念も含まれているようにカオス達は感じた。

 

 

 

 

 

 

ハーベン「アローネ様………、

 この者は一体何者なのでしょうか?

 アローネ様方とお知り合いのようですが………。」

 

 

アローネ「えっと彼は………。」

 

 

ブラム「!

 とっ、

 ところで臣民様方。

 何やら以前に比べお連れ様がその………大分お増えになっておられるようですがどういった経緯でこの様な団体を引き連れて此方まで………?」

 

 

 ブラムからすればカオス達だけならまだしもその後ろに千人以上にも及ぶ数の人々が一斉にレサリナスの入り口に集中しているのだからその光景にただならぬ気配を感じているのだろう。

 

 

ファルバン「我等はダレイオスの者だ。

 マテオと………正確にはバルツィエと戦争しに参った。」

 

 

ブラム「なっ…!?

 ダレイオス!?

 敵国がいつの間にこの様な場所まで侵入を……!

 こっ、

 これからバルツィエと戦うという時にダレイオスまでもがここまで……!」チャキッ!

 

 

 ブラムがダレイオスの名に驚き剣を引き抜こうとするがそうすることは出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュッッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャキッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラム「!?」

 

 

オリヘルガ「おっと動くなよ?

 少しでも動けばこの短剣がお前の首をかっ切るぜ?」

 

 

 オリヘルガが飛葉翻歩でブラムの背後に回り込み彼の喉元に腕の仕込みナイフを突き付ける。

 

 

ブラム「ぐっ…!?

 これからという時にまさかダレイオスの軍勢が押し寄せてくるとは……!!」

 

 

オリヘルガ「おい?

 誰が喋っていいって言った?

 お前に喋る権利なんて与えてねぇよ。

 勝手に口を開くんじゃねぇ。

 下手に動かれると俺も手が滑るかもしれねぇだろうが。」

 

 

ブラム「……!」

 

 

 

 

 

 

「ブ、

 ブラム様!」

 

 

「ダレイオス共めぇ!

 ブラム様を離せ!」

 

 

 入り口前でバルツィエ傘下の騎士達を拘束していた者達がブラムを解放するようオリヘルガに訴える。よく見てみればその者達は騎士団ではなく普通の一般市民のような格好をしていた。

 

 

カオス「…オリヘルガ、

 離してあげてくれないか。

 その人は俺達の知り合いなんだよ。」

 

 

ウインドラ「その人とは俺達がマテオからダレイオスに亡命する際に手助けしてくれた人で俺達の味方だ。

 短剣を下ろせ。」

 

 

オリヘルガ「………ケッ!

 そうかよ。」

 

 

ス…、

 

 

 オリヘルガはカオス達に言われ素直に首元に突きつけていた短剣を下げた。

 

 

ブラム「……これはどういった状態なのでしょうか………?

 皆様がダレイオスの者達と一緒にいるというのは………。」

 

 

アローネ「…ブラムさんと初めて御会いした時のことを思い出しますね。

 あの時は貴方にダレイオスの者と勘違いされたことから私とカオスの旅が始まりましたが今ではその勘違いが現実のものとなってしまいました。」

 

 

ブラム「どっ、

 どういうことでしょうか?」

 

 

アローネ「………現在私はこのダレイオス軍の“将”としてマテオに来ています。」

 

 

ブラム「将………?

 アローネ様が………?」

 

 

アローネ「えぇ、

 この度私はカーラーン教会教皇カタスティアから辞令を受けカーラーン教会枢機卿の位を承りダレイオスと同盟を結ぶことにしたのです。

 そしてダレイオスの六つの部族と私とで誰がこれから始まる戦争の主導者に相応しいか競い会いました。

 その結果私は他の王候補者を退けダレイオスの王の地位にまで上り詰めました。

 

 

 ………状況を教えてください。

 バルツィエは今どちらにおられるのですか?

 私達はこれからバルツィエを討ちに向かいます。

 ブラムさんは私達に彼等の情報を提供次第街の人達を避難させてください。

 これからこの街は()()()()()と思われますので………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラム「アローネ様がダレイオスの王に………………?

 ………アローネ様………貴女は一体………。」

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