中盤部分は原作を参照してください。結構端折ってます。
オリジナル部分は序盤、終盤です。
※天職、技能を正体不明から万能者に変更。それに伴い一部セリフを改変。
↑一応、こちらにも載せておきます。
翌日、馬車などを駆使してオルクス大迷宮向かった。移動だけで半日ほどかかったので朝王城をでたにもかかわらず既に太陽が沈みかけている。なので迷宮の側にある宿に一泊してから探索となった。
馬車を使ったと言っても徒歩の時間も長く、馬車に慣れていないので疲労が溜まっていた。涼夜は部屋に着くなりベットに倒れこんだ。
「ふぅ〜」
「はぁ」
涼夜とハジメ、それぞれから息が漏れた。涼夜は脱力感から、ハジメは明日への憂鬱感から。
実はハジメはこのオルクス大迷宮にはきたくなかった。ハジメは生産職であり、なんとか戦う術を身につけたが結局のところそれは死なない為である。ステータスの伸びも悪いのにこんなところに来ても足手まといがいいところだ。王城内で錬成に精を出した方がよっぽど建設的だとおもう。
それをメルドに伝えたのだが「模擬戦で戦えてたと聞いたんだか……まあ、戦えなくても俺たちが守るから大丈夫だ!」と言われてしまい、「あ、はい、わかりました」としか言葉を返せなかった。善意で言ってくれているのはわかったから断るのは申し訳なかった。
そんなわけでハジメは本意ではない探索に来てしまった訳だ。
「なあ、ハジメ。オルクス大迷宮にある鉱石を確認しておこうぜ。持ってきてるんだろ?」
永遠にため息をつきそうなハジメを見かねたのか涼夜が気を紛らわせる(?)ために話しかける。
「……あ、うん、ちょっと待って」
持ってきたリュックの中からノートを取り出す。このノートは重要な鉱石をまとめたものでそれぞれの特徴を細かく書いている。
「えーと、オルクス大迷宮の鉱石は…これとこれとこれかな?」
「うーん、これだと作れるのはライトとかその辺か?」
「いや、この鉱石がーーー」
そんな感じで確認もとい意見交換をしていると不意にノックの音が響いた。
時間を考えると大体深夜になっていたので「一体誰だろう?」と2人で顔を見合わせた。
「南雲くん、起きてる? 白崎です。ちょっと、いいかな?」
ハジメはなんできたのかわからなかったが、涼夜はピンとくることがあったらしい。ハジメをニヤニヤ顔で見てくる。
ハジメは涼夜にイラッときたが香織の対応が先だ。
部屋のドアを開けて視線を合わせるとどうしてきたのか尋ねる。そのときに香織の格好が白のネグリジェにカーディガンを羽織っただけだったのを見て思わず「……なんでやねん」と言ってしまった。これは仕方がないと思う。
「ちょっと南雲くんと話したくて……やっぱり迷惑だったかな?」
「……どうぞ」
入れようか考える前にそう言ってしまったのも仕方がなかった。なにせ上目遣い+うるうるのダブルコンボを発動されたのだ。完全にノックアウトだ。
「うん!……あ」
ハジメに許可をもらい嬉しそうに入るも、中にいた涼夜を見つけて少し残念そうな顔をした。その理由を察せないほど涼夜は鈍感ではない。
「ハジメ!俺、トイレ行ってくるわ」
「……涼夜、デリカシーを持ってくれよ」
ひらひらと手を振って部屋を出て行く。ハジメは呆れながらも開けっ放しになっているドアを閉めた。
2人っきりの会話を盗み聞きをするほどクズじゃないのでトイレに向かって歩き出す。一応ほんとうにトイレに行きたかったので、嘘は言っていない。気は遣ったが。
その途中、檜山に会った。なんか危険な目をしていたので声をかけてみたが、なぜか慌てて自分の部屋に戻っていった。
「俺、そんなに怯えられるようなことしたかな?」と思ったが、むしろ嫌味と怒りを与えられる気がするので尚更檜山の行動がよくわからなかった。
涼夜がトイレを済ませて戻ってくると既に香織は居なくなっていた。
「……何話したんだ?……ああ、いや、言いたくないなら聞かないが」
ハジメがなんか少し嬉しそうな表情をしていたから思わず聞いてしまった。
「……うん、ごめん。これはちょっと恥ずかしくて言えないかな」
「そうか……んじゃ、もう遅いし寝るか」
涼夜は何事もなかったかのようにベットに潜り、眠りについた。
ハジメもベットに入るがさっき言われたことについてしばらく考えていた。やがて自分の中で考えをまとめると眠りについた。
***************
翌朝からクラス全員でオルクス大迷宮の探索を始めた。
迷宮の入り口はまるで博物館の入場口のようだったり、入り口周辺で屋台が大量に並んでいたりと驚くようなことがたくさんあったが割愛。
迷宮の中は緑光石という鉱石のお陰でそれなりに明るくなっている。迷宮の中は地下なので「鉱石の光があってもそこまで明るくないだろうなぁ」と思っていたのだが決してそんなことはなかった。
迷宮の最初の魔物も光輝たちのチームが苦戦もせずに倒せるレベルなので涼夜やハジメでも多少余裕を持って当たることができた。基本的に騎士団の方々が魔物を弱らせてからこっちに嗾けてくるので楽である。
かなり余裕だとわかったのでどんどん先に進む。メルドたちが罠の確認をしてくれているので今のところ危険はない。安全安心の探索である。
「……涼夜」
涼夜が魔物を倒して戻ってくるとハジメが何やら悪寒を感じているのか顔から血の気が引いていた。
「……どうした?なんかあったか?」
「…嫌な予感がする。どこからか殺気を感じるし」
涼夜はその言葉を聞いてふと昨日の夜を思い出す。
……まさかな。
「……一応警戒しておくか。まあ、気をつけるに越したことはないさ」
「…うん」
涼夜たちは今日の目標階層である20層に辿りついた。
それなりに潜ってきたからか20層の魔物は前の層の魔物とは一味違った。なにせ擬態したり、連携を組んで襲ってくるのだ。
数の有利と連携で勝ってきた光輝たち前衛組は少し苦戦し始めた。だがそれでも勝てない相手ではない。現れた魔物を適宜倒していく。
そしてついに次の層への階段が見える最奥の部屋に辿り着いた。そこはまるで鍾乳洞のようで厳かな雰囲気があった。
「待て、よ〜く見てみろ。擬態しているぞ!」
一行がそのまま部屋の中央に向かおうとするとメルドたち騎士団が脚を止める。何事かと思ったらどうやら擬態した魔物らしい。
壁が動き出し、擬態して壁の色と同化していた皮膚が褐色になる。その魔物はゆっくりと立ち上がるとドラミングをしだした。
「ロックマウントだ! 二本の腕に注意しろ! 豪腕だぞ!」
メルドの声が響く。光輝達が相手をするようだ。
ロックマウントは後衛の香織達に襲いかかろうとするが前衛の光輝達を突破できない。
抜けないことに痺れを切らしたのかロックマウントは後ろに下がり、大きく息を吸って咆哮を上げる。
「グゥガガガァァァァアアアアーーーー!!」
部屋全体を震動させる大音量だ。しかもこの咆哮には魔力が乗っていて、相手を一時的に麻痺にする効果がある。
それをまんまと食らってしまった光輝達前衛組が一瞬硬直してしまった。
ロックマウントはその隙に突撃するかと思えば、傍らにあった岩を持ち上げ香織達後衛組に向かって投げつけた。動けない前衛組の頭上を越えて、岩が香織達へと迫る。
香織達が、準備していた魔法で迎撃せんと魔法陣が施された杖を向けた。だが、迎撃することは叶わなかった。
なぜなら投げられた岩もロックマウントで、空中で擬態を解除すると香織達に向かってダイブしていたからだ。それも鼻息荒く、目が血走っている。
こんなのを目にすれば女子なら誰でも驚き、嫌悪してしまい、魔法の制御の集中力を欠いてしまうだろう。故に中断してしまったのは仕方がないかもしれないがここは戦場。その行為が命取りになる。
だがここにはフォローしてくれる頼れる騎士団がいる。
メルドは香織達に叱責をしながらも慌ててロックマウントを切り捨てる。
香織達は、メルドに謝罪をするも、まだ、顔が青褪めていた。それを見てお決まりのご都合解釈で光輝がブチ切れて感情のままに《天翔閃》をぶっ放した。
《天翔閃》により、ロックマウントは跡形もなく消え去った。光輝は香織達の方に「どうだ、俺が倒したぞ!」みたいな顔をして振り向く。その瞬間笑いながら迫ってきていたメルドに思いっきりげんこつを食らった。
そして崩落の危険があったのに技を使ったとしてメルドにきつく言われた。その時涼夜は「ざまぁw」と笑っていた。クズである。
光輝を香織達が慰め、落ち着かせ、余裕が出てきた香織がふと崩れた壁の方に視線を向けた。
「……あれ、何かな? キラキラしてる……」
その言葉に、全員が香織の指差す方へ目を向けた。
そこには青白く発光する鉱物が花咲くように壁から生えていた。まるでインディコライトが内包された水晶のようである。香織を含め女子達は夢見るように、その美しい姿にうっとりした表情になった。
「ほぉ~、あれはグランツ鉱石だな。大きさも中々だ。珍しい」
グランツ鉱石とは、言わば宝石の原石みたいなものだ。特に何か効能があるわけではないが、その涼やかで煌びやかな輝きが貴族のご婦人ご令嬢方に大人気であり、加工して指輪・イヤリング・ペンダントなどにして贈ると大変喜ばれるらしい。求婚の際に選ばれる宝石としてもトップ三に入るとか。
「素敵……」
香織が、メルドの簡単な説明を聞いて頬を染めながら更にうっとりとする。そして、誰にも気づかれない程度にチラリとハジメに視線を向けた。もっとも、雫ともう一人だけは気がついていたが……
「だったら俺らで回収しようぜ!」
そう言って唐突に動き出したのは檜山だった。グランツ鉱石に向けてヒョイヒョイと崩れた壁を登っていく。それに慌てたのはメルド団長だ。
「こら! 勝手なことをするな! 安全確認もまだなんだぞ!」
しかし、檜山は聞こえないふりをして、とうとう鉱石の場所に辿り着いてしまった。
メルド団長は、止めようと檜山を追いかける。同時に騎士団員の一人がフェアスコープという罠発見器で鉱石の辺りを確認する。そして、一気に青褪めた。
「団長! トラップです!」
「ッ!?」
しかし、メルド団長も、騎士団員の警告も一歩遅かった。
檜山がグランツ鉱石に触れた瞬間、鉱石を中心に魔法陣が広がる。グランツ鉱石の輝きに魅せられて不用意に触れた者へのトラップだ。美味しい話には裏がある。世の常である。
魔法陣は瞬く間に部屋全体に広がり、輝きを増していった。まるで、召喚されたあの日の再現だ。
「くっ、撤退だ! 早くこの部屋から出ろ!」
メルド団長の言葉に生徒達が急いで部屋の外に向かうが……間に合わなかった。
部屋の中に光が満ち、涼夜達の視界を白一色に染めると同時に一瞬の浮遊感に包まれる。
***************
転移した先は石造りの橋の上だった。前方には先の見えない通路、後方には上層への階段。メルドはそれを確認するとすぐに指示を飛ばした。
「お前達、急いで階段に向かえ!」
それを聞いて生徒達は急いで階段に向かう。だが迷宮のトラップはそれを許さない。階段の前に魔法陣が現れるとそこから無数の魔物が出てくる。そしてさらに通路側にも魔法陣が現れ、その中から巨大な影が現れた。
「……べ、ベヒモスだと」
メルドから小さくも明瞭に聞こえた呟きは騎士団に最大級の緊張をもたらした。
「グルァァァァァアアアアア!」
ロックマウントとは比べるべくもない咆哮が響き渡る。その咆哮で正気に戻ったメルドは団員にそれぞれ指示を出す。それに団員達が従い、生徒達を逃がすために全力でことにあたる。
だが明らかに危険な相手に味方を見捨てていけないと光輝がここに残ると主張する。
なんとしても撤退させたいメルドと見捨てることはできない光輝。2人が主張を変えない(光輝がわがままを言っているだけなのだが)ので時間だけが浪費される。それを破ったのは涼夜だった。
「天之河!こんなところで何してやがる!早く階段の方に来い!」
「有賀?いきなりなんだ?それより君も早く逃げてーー」
「状況を考えろ!あれを見て同じことが言えるのか!リーダーがいなくて完全にパニック状態だ!あれじゃあ少なからず誰か死ぬ!助けろ!テメェが!」
そう言って涼夜は後ろを指差す。そこにはどうしたらいいか分からずオロオロしている生徒や、連携を取らず好き勝手に攻撃している奴もいる。なんとか耐えているがそのうちやられるのは誰が見ても明らかな状況だった。
「ーーッ!わかった、すぐに向かう。すいませんメルド団長、先にーー」
「先に撤退します」そう言おうとした瞬間、団員達が張っていた結界が破られた。
咄嗟に涼夜は持っていた剣を地面に突き刺し、吹き飛ばされるのを耐える。無理に踏ん張ったせいで右肩がいかれたがそんなことを気にしている場合じゃない。すぐにでも突進してこようとするベヒモスの対処だ。
まず衝撃によって吹き飛ばされた光輝達に叫ぶ。
「お前らメルドさん達を治療してから階段に向かえ!時間がない、急げ!」
光輝達からの返事を聞かずにベヒモスに向かって突っ込む。
「チッ、これは傑作だったから使いたくなかったんだけどな!」
そう言って涼夜がポーチから取り出したのは紫色の液体が入った2つのガラス玉。
それをベヒモスの足元に向かって投げる。綺麗な放物線を描いてベヒモスの足に着弾。するとガラス玉が割れ、中身が飛び出す。そして中身の液体はベヒモスの足と地面にくっつくと固まる。
これは涼夜作成のトラップ用の接着剤だ。王城の周辺に生えていたすり潰すと粘液性を持つ草を大量にすり潰し、ガラス玉の中に入れて完成だ。簡単な上に効果も上々だった。だが材料が莫大な量必要だったので2つしか作れなかったが。
再び突進しようとしていたベヒモスは取ろうと躍起になるがすぐには取れない。だが固まった部分がビキビキ言っているのでもって1、2分だろう。
(躊躇っている余裕はないな)
時間がないと焦りながら、またもポーチに入っている魔道具に魔力を流しながら魔法を詠唱する。
「ここに全ての力を呼ぶ、
全ての属性の初級魔法を混ぜ合わせることによって互いに反発しあい、それが極光の爆発を生み出す。
この魔法を使うことができるのは全ての属性に適性を持つ涼夜だけであり、さらに涼夜が手に持っている魔道具がなければならない。
この魔道具は王城にあったアーティファクトで、効果は【全ての魔法の詠唱をほんの少し短縮】というものだ。ただこの効果、普通に使うだけなら正直あまり意味のないものだ。詠唱の短縮ならほかにもっといいアーティファクトがあるし、全てのじゃなくても十分だ。なので低性能とみなされていた。
だがこの魔道具で全ての属性を一気に使うと評価は完全に異なる。なぜなら全ての属性、すなわちそれぞれの属性の詠唱が少し短縮されるのだから、合わせると莫大な詠唱の短縮になるのだ。だからあんな高度な魔法なのに一節の詠唱で済んだ訳だ。
これをベヒモスの目の前で発動する。ベヒモスの視界を白く染め上げ、無数の裂傷をおわせる。
「グギャアァァァァ!」
ベヒモスの咆哮が聞こえる。攻撃を与えられ怒り狂っているのだろう。
目を潰されて、暴れ回るしかないベヒモス。そして今の魔法で自分自身にもダメージを受けた涼夜。しかもあの魔法1発で魔力がほぼ枯渇した。
涼夜がダメージを受けた理由は簡単だ。魔法を手元で作らなければならないからだ。
普通、魔法は手元で作る。その原則は絶対だ。そしてこの魔法は火のついた爆発物を作る魔法。つまり、
だから魔法をすぐに飛ばしても爆発には巻き込まれる。
この魔法は諸刃の剣である。
動けなくなった涼夜に近づいてきたのはハジメと香織だった。
「涼夜!大丈夫か!」
「涼夜くん、待ってて、今回復魔法をかけるから」
「……俺のことはいい。ハジメ、あいつを抑えてくれ。もうすぐあいつは拘束から逃れる。そしたらまだ階段への道が開けてない俺たちは死ぬ。頼む!」
涼夜は未だに魔物の壁を抜け出せてないクラスメイトを見ながら言う。光輝達やメルドも一緒に壁を抜け出そうとしているので後は時間の問題だろう。
だからハジメに頼む。「時間稼ぎを」と。
正直、ハジメに頼むのは酷だがこれしかないと思っている。
「……わかった。やってみる」
「ハジメくん⁉︎」
「……ごめん、白崎さん。でも行かなきゃ。
そう言ってベヒモスに向かって走り出すハジメ。その背中を追いかけようとする香織の腕を掴んで止める涼夜。
「離して!南雲くんが!」
「……白崎さん。ハジメを信じるんだ。あいつは《無能》なんかじゃない。だから絶対帰ってくる」
「……うん」
涼夜は優しく、けれど訴えるように喋る。
自分が頼んだとはいえハジメは覚悟を持って引き受けてくれた。なら、それを踏みにじらせるようなことはさせない。たとえ恨まれても。
だが、そんな決意をしなくても香織もわかってくれたようだ。そのことに安堵しつつ、急いでこの場から離れる。ダメージは残っているが走らないことはない。
そうして涼夜達が撤退して階段付近に近づくと光輝達のお陰でようやく上への道が開けた。少しずつだが確実にみんなが階段前に陣取り始める。
そしてついにハジメを除く全員が階段前に集まることができた。
「メルドさん!ハジメがベヒモスを抑えてくれています。もうすぐハジメの魔力が尽きると思うのでハジメが逃げ出せるように援護してください!」
「みんな待って!南雲くんを助けなきゃ!南雲くん一人であの怪物を抑えているの!」
そこで涼夜はメルドにハジメが抑えていることを伝えた。そして援護して欲しいとも。それを了承したメルドは早く安全地帯に行きたそうな生徒に喝をいれ、指示を出していた。
涼夜はこれで大丈夫だろうと肩の力を抜こうとした。だができなかった。「何か忘れていることはないか」「本当に大丈夫か?」そんな言葉が頭の中をぐるぐると回る。
だが答えは出ない。
そのままの状態で運命の時間がやってきた。
ハジメが最後の錬成を終え、こちらに向かって走り出す。走り出してから5秒後、ベヒモスが拘束から逃れるのと同時に無数の攻撃魔法が飛んでいく。その光景を魔力切れを起こした涼夜は後ろから眺める。
数々の魔法がベヒモスにあたり、進行を妨害する。そんな中、1つの火球がハジメに向かって飛んでいた。それをハジメ慌てて避けたのが見えた。だがその魔法はハジメに追尾して迫っていた。当然、全力で走っていたハジメに防御などできるはずもなく、魔法にあたり吹き飛ばされ、ベヒモスと一緒に奈落に落ちていった。
「ハジメェェェェェェ!」
(俺は見てることしか出来なかった!)
涼夜の絶叫が響き渡った。
ここまで長かった!ようやく描きたい部分がかける!
最後の視点は涼夜寄りです。