テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
カオス達は施設のミサイル発射装置のある場所まで移動してきた。
ウインドラ「これがミサイルを発射するための発射装置なのか………?」
ミシガン「かなり大きいね………。
これだけ大きいとカオスかアローネさんじゃないと壊すのは無理かも。」
タレス「あの大きな鉛筆みたいなのは何ですか?」
アローネ「あれがミサイルです。
もう既に装填されているようですね。」
オサムロウ「何!?」
レイディー「早くも発射準備が整ってたってわけか。
さっきの紙に書かれてたことはいつか遠い未来に実行するもんじゃなく今日明後日にも実行する計画書だったんだろうな。」
発射装置にはミサイルが装填されいつでもマテオ、ダレイオスのどこにでも撃てる準備が出来ていた。ミサイルが発射装置に装填されてる以上は安易に装置を攻撃するとミサイルも爆発してしまうだろう。
ウインドラ「これは………どうするべきなんだ?
ミサイルが発射装置の側にあるとなると発射装置だけを破壊なんて出来ないだろ?」
レイディー「アタシもこういったもんにはあまり詳しくはない。
第一これはどうやって飛ばすんだ?
どっかに導火線でもあるのか?」
アローネ「いえ、
このフロアのどこかに発射装置を操作する制御装置があるはずです。
それを操作することが出来ればミサイルを発射装置から取り外すことが出来ると思います。
なのでその制御装置を皆で探してもらえますか?」
カオス「制御システム………?
………よく分からないけどこの装置を動かすことが出来そうなのを探せばいいんだね?」
ミシガン「って言ってもどれがどれだか………。
………あれとかは?」
ミシガンが指を指した先を見ると何やら複数のボタンのようなものが取り付けられた机状のような台があった。ボタン以外にもその台には黒板のように文字が多く書かれた端末が備えられていた。
アローネ「!
………どうやらあれが制御装置のようですね。
あの
早速作業に取り掛かることにしましょう。」
アローネは制御装置と思われる機械へと足を進める。制御装置を操作することが出来ればミサイルを別の場所へと移動させ発射装置だけを壊すことができバルツィエの野望を一つ阻止することが出来る。
ブウン……、
カオス・アローネ「「!?」」
制御装置にあと数歩で触れようという時に室内のマナが抑圧される感覚に襲われる。
ウインドラ「!
何だ………?
急にマナが薄く………。」
タレス「クリティア族のオールディバイドを受けた時のような体の中のマナが無くなっていく感覚がします。」
レイディー「今誰か何か触ったか?」
ミシガン「誰も何も触ってなかったと思うけど………。」
オサムロウ「もしやこれは………罠か?」
カーヤ「………!
誰かそこにいる………。」
カオス「!」
「ここに来たということは叔父上達はやられてしまったのか。
ここのことは部下達にも秘密にしていたのだが真っ直ぐそれに向かっていくということはそれが何なのかも知っている様子………。
やはり貴様等はウルゴスに縁のある者達のようだな。」
機材の物影から一人の男が現れる。その男とは………、
カオス「………」
カオスはその男とはいつか直接話をしてみたいと思っていた。彼とは少なからず
アレックス「その発射台をお前達に壊されては困るのだ。
それは我等バルツィエが世界にヴェノムを振り撒くための重要な器物だ。
貴様達には指一本足りとも触れさせはしない。」
現バルツィエの当主にしてマテオ大公のアレックス=クルガ・バルツィエがカオス達の行く手を阻んだ。
アローネ「そこを通して下さい。
この様な大量殺戮兵器などこの世にあってはなりません。
私達は何としてでもこの発射装置を破壊し貴殿方バルツィエの悪質で空虚な企みを断固阻止します。」
レイディー「お前達はそのミサイルを使って世界中からアスラを炙り出そうとしてんだろ?
お前達のその身勝手な思惑に何十万の奴等を犠牲にしようとしてんだよ。」
タレス「ヴェノムウイルスを世界に振り撒くだなんてそんなこと一国の大公であっても許されることじゃありません。
………当然一国の女王であってもそれは同じです。」
アレックス「…その物言い………。
クリスタルが我等バルツィエに賛同していたことは既知のようだな。
彼女はどうした?
………という質問をするだけ無駄か。
貴様等がここに来たのであれば彼女の身柄を拘束したか………あるいは彼女は既に………。」
ウインドラ「陛下は………亡くなられてしまった………。
貴様達バルツィエはどの様にして陛下を謀ったのだ?
あの民に等しくお優しい女王陛下がバルツィエの計画を知って同調するとはとても思えない。
何か陛下には全く別のことを伝えたんじゃないだろうな?
それこそお前達がやろうとしていることは伝えずにマテオのためだとか言って彼女を騙したんじゃないか?」
ミシガン「女王様は最後は自分でバルツィエのためにって私達に向かってきたよ。
私達が見たこともない術を使ってその反動で………。」
オサムロウ「自身の命を擲ってでも貴様等バルツィエにとあの捨て身の術を使ったのだろう。
どれ程の覚悟があれば人が自ら命を絶つというのか………。
敵国の王ではあったが女王の覚悟には敬服する。
一体どんな口上でたらしこんだのだ?」
アレックス「………何も謀ってはいない。
彼女にはバルツィエの意思、目的、計画の全てを話していた。
その上でクリスタルは
アローネ「何ですって………?」
カオス「女王様がバルツィエの計画を知ってた………?
それなのにダレイオスもマテオも巻き込むような恐ろしい計画を女王様が………。」
クリスタルは何もかもを知っていたとアレックスは言う。それが事実であるのならクリスタルは自国の民が死に絶えることになる可能性のある行為を容認したということになる。
アレックス「………そんなことを一々確認しに来たのでもあるまい。」
スチャ………、
アレックスが剣を引き抜く。
アレックス「武器を取れ。
元より貴様等は私を捕らえに来たのだろう?
だが私には私の使命がある。
アスラを必ず確保しなければならないのだ。
ここで貴様等に捕まったりはしない。
………アレックス=クルガ・バルツィエ、
いざ………参る!」