テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
バキィィィンッ!!!
終わりは唐突に訪れた。
アレックス「…剣を折られたか………。
これではもう私に打つ手はないな。」
カラァン………!
カオス「!」
アレックスが折れた剣の柄を投げ捨てる。
アレックス「この戦い………、
お前の………お前達の勝ちだカオス。」
アレックスはカオスにそう告げた。
カオス「…もういいんですか………?
てもまだ大叔父さんは………。」
アレックス「剣士として戦いそれで剣が折られた。
お前の腕が私よりも上だったのだ。
これ以上やったところで私がお前に勝つことはない。」
ピッ!………ゴオオオオオオオ………!
アレックスが制御装置のボタンを押すとミサイルが発射台から取り外されていく。
アレックス「ミサイルは地下の格納庫へと戻した。
今ならその発射装置を安全に破壊することが出きる。
これが望みだったのだろう?」
カオス「そうですけど………。」
アレックス「そろそろお前の仲間も意識が戻る頃だろう。
その者達の意識が回復したらお前達は早々にここを出ていけ。
………私はここを
カオス「!」
アレックスとの勝負に勝利したと思ったらアレックスがこの施設を自爆すると宣告する。
アレックス「バルツィエの独立は失敗に終わってしまった………。
この戦いの勝者はお前達とダレイオスだ。
………私達バルツィエにはもう帰る場所などない。
私はこの研究所と運命を共にしよう。」
カオス「!?
ここに残る気なんですか!?
大叔父さんも一緒に…!?」ビー!!
『自爆装置が作動しました。施設の中にいる方は速やかに避難してください。自爆装置が作動しました。施設の………。』
またアレックスが何かのボタンを押した直後研究所内に避難警報が鳴り響く。そして音声が研究所内にいる者に避難勧告を伝える。
アレックス「急げカオス。
ここももう後三十分後には爆破される。
その前にお前達はここを脱出するんだ。
………安心しろ。
自爆装置は作動してもミサイルの格納庫には影響はない。
ミサイルは爆破することもなくここと共に深い地に埋まるだけだ。」
カオス「大叔父さんも一緒に逃げましょう!
ここが爆発するなら大叔父さんも外に「それは出来ない。」」
アレックス「ここまでの騒ぎを起こしたんだ。
私が生きて外に出たとしてマテオとダレイオスの両方からこの騒ぎの責任を取らされるだろう。
そうなったら結局私に生きていく道はない。
………私は自分の最期は自分で決める。
私の死場所はここだ。
ここで私は最期の時を迎える。
…お前達には迷惑をかけたな。
すまなかった。」
アレックスはその場に座り込む。もうそこから一歩も動くつもりはないようだった。
カオス「………大叔父さんは始めからミサイルを撃つ気は無かったんじゃないですか?」
アレックス「………何故そう思う?」
カオス「もし本当に使う気があったなら俺達がここに来る前に起動させることが出来た筈です。
けどそれをしなかった。
本当は大叔父さんにとってもバルツィエの独立は不本意だったんじゃないですか?」
アレックス「………確かにな。
私は本当ならこのような手段に出ることだけは何としても避けたかった。
叶うのであれば私は
………それは無理な話だったのだ。
私は兄ではない。
誰かに出来るからといってそれが私に出来るとはならない。
私は暴君としての道しかなかった。
私にはそれしか………。」
カオス「………」
アレックス「………もういけ。
今すぐ脱出しなければお前もお前の仲間達も間に合わなくなるぞ。」
カオス「!
みっ、皆!」
アレックスに促されてカオスは気絶しているアローネ達を起こす。アレックスの言った通りアローネ達はカオスの呼び掛けに反応して意識を取り戻した。
そしてカオス達は施設を後にするのだった。
アレックス「………フ………フフフ………、
やはり私では世界は変えられはしなかったか。
「そうね………。
貴方ではそこまでのことは無理だったでしょうね。
貴方の
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バルツィエとダレイオスの二つの戦いはダレイオスの勝利となった。
戦時中マテオ国女王クリスタルが崩御したことでマテオ中がバルツィエに対してより一層強い憎悪の念を燃やすこととなった。
バルツィエはといえば大公アレックスがヴィッファレートで殉職したことをカオス達が世間に報告し事実上壊滅したことにはなっているがヴィッファレートでカオス達が倒したバルツィエ達は逃亡を謀り依然行方が掴めていない。
マテオもバルツィエの暴走によって各街にヴェノムが押し寄せる事態となったがダレイオス軍によってヴェノムは追い払われた。
マテオとダレイオスの両国を脅かしていたバルツィエが討たれたことで世界は一時の安寧を手に入れた。
バルツィエが壊滅したことで世界はこれから誰もがより良く健やかに生活を送ることが出来る………、
………そうなるはずだった………。