テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
アローネ「カオ「動くな。」…!」
アローネの喉元に剣が突き立てられアローネは身動きを封じられてしまう。
フェデール「まだ殺しはしてないよ。
俺も下手にウルゴスの関係者を殺したりするのはマズイからね。」
アローネ「…この間から貴方は何を仰っておられるのですか。
カオスはウルゴスとは関係ありません。
ウルゴスに関係しているのは私です。」
フェデール「それは分かってるよ。
君本人がずっとそう言い続けてたしカオスだってウルゴスの時代の生まれじゃなくこの時代の生まれだってことも判明している。」
アローネ「貴殿方バルツィエはウルゴスの何を知っておられるのですか?
どうしてバルツィエはウルゴスを敵と認識しているのですか?
ウルゴスは貴殿方に一体何をしたと言うのですか。」
フェデール「具体的にはまだ何もされたことは無いよ?
何かされるとしたら
アローネ「被害妄想も甚だしい………。
それでは貴殿方がご勝手にウルゴスに悪意を感じているだけではないですか。
それで私に高額の懸賞金をかけたりと………バルツィエも案外と臆病な方が多いようですね。」
フェデール「………」
ドンッ!!
アローネ「!?」ビクッ!
フェデールは鞘を腰から取り外して壁に投げつけた。
フェデール「………そうやってお前等ウルゴスは人を騙し続けてきたんだろ。
言葉巧みに人を偽って利用してお前達は何を企んでいるんだ?
今のこの状況だって………この反乱だって元はお前の与するウルゴスが仕向けたことだろうが。
何を自分は関係ない体を装ってるんだ?
アローネ=リム・クラウディア。」
アローネ「わっ、私がこの反乱を………?」
フェデール「今街で反乱を先導してるのはブラムだ。
あいつは前々から怪しいとは思ってたんだ。
俺達バルツィエに尻尾を振って近づいてきてここに来て手のひらを返してきた。
あいつがどこかで俺達を裏切ることは察してた。
その引き金になったのが
アローネ「…ミストでのことは貴方が仕出かしたことではないですか。
貴方がミストを………そこにいた住民とブラムさんの御友人もろとも攻撃して「惚けるな!!」!?」
フェデール「
俺はミストを焼いてなんかいない!!
俺がミストにやったのはカオスに対して行ってきた奴等の横暴に脅しをかけただけだ!
それ以上のことは何もしてなかった!!
なのに何で俺がミストの連中を殺ったってことになってるんだ!
俺はこの件に関しては全くの無実だ!
俺はミストの住人達もブラムの部下達も手にかけてなんていない!」
フェデールは珍しく声を張り上げて自らの冤罪を主張する。フェデールとは三回対峙したことのあるアローネだったが彼がここまで感情的に何かを訴える姿は初めて見た。
アローネ「しっ、しかし現にミストで生き残った方が貴方がミストを攻撃する瞬間をしっかりと目撃されているのですよ………?
貴方がやったとしか私には………。」
フェデール「白々しい!
それはお前達達ウルゴスが
カオスに俺達バルツィエ………いやこの俺に対しての悪印象を植え付けるために生かしてミストをやったのは俺だと錯覚させるために残しておいた駒だろう!
お前の仲間に
アローネ「!
貴方に変装………?
………しかし変装出来る方がいたとしてバルツィエ以外に村一つを焼き付くすような力があるような方は………。」
フェデール「ここまで言ってもまだ俺が犯人だと言い張るか?
今ならカオスも意識が無いし正直に話してもいいんだぞ?
俺はお前と話をするためにカオスを眠らせたんだ。
質問に答えろ。
ウルゴスの目的は何だ?
最終的にお前達ウルゴスは何をしたいんだ?
言わなければ俺はここでカオスを殺す。
さぁ言え!
アローネ=リム・クラウディア!」
アローネ「………」
アローネにはフェデールが何を言っているのか全く理解出来なかった。分かることといえばフェデールはミストの件を否認していることと否認した上でフェデールはミストを攻撃したのはウルゴスだと言う。ここまで必死に訴えられればアローネもミストのことは本当にフェデールは関与してなかったのではないかと思い出す………。
メラッ………!
アローネ・フェデール「「!?」」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
突然アローネとフェデールの間に火の玉が浮かび上がったかと思うとそれは二人を遮るかのように炎の壁が発生した。
アローネ「これは………!?」
フェデール「………これで確定した。
アローネ=リム・クラウディア……貴様はやはりウルゴスの………!?」ゴオオオオオオオ!!!
フェデールが何かを言いかけたがそれを言い切る前に火の壁がフェデールに迫っていく。フェデールは炎から逃れるように後退していく。やがてフェデールは窓際まで後退り………、
フェデール「アローネ=リム・クラウディア!
俺はどんなことをしてでも貴様達ウルゴスの野望を阻止して見せる!
貴様と貴様の組織がこのデリス=カーラーンで何をしようとしてるのかは知らないがどうせろくな企みじゃないだろう!
俺はそれを何としてでも食い止めてやる!
バルツィエを舐めるなよ!
俺はたとえ一人になったとしてもウルゴスの計画を邪魔しにいくからな!
覚悟していろ!」
パリィィンッ!!
フェデールはそう言い残すと窓を蹴破り外へと逃げていった。部屋に残されたアローネはそれを呆然と見送った。
アローネ「………何だったのでしょうか………?
どうして彼はあそこまでウルゴスを………。」
フェデールの捨て台詞が気になるアローネだったがいくら考えてみても彼女には何のことだか分からなかった。それに急に現れた炎の壁もフェデールが飛び出ていったのを確認したかのように消えてなくってしまった。
アローネ「………とにかく今はカオスの傷を治療しなくては………。」
この短時間で色々なことが起こりすぎて頭の整理が追い付かないアローネ。一先ずは無人となった城の中でアローネはカオスの回復を待って皆のところに戻ることにした………。