テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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一騎討ち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレックス「私を止めるだと?

 お前が一人でか?」

 

 

カオス「えぇ。」

 

 

アレックス「………今しがた私の力は見せたはずだがそれで私を止めると言うのか。

 術技を封じられたこの状況で私に勝つつもりでいるのか?」

 

 

カオス「勝ちます俺は。

 ()()()()()俺は勝てます。」

 

 

アレックス「………そこまでの自信があるというのならやってみろ。

 今度は先程のように手加減はせぬぞ。」

 

 

カオス「それなら今度は本気で斬りかかってきてください。

 貴方の剣はもう既に()()()()()()()()。」

 

 

アレックス「見切っただと?

 この短時間で私の剣を………?」

 

 

カオス「試してみれば分かりますよ。

 貴方の剣は俺には一太刀も届きません。」

 

 

アレックス「………………面白い。

 その様な安い挑発をされるとは私も甘く見られたものだな。

 ではその挑戦受けることにしようか。

 

 

 本当に私の剣が止められるのか証明してみろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バシュッ!!

 

 

 

 アレックスの姿が消える。目にも止まらぬ早さでカオスに接近しその剣を振るう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキィィィィィンッ!!

 

 

 

 

 

 

アレックス「……!」

 

 

 だがその斬撃はまたもやカオスに止られてしまう。カオスはアレックスがどこに打ち込んでくるのか分かっていたかのように剣を先に用意して待っていた。

 

 

カオス「………やっぱりだ。」

 

 

アレックス「貴様………私の剣筋が見えているのか?」

 

 

カオス「いえ、

 ()()()()()の剣が見えていたわけじゃありません。

 なんとなく大叔父さんは打ってくるとしたらここだって分かったんです。」

 

 

アレックス「なんとなくだと………?

 そんな曖昧な感覚で私の剣を止めたというのか?」

 

 

カオス「…似てる………。

 似てるというより同じなんです。

 大叔父さんの剣は()()()()()()()()()なんです。

 昔おじいちゃんと稽古をしていた時の動きに貴方が………。

 

 

 

 

 

 

 だから俺には大叔父さんの剣がどこから来るのか分かる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツー………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 剣を重ねながらカオスは涙を流す。

 

 

アレックス「…お前は今何故泣いている?」

 

 

カオス「………こうしてるとなんだか懐かしくて………。

 ………駄目だな………最近よく涙が流れやすくなってて………。

 こんな気持ちになるのは十年ぶりなんです………。

 十年ぶりにおじいちゃんと稽古をしているみたいで………もうおじいちゃんと稽古をする機会なんて無いと思ってたのに………。」

 

 

アレックス「私はお前の祖父アルバートではない。

 これは命を賭した戦いだぞ。

 そんな温い感情があっては剣が鈍るぞ。

 私に勝ちたくば全力で挑んでこい。」

 

 

カオス「………そうですね。

 これは剣の稽古じゃない。

 マテオとダレイオスの存亡をかけた戦いでした。

 ごめんなさい。

 

 

 ここからは本気で行きます!」

 

 

アレックス「………それでよい。

 お前と私は敵同士なのだからな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこから二人は数時間に渡り剣を交え続ける。御互いに相手を打ち負かす覚悟で剣を振る攻防は激しさこそあるものの決定打となる一撃が決まらぬまま時間だけが過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキィィィィィンッ!!

 

 

 

 

 

 

カオス「また防がれたか………。

 惜しかったな………。」

 

 

アレックス「剣の腕は互いに互角か………。

 私もフェデールに任せきりで腕が落ちたか。」

 

 

カオス「それでも大叔父さんは強いですね。

 ウインドラやオサムロウさんと剣の腕を磨いてなかったら俺も結構際どい戦いになってしました。」

 

 

アレックス「………もう十分だ。」

 

 

カオス「え………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パチンッ!ブゥゥン………、

 

 

 アレックスが何かのボタンを押すと室内のマナが正常な状態へと戻っていくのを感じる。

 

 

カオス「これは………。」

 

 

アレックス「このまま続けたところで決着がつくことはあるまい。

 ここからは()()()()()()()()()()

 お前も持てる力全てで私を討ち取りに来い。」

 

 

カオス「いいんですか………?」

 

 

アレックス「お前もこんな制限された戦いでの決着など納得がいかんだろう。

 私もあの兄の弟子であるお前とは本気でぶつかってみたい。

 それで負けるのであれば私もそこまでの男だったというだけだ。」

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

アレックス「………決着をつける前に一つ訊いておきたいことがある。

 

 

 ………兄はミストという村ではどの様に過ごしていたのだ?」

 

 

カオス「おじいちゃんがですか………?」

 

 

アレックス「奴程の豪傑のことだ。

 お前達の村でも奴は皆から慕われていたのか?」

 

 

カオス「…はい。

 おじいちゃんは村の警備隊に所属していてそこのリーダーをしてました。

 おじいちゃんが村で一番腕前が凄かったので。」

 

 

アレックス「…そうだろうな。

 兄ぐらいの力があればそうなるのも当然か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………どうして兄上は私を一緒には連れていって下さらなかったのか………。

 そしたら私も()()()()()()()()()()()()()こともなかったというのに………。」

 

 

カオス「え………?」

 

 

アレックス「何でもない。

 ただの一人言だ。

 ………それよりも私も久々に全力を出せる好敵手が現れた。

 手加減はしない。

 次の一撃でお前を殺す。

 覚悟はいいな?」

 

 

カオス「えぇ、

 いつでもいいですよ。

 俺も全力で大叔父さんを迎え撃ちます。

 大叔父さん達がやろうとしていたことは俺が絶対に止めて見せますから。」

 

 

アレックス「…生意気な口を叩く兄の孫だな。

 出来ることならお前がこの先この世界をどう切り開いていくのか見ていきたかったが私にもこの戦いを引くことは出来ぬ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオス=バルツィエ!

 私は貴様を倒す!

 貴様は私を越えて見せろ!

 この戦いで生き残った者こそが後の時代のバルツィエの名を冠することになるだろう!

 私の行く道が正しかったのか兄の意思を受け継ぐお前の方が正しかったのかこの一戦の勝敗がそれを証明してくれるだろう!

 

 

 アレックス=クルガ・バルツィエ!

 マテオの正義の名の元に貴様を討つ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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