東方解離鬼   作:白亜霧雨

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早いですが新章突入です
色々研究しながらしてるので変な部分があるかもです、すみません
あと、今回の最初は咲夜さん視点です。ここの咲夜さんは真面目なので嫌いな人は違う小説を、、、


第二話 全ては語らない

私の名前は十六夜 咲夜(いざよいさくや)、紅魔館に勤めているメイドをまとめるメイド長でございます。

お嬢様がたは諸事情により、太陽の光を拝めないので、我々、紅魔館の住人と妖精メイドの面々は日が沈んでから仕事を開始しております。

妖精メイドの導入も最初は手間取りましたが今や、メイドの腕も上達していき、立派なメイドさんになりました。

さて、メイド長たる私の仕事は様々で、妖精メイドへの指示から始まり、食材の調達に料理の監督、妖精メイドの心のケア、紅魔館の会計、などなどをしており、基本的に肉体労働は妖精メイドにやらしております。

働き詰めの毎日ですが、これでも満足しており、紅魔館実態調査アンケートでも今の職場に満足している。と、妖精メイドは答えてくれました。

はてさて、メイド長である私の最初の仕事はお嬢様がたを起こすことにあります。

約500歳生きていてカリスマ溢れるお嬢様でもまだまだ本質は子供で朝(夜?)は起きられないので私が起こしに行くというわけです。

 

◆◆◆

 

「レミリアお嬢様、夜ですよ、起きて下さい」

と、声を掛けて少しお身体を揺すると、お嬢様はすんなりと起きてくれます。

「んぁ、、おはよう咲夜、、人間である咲夜からしたらこんばんわかしら?」

と、寝起きでも饒舌に喋るお嬢様はいつもこう言います。

『人間である咲夜からしたら』と、紅魔館に住む者全てを家族だと思って愛するお嬢様は、あまり多くを喋ることはありません。なので、お嬢様が個人に何かを喋るときは自分でどんな意味があるかを考えなければなりません。

面倒くさいと思う人もいるかもしれません、そう思った妖精メイドも沢山います。しかし、私やパチュリー様がその深い意味を教えてあげると、面倒くさいと思う妖精メイドはいなくなるのです。なぜなら、それは全て自分の為になるからです。ですので、紅魔館内では、お嬢様を軽視する者は誰一人としていないのです。

私にいつもかけるこの言葉の意味はまだ誰も理解してはいませんが、その内理解できるでしょう。

そういえば前にお嬢様が泣いていた時がありましたが、お嬢様の眼、正確に言えば『運命を見る眼』には何が写っていたのでしょう?

 

続いて妹様を起こしに行きます。

妹様はお嬢様が起きる時間の1時間後に起こしに行きます。

妹様はまだ朝(夜?)には弱いのでございます。

お嬢様がたを起こす仕事は誰しもがやりたい仕事なのですが、妖精メイドが起こしに行った日には紅魔館は祭りが起きてしまいます。もちろん血祭りです。

私にはよく分かりませんが起こし方に差異があり、機嫌が悪くなるそうです。

ですので、メイド長である私、咲夜が起こすことになっているのです。

妹様のお部屋に着いて一様ノックをし、

「失礼します、妹様」

と、声を掛けて部屋に入ります。

扉を開けると冷たい風が廊下に吹いてきました。

寝る前に窓を閉め忘れたのでしょうか?

いやいや、そんな事はありません、お嬢様がたが就寝した後も我々メイド達は仕事を行っております。

まぁ、直ぐに終わる事なのですが、食料庫の点検、戸締り、そして窓の戸締り(窓締り?)を全員そうでで行いますので10分とかかりません。これはもちろんお嬢様がたの部屋の窓も例外ではなく、窓が開いているのは不自然です。

なぜ窓が開いているのかを確かめるためにも、妹様を起こすためにも、私は部屋に入った。

 

◆◆◆

 

部屋の中に入ると妹様が開け放った窓に身体を預けて外を眺めていました。

外を眺めているので妹様のお顔を見る事は出来ませんが、雰囲気から嬉しそうに感じます。

「咲夜か、俺を起こしに来たんだな、幽閉時代には飯を持ってくるだけのメイドが、今や家族の一員として俺を起こしに、、、」

何か様子が変です。いや、この時間に起きているのもそうですが、いつもとは喋り口調が違います、かといって怒っているふうではなく、あくまで雰囲気は嬉しそうなのです。

それに、一人称が俺なのも気になります。

「それにしても、今日はいい天気だな、絶好の遊び日和だぜ、咲夜もそう思うだろ?」

いつもと変わらない夜空なのですが妹様には景色がどう写っているのでしょうか?吸血鬼は日光が浴びれない代わりに暗いところが明るく見えるので、根本的に人間とは見る景色が違うのですが、この妹様のワクワクした様子を見るに、これはまるでーーー

「おい!咲夜!俺はお前に質問してんだぜ?答えろよ」

「そ、そうでございますね妹様」

少し言葉に詰まってしまったがこの返答で良かったらしく、さっきの荒っぽさは無くなっていた。

「あー、あとその妹様っつーのやめろ、あいつの下だって言われてるようで腹が立つ」

「わかりました、いも、、、フラン様」

私は腰から頭を下げた。あいつと言うのはおそらく、いや、絶対にお嬢様の事を言っているのだろう、本当に今日の妹様はどうしてしまったのでしょう?

頭を上げた私は妹様を見て目を見開きました。別段、妹様の身体がおかしいとかではなく、頭を上げた時に今日初めて妹様と目を合わせて気づいたことなのですが、吸血鬼のシンボルとも言える真紅の眼が、片方だけ深い蒼に染まっていました。妹様は義眼がある、何て事はなく、ただ不自然に片目だけが蒼いのです。

「じゃあ、そろそろ時間だろうし、ルー、、ミア?達と遊んできますかね」

そう言って妹様は窓から飛び去った、あれほど玄関から出て下さいとお願いしても直っていない所は妹様だと思うのですが、あの容姿に喋り口調、あれはまるで妹様の中身だけがすり替わった様な(、、、、、、、、、、、、、、、、)、両目の色が違う事をオッドアイと言い、オッドアイの人と一緒に居ると幸せになれるという噂がありますが、あの妹様を見ているとなんだか不安になってしまいます。

しかし、この先の運命を知る者は、お嬢様ただ一人なのです。




グラタンが食べたいと思いました
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