テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
バルツィエ「……ぁ………ぅ………。」
カオス「こんなものなのか………。」
時間はかかったがカオス達は先代のバルツィエ達を打ち倒すことに成功した。今は先代達は全員カオス達にやられて気を失い倒れている。
ウインドラ「これでバルツィエはアレックスとフェデール、ランドール以外は全員なのか?」
レイディー「アタシの知ってる奴等はニコライトってガキを除けばこれで全部だ。
まさかほぼ総力でぶつかるとは思わなかったがラグナサンライズが屠られたことでこいつらも焦ってたんだろ。
全員でかからないとアタシ等に勝てないと思ってこんな強行手段に出たが坊やと猿がいなけりゃ危なかったな。」
オサムロウ「バルツィエの連中も昔から何も変わってないな。
相変わらず力に頼った戦い方で手玉にとりやすい。
そこに我以上にバルツィエとの戦いに精通した者が七人もいればこの結果は当然だな。」
数時間前にフェデールにしてやられたばかりだったがフェデールに関してはバルツィエの中でも例外的な力ではなく技術を駆使した立ち回りをされたためにカオス達も想定外の動きに惑わされて敗北した。しかしあのようか戦法をとるのはどうやらフェデールだけのようだった。正攻法同士で戦い会えば勝つのはカオス達だ。
タレス「残りはアレックスとフェデールとランドール、ニコライトの四人ですね。」
ミシガン「ニコライト……っていうと前にレサリナスでランドール達といた子供だよね?」
アローネ「ニコライトは子供ですが強さはバルツィエの名に恥じぬ力をお持ちです。
私やタレスもイクアダでは危うく彼と戦って命を落としかけました。」
レイディー「ニコライトはここにいねぇってことはこの中にいるかもしくはどっか別のところにいるんだろ。
出てきたとしてもアタシがぶっ飛ばしてやるよ。」
アローネ「このメンバーなら残り四人と一斉に戦うことになっても大丈夫ですね。
フェデールにはもう負けません。」
カオス「もしフェデールが現れたら俺かアローネが相手をするよ。
あいつの力は多分俺達じゃないと倒すのは難しいだろうから。」
ウインドラ「お前達が二人がかりでも圧倒されるくらいだからな。
俺達ではフェデールの相手は厳しいだろう。
頼りにしてるぞ。
今度は勝てよ。」
アローネ「はい。」
カオス「うん。
今度は絶対に負けないよ。」
カオス達はそれからアレックス達が待つと思われる施設の中へと入っていった。バルツィエ達は既に大半を入り口で倒してしまったため施設の中は暫く誰とも会わずに進むことが出来た。
……………………………………………………………………
「ゴポゴボボボ………。」
カオス「これは………。」
施設の中を進むといくつかの水槽が置かれた部屋が出てくる。その水槽の中には培養液と思わしき液体が入っており一緒に何かの生物が浮かんでいた。
レイディー「生物の実験室だな。
ここでヴェノムを人に適応化させる実験を行っていたようだ。」
近くの机から資料のような紙を数枚見てレイディーがそう口にする。
ウインドラ「ラーゲッツやランドールが使用していたワクチンがここで作られていたのか………。」
ミシガン「あの………人を変異させる危険な道具がこんなところで………。」
タレス「アレックス達を押さえたとしてもここは捨て置けませんね。
そんな野蛮な薬を開発している現場を残しておけばまたイフリートやラグナサンライズのようなモンスターが生み出される可能性があります。」
オサムロウ「全てが終わったらここは爆破してしまうのがいいな。
こんな世界に害にしかならん研究所など在ってはならん。」
アローネ「誰か他の方に利用されても困りますしね。
この様な場所は無くしてしまった方がいいでしょう。」
バルツィエとの戦いが完全についたらカオス達が今いる施設は破壊するとのことで意見が皆一致した。ヴェノムウイルスを世界から無くすための薬ならともかくヴェノムウイルスを使った兵器実験のための施設であるなら残しておいても災いの元にしかならないだろう。
レイディー「つっても色々と研究していたみたいだがバルツィエの研究は目標としている地点にはほど遠いようだがな。
奴等はここで
アローネ「アスラ………?」
カオス「またアスラか………。
アスラって結局何なんですか?」
レイディー「“人の限界を超越した魔人”、“神の域に手を伸ばす超人”、“
はっきりとした定説はここには無いがとにかく神に匹敵した力を持つ奴だってことだろう。
バルツィエはヴェノムウイルスを使ってそれを人工的に作り出そうとしてたんだ。」
ウインドラ「神か………。
バルツィエがいう神とは恐らく精霊のことだろう。
ヴェノムを使って何か殺したい精霊でもいたのか?」
タレス「精霊と言えばボク達に馴染み深い精霊は殺生石の精霊マクスウェルですがバルツィエが倒したかったの歩は多分イフリートでしょうね。
マクスウェルとの戦いから何故かボク達の周りでもイフリートの影が目立ちますしバルツィエと敵対しているのは明らかです。」
ミシガン「だけどヴェノムを使ったとしても精霊の力には全然届きそうにないと思うけどね。」
アローネ「ここまででヴェノムが精霊を越えたような事象は確認していません。
マクスウェルの力が強大過ぎるのもありますが精霊とヴェノムとではやはり精霊の力が勝っているようですね。」
カオス「ラーゲッツやランドール達のあの力確かに凄かったけど精霊程の力は感じなかった。
本当にバルツィエはヴェノムの力で精霊に勝つつもりだったのかな………?」
レイディー「………ん?
………………こいつは………。」
オサムロウ「何かあったのか?」
資料を調べていたレイディーが苦悶の表情を浮かべる。何か彼女が困惑するほどの内容が書かれていたのだろうか。
アローネ「………………【現時点で人工的にアスラを作り出すことは我々の技術では不可能。過去のウルゴスの記述では精々ヴェノムに対し一時的に精神を保つのが限界である。ツグルフルフを介してヴェノムを摂取しても数時間から数日もすれば最終的に通常のヴェノムと同じく理性を失い自我そのものが消滅してしまう。そもそも入手したウルゴスの資料が研究資料としては内容が不十分で大半の生物がヴェノムウイルスに適合することは先ずない。】」
アローネがレイディーの持つ資料をカオス達にも分かるように読み上げていく。内容からアスラをバルツィエが自分達で作りだそうとしていたみたいだがどうしてもそれが難しく断念せざるをえないといったものだった。
………しかし文章は最後の辺りで………、
アローネ「【これ以上研究を進めても我々の持つ知識ではウルゴスに追い付くことは難しいだろう。だが来るべきウルゴスとの戦いに備えてアスラの力は必要不可欠だ。我々にはどうしてもアスラの力を手に入れなくてはならない。今のところは
そこで我等が取るべき手段は
我々は必ず見つけ出す。ヴェノムによって世界中の人口が九割減少することになろうともこの計画は遂行しなければならない。】」