若草のゲッター物語(休止)   作:越後屋大輔

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久し振りに新連載始めます、さて今回は完結に至るかどうか…


第1話

 ここは私達が住む場所とは別の世界にある地球、どんな行程を得てそうなったのかは不明だがこの地球の日本はこちら以上に科学文明が進んでいる。一方アメリカの文明は未だ19世紀半ばといった、私達から見るとかなりチグハグな世界になっている。

 

 この物語の最初の舞台はそのアメリカはペンシルバニア。この地に住むマーチ夫人と四人の娘達はいつになく落ち着きがなかった、合衆国軍の将校として戦場へ赴いた父が久し振りに帰宅するという手紙を数日前に受け取っていたからだ。

 

 ~ここからは姉妹の四女エイミー視点~

 お父様が戦場から帰ってくる、あくまで一時的な休暇らしいがそれでも嬉しい。私は学校から帰る途中にジョオからその話を聞いた、ジョオはこれからメグにその事を知らせにスペンサー夫人のお店に行くそうだ。

 

 スペンサー夫人のお店は仕立て屋さん。メグはもうじき行われる舞踏会のドレスの仮縫いに訪れているの、今年16才になったので近々お呼ばれするみたい。ハッキリいって羨ましい、私も早く舞踏会に呼ばれるようなLadyになりたい。

 メグの仮縫いが終わって私達は家に帰ってきた、お母様はもうすぐ開催されるバザーの準備が忙しいようでまだ帰ってきてない。リビングからはピアノの音が響く、弾いているのはベスね。キッチンでは黒人家政婦のハンナが夕食の支度をしている、彼女も歴とした我が家の一員よ。

 

 ここで私の家族を紹介するわ、まずはさっきドレスの仮縫いに出掛けていたのが長女のマーガレット。通称メグ、お淑やかでしっかり者の16才。

 次は次女のジョセフィーヌ。みんなはジョオと呼んでいる、活発でちょっと男っぽい15才。

 ピアノを弾いているのが三女のベスことエリザベス、少し体が弱くて性格も大人しい10才。

 そして私。四女のエイミー、略称は特になし。絵を描くのが趣味の7才です、この四姉妹の他にお母様のメアリーとお手伝いのハンナ、奴隷解放の為に南部連合との戦争へ向かったお父様のフレデリックの7人がこのマーチ家です。

 

 ~視点なし~

 その日の夕食時にフレデリックは久し振りの我が家へ帰ってきた。実は休暇が認められたのも、橋の修繕中に南部の砲撃を受けて左腕を負傷した為だったのだ。

 「「「「お父様、お帰りなさい‼」」」」娘達から一斉に出迎えられる、その後ろから控えめについてきた妻のメアリー。

 

 「あなた、その腕は?!」怪我をして帰ってきた夫の様子に些かショックを受けたメアリーだが、フレデリックは明るく笑い飛ばす。

 「なーに、大した事はない。それより束の間の休暇を家族揃って楽しもうじゃないか」

 「お父様、私ピクニックに行きたい!」エイミーがせがむとフレデリックは喜んで承知した、家族一同異存もないので明後日に出掛ける事になった。

 

 二日後、割りと近場の小高い丘にある湖畔で家族水入らずの時間を過ごすマーチ家だったが、ふと丘から地上の森を見下ろすとフレデリックが異変に気づいた。そこには軍服姿の男が数人、それも合衆国軍のモノとは明らかに違う…南部連合の兵士がこのペンシルバニアに先発隊を送りこんできたようだ。

 「みんなはここにいるんだ、私が確認してくる」

 「お父様、私も行くわ」ジョオが父親についていくと言い出した、日頃から一家の'長男'代わりを標榜するだけに他の姉妹よりは肝が座っていた。

 

 父と娘は相手に気取られずかつ視認できる程度まで近づいて先程の森を窺う、やはり南部の兵士に間違いなかった。

 「お前達は家に帰りなさい、私は一刻も早く軍本部へこの事を知らさねばならん」その時である、一人の南部兵士の様子がおかしい。その体に何匹いや、何十匹ものトカゲが張り付いている。兵士の顔が真っ青になり絶命する、更に南部兵士を人間くらいの大きさを持つトカゲ達が襲う。成す術もなく次々に命を奪われる兵士達、あっという間に辺りは血の海と化す。

 「な、何者だ?あいつらは?!」慌てて立ち去ろうとする二人に気づいたトカゲがこちらを向く、更に驚いたのはなんと人の言葉を口にしたのだ。

 「ヘッヘッへ、ここにも人間がいるぞ」

 「構やしねえ!どうせ人間は皆殺しだ、こいつらも始末しちまおう」ジョオを逃がして一人、抵抗するフレデリックだが片腕が不自由な上にトカゲの方が人間より腕力が強く、しかも多勢に無勢。もはやその命も風前の灯と覚悟した…

 

 「グヘェッ!」トカゲの一匹が頭を潰されて絶命した、その手の持ち主は人間のようだ。髪と目が黒く、肌は白くも黒くもないからアジア人だろう。だが一体、何者なのか?

 「おっさん、アンタも逃げな。こいつらは並の人間じゃ手に負えねえよ」男にいわれるままフレデリックは家族と合流して自宅へ逃げ帰った。

 

 「旦那様!何があったんです?!」ハンナが血相を変えて彼らに駆け寄ってきた。

 「ハンナ!大変な事になった、にわかには信じられんだろうが…」隣の家から絶叫が聞こえた。窓から恐る恐る見るとやはり、半壊したお隣さんの家をさっきのトカゲ達が襲っている。父親は猟銃を付きだして必死に抵抗するが、トカゲの体は銃弾を跳ね返す。そこへ玄関のドアを蹴破って男が一人入っていった。彼もアジア人だが、さっきマーチ一家を助けたのとは別人のようだった。

 「ここにもいたか、クソトカゲ」男は静かにそう呟くと瞬く間にトカゲを一匹残らず殺す。マーチ一家はお隣に駆け込むと怪我人の手当てをして、自宅へ連れ帰る。

 「アンタ方は無事だったのか?」尋ねられたフレデリックは男も家に招いてさっき起きた出来事を話した。

 「フッそっか、竜馬だな。俺の仲間だ」

 「仲間?あなた方は一体…それにあのトカゲは何者なんだね?」フレデリックの問いに男は答えた。

 「ヤツらは世界から全ての人間を消すのを目的とする恐竜帝国の爬虫人類。そして俺達は…」

 

「ゲッターチームだ‼」




初っぱなからシッチャカメッチャカなこの話、果してどうなる?
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