器用貧乏な職業で魔王の左腕   作:DQkzk

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すいませんでした‼︎

失踪しないとか言っておいて、何も言わずにかなりの期間開けてしまいました…

理由なんですけど、受験があって、執筆時間が取れなくなってきてるんです。なので、休憩として書き続けようと思っています。更新が滞ると思いますが、読んでくださる皆さん、よろしくお願いします。




ライセン大迷宮

 

 

「ハジメが言ってた場所はこの辺りか?」

 

「……たぶん、ここら辺」

 

涼夜とファナは地図を見ながらハジメが指定した場所までやってきていた。周辺には岩壁が伸びており、所々大きな岩が大地から迫り出すように立っている。

 

「はあ、ここから探すのかよ……」

 

ハジメは岩壁に回転扉になっている場所があると聞かされていたが、そんな風に見える場所は特にない。探すのは骨が折れそうだと涼夜はため息を吐く。

 

「……頑張ろう」

 

ファナはいつもならあまり発さない前向きな言葉を述べる。なにやらここ最近、ファナの機嫌がいい。涼夜もそのことには気づいているが、何かあったのかファナに聞いてもはぐらかされるので、理由はわからないままだ。涼夜は大体の見当をつけているが、間違っていることは確実だろう。他人の好意にちょっと鈍いのだ。

 

その周辺を探すこと1時間。ようやく見つけたのは装飾が施された看板で、

“おいでませ! ミレディ・ライセンのドキワク大迷宮へ♪”

と、書かれていた。マークが妙に凝っているというおまけつきで。

 

「……ああ、これがそうか」

 

これを見つけて、涼夜は遠い目をしながら呟く。ハジメから聞いた特徴と一致しているのでここで間違いないだろうが、これから起きることを考えると見つけたくなかったと思わざるを得ない。

 

「……正直、聞かされてなければこれが本当の入り口だとは思わない」

 

これから向かう場所との差異が激しすぎる文面に呆れ顔で見つめるファナ。

 

「こんなとこで尻込みしても仕方ないか。回転扉を探して入るぞ」

 

そう言って涼夜は岩壁を軽くノックするように叩いて回転扉があるであろう場所を探す。

 

「……ん、ここか」

 

叩く音が変化した場所を見つけると、ファナを近くに呼び寄せて二人で岩壁を押す。すると岩壁が勢いよく回転し、涼夜とファナを岩壁の中へと招き入れる。

 

岩壁が回転して、ちょうど元の位置に戻った瞬間、目の前からヒュン、と複数の風切り音が聞こえてきた。

 

「ーーフッ!」

 

涼夜は危険察知で飛来してきたものを弾き、躱す。ファナも暗視で飛んで来たものをギリギリながらも躱した。

 

涼夜の弾いたものが床にぶつかり、空薬莢が落ちたような金属音が響き、静寂が訪れる。ハジメの話からこれ以上の攻撃はないとわかっているが、警戒を続けていると部屋の四隅から光源が現れ、部屋が明るくなっていく。

 

部屋が明るくなり、飛来してきたものや、部屋の構造が見えてきた。涼夜達のいる場所は、十メートル四方の部屋で、奥へと真っ直ぐに整備された通路が伸びていた。そして部屋の中央には石版があり、看板と同じ丸っこい女の子文字でとある言葉が掘られていた。

 

“ビビった? ねぇ、ビビっちゃた? チビってたりして、ニヤニヤ”

“それとも怪我した? もしかして誰か死んじゃった? ……ぶふっ”

 

「……チッ」

 

「……」

 

石版の文字を見て、苛立ちを覚える涼夜たち。ハジメから聞いていたとはいえ実際に体験してみると思いの外ウザさを感じている。

 

これ以上石版の文字を気にするのは精神衛生上よろしくないので、涼夜は床に転がっている漆黒の矢に意識を向ける。

 

(……なるほど。この矢が特殊っていうのもあるが、道具は使い方次第で効果は劇的に変わるな)

 

涼夜は理論理解で漆黒に染まっている矢が光を吸収していることに気がついた。ただの矢ならファナだって叩き落とせてるが、暗闇の中で光を吸収して進む矢では暗視を持っているファナでも避けるのがやっとのようだ。相手のスキルの穴をつけるものがあるのは涼夜からしてみればなかった発想だ。

 

「……うわぁ」

 

涼夜が新たな可能性に笑みを浮かべているとファナが少し引き攣った顔で涼夜を見ていた。

 

「おい、『うわぁ』ってなんだよ」

 

「……人の悪い笑みを浮かべてたから」

 

涼夜はファナの指摘で、顔を元に戻す。だが、未だに考えを巡らせているのであまり隠しきれていない。

 

「……気にするな」

 

涼夜はそういうが、あまりにも隠しきれていない笑みにファナは心の中でこう思ったのだった。

 

(……絶対、なんかやらかす)

 

 

 

***************

 

 

 

涼夜たちは一呼吸置いたあと、部屋から伸びていた通路を進みはじめた。

 

迷宮はブロックを無理やりくっつけたような感じでスロープがあったり、階層を2〜3も飛ばすような階段があったりと規則性が全くない。マッピングしないとすぐに迷いそうだが、ハジメから聞いた話によるとこの迷宮は部屋が動くらしいので、涼夜のような素人に毛が生えた程度のレベルのマッピングではかえって邪魔になるだろう。

 

「トラップの種類は聞いたが、場所はわからないから実質情報なしだな、こりゃ」

 

大きな広場にでて、分かれ道に遭遇すると涼夜はこれから起こるであろう災難に愚痴をこぼす。

 

「……前回と変わらないと思えばいい」

 

「まあ、そうか。前回と同じか」

 

グリューエン大火山と同じように情報はあったが、それでも手探り状態だったのは変わらないとファナは感じていた。涼夜もそれに同意して起きてないことを気にしても始まらないと、左手の通路を進む。

 

トラップを警戒しながら進むも何も起きず、少しばかり警戒心が減って来た頃、不意に足元から何かが作動する音が聞こえた。瞬時に集中力を最大限まで高め、周囲を警戒する。

 

「ッ!」

 

涼夜の危険察知が頭上からの攻撃を察知した。即座に飛び退いて回避しようとしたが、危険察知が回避不能だと判断した。なので涼夜はファナを自分の近くに引き寄せ、宝物庫からハジメから戴いたタワーシールドを取り出して頭上に掲げる。

 

掲げると同時、頭上から無数の武器が亜音速で降ってきた。

 

「ーーぐっ!」

 

盾は金属音を辺りに響かせる。盾を支えている腕に強い衝撃が入り、苦悶の声を上げる涼夜。だが、決して盾を下げることなく踏ん張り続ける。時間にして3秒ほど、周りの地面に隙間がないほど武器が刺さったりして散乱したころ、ようやく武器の雨が止み、武器の衝撃と盾の重さで疲弊した腕を降ろす。

 

「はぁ、はぁ、ーーっ、初っ端からエグいな。この盾がなければ今頃串刺しだぞ、これ」

 

生死の緊張で息を止め、踏ん張っていた涼夜は盾を降ろすと肩で息をしながら冷や汗を流す。

 

「にしても、この盾すげぇな。あの速さの武器を受け止めてほんの少しの傷だけかよ」

 

盾の表面をコツコツ叩きながらかなりの強度に感嘆を漏らす。盾についた傷は深くても1ミリ程度の傷であり、盾としての機能はまだまだ使えそうである。涼夜の錬成技術ではハジメのような強度で修復できないので、強度は下がる一方だが。

 

「……」

 

涼夜の呟きにファナが何の反応を示さないのに気づき、ファナの方を見ると、頭上の一点を見つめていた。なんとなく予想出来るものの、一応涼夜もファナの視線を追ってみる。

 

すると、やはり武器が降ってきた場所に光っているものがあった。それは女の子のような丸っこい文字でこう刻まれていた。

 

“避けれた? 防げた? ねえ、どうだった?……あっ、もしかして串刺しになっちゃった? 仲間が目の前でハリネズミになっちゃった?……くふっ!”

 

「ーーほう」

 

涼夜はこの文を読んだ瞬間、何かが切れるような音が頭から聞こえた。ファナも顔には出していないが、不機嫌なオーラが出ている。

 

「なあ、ファナ」

 

「……何?」

 

「ミレディは遠慮なく殺りにいっていいよな?」

 

「……問題ない」

 

2人の中でミレディをどんな形であれ殺す事が決まった瞬間である。

 

その後、涼夜たちは転がり落ちてくる球体や、蠍が大量にいる罠、毒の混じった沼などを次々と攻略していくが、その度に苛立ちが蓄積されていった。そして、ハジメが言っていた遠隔操作の騎士たちがいる部屋まで来る頃には涼夜はかなりイラついていた。

 

「チッ、ようやくかよ。とりあえずこいつらぶっ壊して、さっさとミレディ殺りにいくぞ」

 

「……わかった。……けど、少し落ち着いて」

 

キレてる涼夜を宥めながらファナも今までの鬱憤が晴らせられることに気持ちを滾らせる。

 

そして騎士たちのいる部屋の前に立ち、ゆっくりと歩をすすめる。ゆっくりと進んでいき、ちょうど中央に差し掛かるとき、涼夜はファナに向けて呟く。

 

「ーーーファナ、3秒後に全力で扉に向かえ。俺が奴らを足止めする」

 

ファナは涼夜の言葉に一瞬抵抗を見せたが、今は喋る時間がもったいないと諦めて頷く。

 

ーー2

 

涼夜は宝物庫から小型爆弾と拳銃を取り出していつでも使えるように武器に手を掛ける。

 

ーー1

 

ファナは全力で飛び出すために、重心を低くして、踏み込み足に力を込める。

 

ーー0

 

涼夜とファナが部屋の中央に踏み込んだ瞬間、騎士たちはスイッチが入ったかのように一斉に動き出し、ファナは全力で扉に向かって飛び出す。涼夜はその後に続くように2、3歩踏み込むと、その場で身体を反転させて騎士たちに向けて戦闘を仕掛ける。

 

涼夜は小型爆弾を騎士たちに向けて放り投げる。そして騎士と爆弾の距離が最も近づいたところで、両手に握った拳銃で的確に爆弾を撃ち抜き、騎士たちに大きなダメージを与える。

 

(開幕はこれでなんとかなるだろう。……問題はこの後だ。いかに早くファナが仕掛けを解いて戻ってくるかだな。……っていうか、この銃、威力が半端ないんだが!ハジメのやつ、これ以上の威力の銃を使ってるとか、あいつ完全に人間辞めてやがる)

 

涼夜は大体の武器をハジメに見てもらっており、涼夜が扱えるまでの強化を施した武器が数多く存在する。この拳銃もハジメに強化してもらったのだが、最初は余りにも威力が強く、反動が大きかったため威力を抑えて作ることになった。お陰でこの騎士たちに有効打が与えられる威力かどうかわからなかったので爆弾を併用するという荒業になった。

 

その時のハジメの反応は忘れられない。

 

『……え、マジか⁉︎この威力だと涼夜は使えないのか』

 

流石に親友から言われたこととはいえ、イラッときてしまったのは仕方がないだろう。

 

「ーーチッ」

 

涼夜は余計なことを思い出してしまい、さっき抑えた苛立ちが大きくなってしまった。そのため、涼夜は爆弾の攻撃から回復した騎士の1人に気づかなかった。

 

「やべっ!」

 

涼夜は咄嗟に両手に持っている銃を盾に騎士の剣を受け止めようとするが、それよりも早く剣が涼夜の身体をーーー

 

「……死にたいの?」

 

ーー切り裂くことはなかった。ファナが涼夜の前に割り込み、短剣で受け流すように剣の軌道をずらす。それにより態勢を崩した騎士に涼夜は銃弾をマガジンの中、残り全てを撃ち込む。質より量と言わんばかりに銃弾は騎士を吹き飛ばすことに成功した。

 

(これだけ撃ってもやっぱり破壊出来ないか!)

 

涼夜は敵の硬さに顔を顰める。この拳銃が取り回しが利く物の中で最高威力を誇るのだが、爆弾と併用しなければ騎士たちを倒すことができないのは少し心にくる。

 

「……悪い、助かった」

 

涼夜は自分の力不足を意識しながらも、今はそんな事を気にしている余裕は無いと、助けてくれたファナにお礼を言い、状況を俯瞰的に確認する。

 

「お前が戻ってきたってことは、仕掛けは解いてきたんだろ?それにしては早くないか?」

 

「……ユエさんに仕掛けの解き方を教えてもらった」

 

ファナは誇らしげに、どうだ!と言わんばかりのドヤ顔をしてきた。何故この事でドヤ顔できるのかはわからないが、涼夜は別のところで驚いた。

 

「え?そんなに仲良くなったの?」

 

思わず涼夜はファナに聞いてしまった。ファナは社交的な性格ではないし、ましてや初対面の人と仲良くなるなんて涼夜には想像出来なかった。涼夜となんて喋るようになったのは1週間以上経ってからである。それほど、ユエと波長が合ったのか、それともユエのコミュニケーション能力が高いのかは定かではないが。

 

「……涼夜たちが話してる時に色々あった」

 

「へぇ、そんなことがーーーーっと、話しすぎたか。騎士たちに牽制を入れながら扉の先に向かうぞ」

 

先ほどのようなミスは犯さないようにと周りの気配を探りながら後退していた涼夜は吹き飛ばした騎士や、壊した騎士が再生し終わりそうになっているのに気づいてファナに注意を促して、牽制をいれなからもの凄いスピードで移動する。

 

ファナは騎士たちの攻撃を回避して同士討ちをさせたり、気配を消したりして牽制をいれる。涼夜にはそんな技能はないので、必然的にあるものを使用するしかなかった。

 

(これは使いたくなかったんだけどな。)

 

そう思いながら涼夜が宝物庫からある弾が入った弾倉を取り出し、ハジメのリロード速度には劣るが、瞬光を使い、空中でのリロードを行う。この迷宮に来るまでの間に必死で練習した技術の1つであり、習得にはかなりの集中力を要した。お陰で瞬光の技能をこの練習中に入手できるまでに集中力が増した。

 

涼夜は向かって来る騎士たちに弾丸を放つ。弾丸は真っ直ぐ騎士たちに向かって飛んでいき、騎士の鎧に当たり、弾丸の表面のコーティングが崩れる。すると、中から無数の金属塊が辺りに弾け飛ぶ。

 

これは涼夜がさっき行っていた爆弾と銃弾のコンボを一工程に纏めた炸裂弾で、先ほどより威力と範囲は落ちるものの、避けられることは少なく、使い勝手がいい。ただ作るのに高度な技術と集中力、材料を使うので量産できないのが難点のため涼夜は使うのを渋っていた。

 

「ーーーッ!……騎士の密度が多くなってきたな。さっさと扉の中に入って()()をやるぞ」

 

後退しながら攻撃していたが、だんだんとこちらに向かってくる騎士の数が増えてきたのでファナに伝える。するとファナは露骨に嫌そうな顔をするが、他に手段がないので頷く。涼夜としてもこれはやりたくないのだが、これ以上ミレディの罠にストレスを溜めたくない。

 

ファナと涼夜は騎士たちを退け、扉の中に駆け込む。

 

「……お土産だ。受け取って果てろ」

 

扉を抜ける際、涼夜は(自分の中では)いつもどおり数個の爆弾を騎士たちの中に放り込む。

 

爆弾により動けなくなっているうちに入ってきた扉を閉める。そして涼夜は急ぐように扉とは反対側の壁に駆け寄る。

 

「ここでいいな。……なぁ、ファナ。新作使っていいか?」

 

「……」

 

涼夜はファナに聞いているのにファナの返事を待たずに設置していく。ファナは何か言いたそうにしていたが時間がないので何か言っても無駄だろうと言葉を出す代わりにため息を吐き出した。

 

ものの数秒で終わり、涼夜は設置場所から一瞬で離れると宝物庫からタワーシールドを取り出し、自分と設置場所の間を遮るように構える。その間にファナも涼夜の後ろで涼夜を支えるように構える。

 

2人が準備を終えた次の瞬間、巨大な爆発音が辺りに轟き大きな揺れと爆風が盾を構えた2人を襲う。

 

「ーーーくっ!」

 

涼夜は必死にその場から動くまいと踏ん張るが、余りにも大きい爆風に床と盾が面している部分から大きく地面を抉る音が聞こえ、ジリジリと後ろに滑っていく。

 

後ろの壁にぶつかる事なく耐えきった涼夜はタワーシールドをしまい、爆弾を設置した場所を見る。するとそこには人1人がゆうに通れるほどの大きさを持った穴が開いており、その先は()()()()()()()()

 

「……危ねぇ。ファナの支えとタワーシールドのスパイクがなかったら確実に後ろの壁にぶつかって意識を飛ばすところだった」

 

「……あの爆弾は狭い場所で使ったらダメ。瓦礫に埋もれる可能性もあった」

 

「その可能性もあったが、もっと面倒くさいのは()()()()()()()()()()()()()()()()()ことだろ?多少のリスクは負ってでも使った方がいいと思ったんだ。……新作の威力じゃなきゃ壊せない可能性があったからな。うん。」

 

「……絶対使いたかっただけ」

 

そんなファナのツッコミを肩を竦めて軽く受け流し、涼夜は爆発によりできた穴に進んで行く。

実際、涼夜の言葉は間違っておらず、既存の爆弾ではこの壁を壊すことは出来ないくらいここの壁の強度は凄まじい。ハジメと会わず、爆弾の強化を行わなかったら、色んな意味で大変なことになっていたはずである。……涼夜に私情が入っていたのは確実だが。

 

ファナは涼夜にジト目を向けてながら、涼夜に続いて穴を通る。

 

そうして後ろから来るかもしれない騎士たちを警戒しながらしばらく進むと、迷宮の中で一段と広い部屋に出た。そこはハジメに聞いた通り、色んな物体が浮いていた。

 

「……これが重力魔法」

 

「みたいだな。……んで、あそこで佇んでいるゴーレムがーーー」

 

ファナの溢した言葉に反応を示しながら前方にいるゴーレムを見据える。そのゴーレムは何をするでもなくこちらを睨み続けており、その雰囲気からは呆れと敵意、そして少しばかりの期待が漏れ出ていた。

 

 

 

「よぉ、ミレディ・ライセン。望み通り来てやったぞ」

 

 

 

 




その頃のハジメ。

涼夜達と別れてウルに向かう。

そこで愛子先生一行と遭遇。(ハジメは「エンカウント率高すぎだろ」と嘆く)

先生にこの世界のことについて話す。(涼夜が死んでることになっているとは知らず、涼夜の生存をバラしてしまいさらにめんどくさいことになった模様)

ウィルの捜索に向かうも先生達に見つかり、一緒に行動。

※とある一幕

ハジメは周りが寝静まった頃、1人である作業をしていた。

「……っと、これは中々難しいな」

「……ハジメ、何してるの?」

「ん?ユエか。……涼夜に頼まれたものを作ってたんだ」

「……これが?ハジメのやつと一緒?」

「いや、厳密には少し違う。だから、少し作るのに手間取ってるんだ(これを涼夜が本当に使うかは疑問だが)」

「……ん。見てていい?」

「いいぞ」

ユエはハジメの肩に顎を乗せながらもたれかかるようにハジメの手元を見つめる。その姿にハジメは愛おしそうにユエの顔を見てから作業に戻った。

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