テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
安らぎの街カストル
ゴゴゴゴ………!!!
「ん?」
「どうした?」
「何か………遠くの方から音がしないか?」
「音?」
「ほらよく耳を澄ましてみろよ。」
「……本当だ。
何の音だ?」
「さぁ………?」
「………何かこの音段々大きくなってないか?
こっちに近付いて来るような………。」
「何だろうな………?
亀車でもこんな音は出さないだろ。
一体何がドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
「なっ何だ!?」
音が澄まさずに聞こえる程大きくなった途端二人の男達の近くで爆発が起こった。
「なっ…!?
攻撃を受けたのか!?
このカストルが…!?」
「どこからだ!?
どこから攻撃が飛んできた!?」
「!?
それより見ろ!
今のでこの街の封魔石が……!?」
「何……!?
………あぁ!
封魔石が砕け散っている!!」
「マズイんじゃないか………!?
封魔石が壊されたら街の外からヴェノムが入ってきちまうぞ!!」
「直ぐに騎士団にこのことを伝えろ!
封魔石が何者かによって破壊されたこととこの街の周辺にいるヴェノムがカストルに侵入してくる危険性があることを!
俺はギルドに行って急いで街の皆を安全な場所まで誘導するよう応援を頼んでくる!」
「わっ、分かった!」
男達は手分けして街に危機が訪れたことを報せに走った。ラグナサンライズの熱線で封魔石を砕かれた街はどこもこの様に奔走することとなった。これまでは封魔石のおかげで街の中は安全であったが封魔石が無くなった今街の中にいてもヴェノムがやってこれるようになり安全ではなくなった。ヴェノムの大出現以来の大事件でマテオ中はどこもパニックに陥っていた。
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王都レサリナス 東入り口
セバスチャン「このレサリナスも直にヴェノムが侵入しに集まって来るでしょう。
南の門が破られた今ヴェノムは南方よりレサリナスへの侵入を試みます。
レサリナスの外壁は封魔石と同じ造りをしていましたためそれが破壊されたとあってはヴェノムに入ってきてくれと言わんばかりの状態です。
ここを放置するとこのレサリナスの市民達が皆感染する恐れがあるでしょう。
そうなれば
オーレッド「すっ、数万じゃと!?」
クララ「私達がやっと二千に達したというのにこのレサリナス一都市だけで私達の軍勢の五倍以上の人が………。」
シーグス「けっ、けどよ?
ヴェノムってんなら別に俺達でも倒せなくないよな?
数万っつってもヴェノムの知能ならそんなに怖くは「レサリナスだけじゃないだろ?」…!」
ミネルバ「考えてもみなよ。
レサリナスで数万ってことは他の都市にもまだそんぐらいの数のマテオの連中がいるってことになる。
全部の村や都市を合計すると“十万”にもなるだろうね………。」
シーグス「十万………………五十倍………。」
カオス達もレサリナスの総人口がどれ程に上るのかは把握してはいなかったがカストルもレサリナスに劣らない広さがあった。イクアダとリトビアもそれに準じて面積が広く人もそれなりにいた記憶がある。
ファルバン「…今はまだ暴れだすことはないがもしここを放置してヴェノムが蔓延すればそれだけの明確な我々の敵となるわけか………。
総数比五十倍とは末恐ろしいな………。」
オサムロウ「それだけじゃないぞファルバン。
敵はその辺のヴェノムに限らず今我等の目先にいるあのラグナサンライズまでいるのだ。
あれを倒せなくてはダレイオスに未来は無いぞ。」
もしマテオ中に感染者が溢れかえれば精霊の力を得ていたとしても数に圧されて敗北するのは濃厚だろう。そうなればダレイオスに逃げ帰るしかないがラグナサンライズがいる以上ダレイオスに戻ったとしても先程の殺魔の光線で砲撃されるかもしくはラグナサンライズ自身がダレイオスまで追ってくるだろう。
アローネ「ラグナサンライズと感染者を同時に相手するとなると流石に私とカオスだけでは皆を守りながら戦うのは厳しいところですね……。
どうにか片方のラグナサンライズに集中したいところですがそうなるとマテオの人々をヴェノムから遠ざけなくてはなりませんし………。」
ハーベン「………!
アローネ様!カオス様!
あの術を御使いになられてはいかがですか!?
あの一月前に私共ダレイオスの者達に付与されたあの術ならマテオの者達がヴェノムに変貌することを防げるのではないですか!?」
ファルバン「!」
カオス「!
そうか………あの術なら………精霊の力をマテオの人皆に与えられればマテオの人がヴェノムに感染することはなくなる………。」
ハーベンがカオス達に提示した策であれば直ぐにでも精霊の力をマテオの者達に分け与えることができマテオの者達の感染を食い止めることが可能だ。
アローネ「では早速それを実行し「待て!!」」
オーレッド「早まるな!!
まだあの力をマテオに渡してはならん!!」
カオスが術を使おうとした瞬間オーレッドが何故かそれを引き止めに来た。
カオス「え………?
何でですか………?」
アローネ「オーレッド………事態は一刻を争うのです。
マテオの人々がこのままでは全員ヴェノムに「まだ感染するとは決まってないじゃろ!?」」
オーレッド「ここで
バルツィエが暴走したとあってはマテオの連中もバルツィエとは敵になるのじゃろうが儂等の味方になるとは限らんぞ!?
儂等に敵意を向けてくることも考えられる!
今ソナタ達は儂等ダレイオス側についておるではないか!
ダレイオスの負担を増やすようなことはせんでくれ!」
オーレッドは頑なにカオスに精霊の力を与える術リザレクションを使わせようとするのを阻止してくる。
オーレッド「とにかく!
儂はマテオの連中に力を与えるのは反対じゃ!
どうしてもと言うなら儂等がそこらのヴェノムをどうにかするわい!
それで問題は解決じゃろ!?」