テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
アローネ「それでブラムさん、
バルツィエの本隊はどちらにおられるのですか?
先程フェデールが此方に向かわれたという情報をいてやって来たのですが彼はここを通過したのですか?」
ブラム「いっ、いえ………、
騎士団長フェデールは
現在は王城にて大公アレックスとクリスタル女王陛下、それと王女アンシェル様並びに他フェデールの部隊が王城の中に籠られております。
フェデールもそちらにおられるかと………。」
レイディー「何………?」
カオス「フェデールが昨日からここに………?」
タレス「それは変ですね………。
フェデールはさっき西の海岸で騎士達に独立の準備ができたとかでレサリナスに戻るよう命令を下しに来ていましたが………。」
ブラム「?
ですがフェデールの同行は私の方でも追っておりました。
一月前に皆様と御会いしてミストの惨状を確認し戻ってきてからも彼がどこで何をしていたかもずっと見張っておりましたが
ウインドラ「………どういうことだ?
だが現にこの騎士達は………。」
騎士一「フンッ!
我々がこうして捕まっていることは直ぐにフェデール騎士団長に伝わるだろうな!」
騎士二「騎士団長は先程我々に帰還するよう御命令されたのだ!
我々がいつまでも戻って来なければ様子を見に駆け付けてくれるだろう!
その時は貴様等を皆纏めて成敗してやる!」
ミシガン「………ほら、
フェデールがこの人達のところに来たってさ。」
ブラム「………おかしいですね………。
西の海岸に向かわれて戻られるのであれば必ずこの西門を通るはずですが私共はフェデールが出ていくところも入ってくるところも確認しておりません………。
フェデールは私共の目を掻い潜っていつの間に外へと………?」
レイディー「ここ最近目立つな………フェデールの不審な行動が………。
これで二度目か。
オーギワンでも南北を一時封鎖してたんだろ?
そんで戻って来てみたらそんなことはしてないって言ってたって。」
ブラム「はい………、
私も何故フェデールがそのような命令を下していたのか皆目見当がつきませんが………。」
アローネ「………オーギワンのことに関しては理由は分かりませんが今回のことに関してだけはどの様にブラムさん達の目を欺いて外へと出入りしていたかは予想がつきます。
彼等には
ウインドラ「!
そうか…!
あれを使えば門を一々通らなくてもレサリナスに行き来ができるな。」
レイディー「まぁ確かにそんな方法はあるだろうがよ?
何でそんな回りくどいことをするんだ?
騎士団なんだから堂々としてりゃいいだろうが。」
アローネ「…ブラムさん、
貴方は先程バルツィエと戦われると仰っていましたね。
バルツィエと戦うとなれば相当な数の人手が必要なはずです。
それは既に集め終えているのですか?」
ブラム「えっ、えぇまぁ………。
バルツィエに対する不満を抱えていらっしゃる臣民様方は数多くおりますので集めるだけでしたら直ぐに数百から数千名の方々が集いました。」
アローネ「………なるほど………。」
カオス「アローネ、
何か分かったの?」
ブラムの話を聞きフェデールに対して何か確信めいたように呟くアローネにカオスが質問する。
アローネ「…断定は出来ませんがオーギワン港での封鎖は独立の準備を整えるための
タレス「時間稼ぎ………?」
アローネ「…ブラムさん、
貴方はバルツィエと共にいた期間がそれなりに長いのでしたよね?
ウインドラ達の話によれば貴方はダリントン隊やバーナン隊が裏でバルツィエに反抗する計画を立てている間もバルツィエの元にいたと聞きました。
もしかすれば貴方がダリントン隊と繋がりがあることがフェデールに感付かれていたのではないですか?」
ブラム「…その可能性はありますね。
私の部隊がミストでフェデールに襲われたのは彼等が私の部下であることが理由だったからでしょう。
私の部下ならダリントン隊やバーナン隊のようにバルツィエに消されたのも納得がいきます。
………ですが時間稼ぎとは………?」
アローネ「貴方はミストで部下の方達が亡くなったのを確認して今このように勇姿を募ってバルツィエに立ち向かおうとしています。
バルツィエも独立を果たす前にマテオの反抗勢力と争うのは避けたかったのでしょう。
彼等に反感を抱く人は大勢います。
力があるとは言っても一勢力に大数で向かってこられては何が起こるか分かりません。
貴方をオーギワンで足止めしたのは貴方がレジスタンスを組織する時間を延ばしたかったからでしょう。」
ブラム「!?
でっ、ですがそれなら一度皆様とここへ戻られる前に私はミストに戻る許可をフェデールから得ました!
私にレジスタンスを組織されたくなかったのであればオーギワン港で足止めしなくともレサリナスから私を出さなければよいだけの話ではありませんか!?」
ブラムが言う通りレジスタンスの組織化を防ぎたかったのであればブラムをレサリナスから出さなければブラムが行動に移すことはなかっただろう。それなのにフェデールはブラムにミストに戻る許可を出した。それによってブラムがミストに向かい彼とバルツィエは決定的に袂を別つこととなった。
レイディー「…そりゃつまりだ。
時間稼ぎが
カオス「僅かな時間だけ………?」
レイディー「独立にかける時間はそれほど必要無かったってことだよ。
計算高い奴のことだ。
今日今この時点でな。」
カオス・タレス・ミシガン・ウインドラ「「「「!!?」」」」
アローネ「…王城へ向かいましょう!
アレックス、フェデール彼等バルツィエがまだこのレサリナスにいるのであれば確保して独立を阻止するのです!
バルツィエに独立をさせてはなりません!」
ハーベン「アローネ様!
我々はどうすれば………!?」
アローネ「ダレイオス軍は予定通りレサリナスを包囲してください!
万が一にもバルツィエを逃してはなりません!
彼等には飛行手段もありますがもしレアバードで逃亡を謀るようであれば撃ち落としてください!」
ハーベン「分かりました!
そのように全軍に通達します!」
アローネ「急ぎますよ皆!
ここでアレックスとフェデールを取り押さえねば予想を遥かに凌ぐ死者が出ることが懸念されます!
彼等がこの街の中にいる間に拘束して彼等から他のバルツィエの足取りを追います!
彼等さえ押さえてしまえば大規模な戦争に発展する前にこの戦いを終わらせられるのです!
一刻も早くアレックスとフェデールの確保を!」
アローネの指示によってダレイオス軍はレサリナスを取り囲みカオス達はレサリナスの中へと入っていった。レサリナスの中にいるというアレックスとフェデールを捕まえることができれば無用な戦いをせずにマテオとダレイオスの永き戦いに終止符を打つことができる。
………が結局カオス達はアレックスとフェデールを捕まえることはできなかった。バルツィエが持つ彼等の