テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
消滅都市ゲダイアン跡地
カオスはゲダイアン跡地に来ていた。
カオス「カタスさん………こんなところで話って一体何だろう………。
どうしてこんな場所を指定してきたのかな………?」
カオスがゲダイアンに来たのはカタスにここで話があると言われたからだ。カタスから重要な話があると言われては断るのは失礼だと思い言われるがままにここへと赴いた。
カオス「………カタスさんはもう着いてるのかな………?
着いてるならどこにいるんだろう………?
まだ来てないのかな………?」
カオスは歩き出しカタスティアを探す。元大都市だったというだけあって人一人探し出すのにもおおいに時間がかかった。
……………………………………………………………………
カオス「!
………ここは………。」
二十一年前の事件から未だに事件の爪痕が癒えずに残害の積もる街だったがある物がカオスの目に止まった。それはマテオ、ダレイオス両国に建つカーラーン教会の建物だった。教会は華麗さは無いが丈夫さに力を入れているらしくバラバラに砕かれてはいたがその石造りの瓦礫片が一ヶ所に固まっていたためにそこがカーラーン教会があった場所だったのだと推測できる。
カタスティア「よくこきまで来てくれたわねカオス。
こんなところまでわざわざ足を運んでくれて感謝するわ。」
カオス「!
カタスさん。」
教会の崩壊跡を観察していると背後からカタスティアに声をかけられる。彼女もこの場に来ていたようだ。
カタスティア「ごめんなさいね。
ここ………こんな有り様だから何か目印になるものがあればよかったのだけどあいにくそんなものが思い浮かばなくてゲダイアンとだけしか言うことが出来なかったわ。」
カオス「それは別に気にはしてませんけどどうして場所をここに選んだんですか………?
話をするならここ以外のどこでも………。」
カタスティア「………私が今からする話は他の人には絶対に聞かれたくないの。
この話をするなら私と貴方だけしかいない環境が欲しかった。
それだけよ。」
カオス「他の誰にも聞かれたくない話………ですか………。」
確かにここは人が滅多に訪れることはないだろう。ここには被災してから放射能と呼ばれる人体に有害な物質が残っているようでモンスターすら近寄らない。それだけでなく五年前に近隣にあったローダーン火山が噴火し溶岩がこの辺り一帯にも流れてきていた。今はその溶岩は街の東側で冷えて固まりそれ以上流れてくることはないがいずれにしても人が住めるような環境が整うには時間が必要だろう。
カタスティア「………話をする前に貴方達のことを確認してきたわ。
どうやら貴方の話は本当だったみたいね。
セバスチャンから貴方達二人のことを聞いてきたの。
貴方達が近頃仲睦まじい姿をよく目にするとね。」
カオス「セバスさんからですか?」
カタスティア「………本気で貴方はアローネと結婚する気なの?
アローネはこれからももっともっと多忙になるわ。
貴方といられる時間なんて殆ど取れない。
そんな子と貴方は本気で一緒になりたいの?」
カオス「………はい。
俺はアローネとこの先ずっと……一緒に生きていきたいと思っています。」
カタスティア「本当にそれでいいの?
貴方にはもっと相応しい相手がいるのじゃないかしら?
結婚=幸せになれるとは限らないのよ?
貴方と違ってアローネには今後一生をかけて果たさなければならない使命だってあるの。
貴方と結婚しても貴方を最優先になんて出来ないわ。
寧ろあの子はあの子の使命を優先する。
結婚して一緒になるといっても夫婦で生活間の違いに悩む家庭だってあるの。
先ずはアローネがどんな生活をしているか一度見てみてそれで判断するといいわ。
半端な気持ちであの子との婚姻だなんてもし結婚後に思っていたイメージと違って失望して去られても困るわ。」
カオス「………」
この分だとカタスティアはアローネにカオスが相応しいのかを試しているようだった。カタスティアがアローネを大切に想っていることはカオスも理解している。なにせアローネとカタスティアはたった二人だけのウルゴスの時代の民だ。アローネもカタスティアを心の支えとしカタスティアもまたアローネを支えにしている。そこには親が子を想うような慈しみの心があることはカオスでも分かっていた。
カタスティア「結婚はね、
慎重になるべきなのよ。
本当に相手のことを理解するのは一緒になってからなの。
一緒に過ごしてみれば相手の悪いところがよく見えてくるわ。
貴方とアローネは五年前は一緒に旅してきた仲だけどそれは仲間としてのものだったでしょう?
夫婦となると話は全くの別物なの。
淡い感情だけは苦楽を共にすることは出来ないの。
貴方達は同棲だってしてないのよ?
それなのにいきなり結婚だなんてそんな急には「カタスさん」」
カオス「………俺はそんな中途半端な気持ちでアローネと結婚しようと思ってる訳じゃありません。
カタスさんが言うようにアローネの他にももっといい相手だっているのかもしれません。
………けど俺はそれでもアローネがいいんです。
アローネは本当の俺を見せても俺に失望せずに一緒にいてくれた。
この五年間でアローネがいない日々を過ごしてみてやっぱり俺はアローネがいないと駄目なんだって気付いたんです。
アローネじゃなきゃ俺は………。」
カタスティア「………決意は変わらないのね………?」
カオス「はい………、
………
カタスティア「………………………………………………、
………………何ですって………。」
ゾワリ………!
カオス「!?
あっ、あれ………?」
一瞬カオスの体に悪寒が走る。がそれもほんの一瞬のことでカオスはその悪寒はゲダイアンの汚染された空気による影響だと思った。
カタスティア「………まぁいいわ。
カオス「本題………?」
カタスティア「えぇ、
私が貴方をここに呼び出したのはその話をするためだったのよ。」
あまりの剣幕にカオスはカタスティアがアローネとのことを試すために呼び出したのだと勘違いしていた。よくよく思い出してみればカタスティアも先程の質疑の前にそのようなことを言っていた。
カタスティア「………カオス、
貴方は………、
………