「それでカミツレさんはヨランドさんの申し出を受ける事に」
「ああ、その…少なからず俺もヨランドさんに惹かれてたし」
「それにしても本当にカミツレさんって年上キラーですね…」
「全くだ。私もそれでメロメロだからな」
「なんか…ち~ちゃんからメロメロって単語が出てくる事に違和感を覚えるよ束さんは」
「しかし、凄まじい面子ですわねこれは」
屋上で満足行くまでに互いの体温と気持ちを確かめあった二人、そのまま自室へと向かってみるとそこには恋人達が勢揃いしていた。どうやらこのような事態になる事は予想しており、きっとカミツレはヨランドの事を受け入れるだろうと確信めいた物があったらしい。良く自分の事を理解していると肩を竦めていると、ヨランドは束がいる事に驚愕して言葉を失っていた。まずそこからの説明を始める事にして、自分と彼女の関係を明らかにする。話を聞くたびに顔色をコロコロと変えて行く彼女を可愛く思いながらも続けられていく内容を全て咀嚼したヨランド…そして束とも強い握手をして関係を結んだ。
「元世界最強の千冬、一人天変地異の束、そしてわたくしと同じく貴族の当主のセシリアさん、次期台湾国家代表に一番近いと言われている乱さん…もう世界を相手に戦えるのではありません事?」
「いや超術のお前に言われたくないわ。確実にお前が軍師キャラだぞ」
「そうですよね。しかもヨランド自身も強いから…言うなればヤン・ウェンリーとインテグラのハイブリットみたいなもんですよね」
「いやいやいやなんですかそのチート…。魔術師の知略にハマーン様のカリスマ性と実力って化け物じゃないですか」
「でもそのキャラ付けに全く違和感がないのがあれですわね」
「全くだね」
「しかし、魔術師ですか…なんでしょう、妙に懐かしいというかその肩書きがしっくり来ますわね…」
「完全に気のせいだろう」
何処か魔術師という名前に何かを感じているのか、超術ではなく魔術師という物に変更しようかと割と真面目に考え始めるヨランドに何を考えているのやらと若干呆れるカミツレだった。
「それにしてもこれで恋人5人だねカッ君。この色男~♪」
「からかわないでくださいよ束さん。それに、どちらかと言ったら俺は告白された側のような気がするんですけど…」
今回は最終的にカミツレが交際を申し出たような物だが、その前段階として見合いという縁談を送ったのはヨランド。故にカミツレはされた側と言っても良いのだろう。セシリアや乱も然り、束は押し倒して子供達の父親になって欲しいと告白し、千冬に至ってはお前が好きだと言いながらキスをしている。確かにカミツレがされている側である、改めて昨今の女性が肉食寄りな事を自覚するのであった。
「でもさぁ5人となると本当に大変だよね、夜とか」
「おい束…未成年もいる場で何を言っているんだ」
「んな事言ったらその未成年が正妻なんですが」
「千冬さん、私は気にしてませんわ」
「まあ確かに…そっち方面の負担も考えるべきですよね…休養日も設けるにしてもスケジュール管理大変そう」
「っと言う訳でじゃじゃじゃ~ん!!!束さん特製ナノマシン~!!」
「ナ、ナノマシンって…流石天災、そんな物まで実用化しているなんて…」
束が自分の体内にナノマシンを打っている事は周知の事実だったが、初見だったために驚いているリアクションに満足げに笑っている。
「このナノマシンは所謂体調管理に特化してる奴でね、体内に入った毒とか薬品とかも完全に排除出来るんだ」
「それは普通に良いな、カミツレにもハニートラップなども来るだろうから対策としては良策だ。一夏にも打ってくれ」
「あたりのまえだよ~、し・か・もこれはね…夜の方の帝王にも成れる奴だからね♪」
『ガタッ』
「座ってくださいお願いしますから」
束を除いた4人が全く同時に立ち上がろうとするのに一抹の不安を感じるカミツレ、打ち合わせでもしていたかのようなタイミングだったので恐怖を感じるのも致し方ないだろう。兎も角ナノマシンの説明を始める束。
ナノマシンによって体内環境と体調は常に完璧な物に保たれる、毒や薬品、媚薬などを打たれても即座に体内でナノマシンが分解を行うので害が身体に現れない。そしてナノマシンによって常に身体は活性化させられるので夜の方も万全になる。ナノマシンの作用によって避妊なども完璧なので、妊娠などの心配もしなくて済む。これらを聞いたカミツレの一言。
「束さん、アンタ何時からエロゲーの万能キャラになったんですか」
「天災の束さんだからね、仕方ないね!!」
その言葉に全くの疑問も浮かぶ事もなく納得してしまったカミツレ、完全に束の相手をする事に慣れ切ってしまっている事を自覚する。そして気付けば周囲を完全に恋人達に囲まれ、身体を抑え込まれていた。
「えちょなんで!?何で俺確保されてるのよ!?って皆眼が怖いよ!?獣の目になってる!!?」
「そ、そんな事ありませんわカミツレさん…これはカミツレさんの為…(じゅるり)」
「いや涎を拭ってる時点で説得力ないからねセシリアァ!?確実に夜の方面に惹かれてるよね!?」
「いいじゃないですかカミツレさん……男の夢って奴じゃ、ないですかぁ……!(だらだら)」
「いや乱ちゃん鼻血鼻血!!男の夢っていうけど俺の夢にそんなの無いからね!?ただ、好きな人と睦まじく過ごすのが俺の夢だからね!!?」
完全に色々と暴走している恋人達、確かに効能を聞く限り打つ価値があるのは分かるし打つのは賛成だが…恋人が余りにも怖すぎるのが問題である。
「ええいカミツレ観念しろ、安心しろきっと快楽に溺れられるさ……」
「怖い!?怖いです千冬さん目が逝ってますよ!!?というか耳を舐めないでんんっ……!」
「ぁぁツェレの声が良いですわぁ…大丈夫ですツェレ、とても気持ちのいい事ですわ」
「ひゃうっ!?く、首筋舐める必要無いですよねヨランドさん、確実にっ!!?」
「ウヒヒヒヒッ……ほら覚悟完了しちゃいなよYOU、ほら行くよ~っカッ君……!!」
「ヒィッ!?束さんの目が完全にハートになってる!?発情してる兎になってる!!?」
完全に拘束されているカミツレの首筋へと真っ直ぐと目を向ける束、そしてその手に持ったナノマシンの注射器。それを構えつつもその首筋へと突き立てるようにしながら、身体へとナノマシンへと注入して行く。一般的な注射器とも違うそれは痛みはない、寧ろ何処か快感じみている物がある。徐々に入っていくそれに身体を浮き上がらせるように、震わせるカミツレを抑えこむ、が
「ぁぁっ…んんっ……ひゃぃっ……ぁぁぁぁっ…」
必死にナノマシン注入の際に生じる感覚に耐えている表情と声、如何にもそれはエロく5人は顔を赤らめながらもそれに聞き入っている。紅潮している顔から漏れる喘ぎ声にも近い耐える声…堪らない物を感じているのだろう、そんな事もありながらナノマシンの注入が終わるとカミツレは息を荒くしながらもぐったりとする。
「うんこれでOK。1週間もすれば完全にカッ君の体内にナノマシンが馴染んで、循環し始めるから準備OKになるね」
「結構掛かるのだな」
「これでも改良した結果なんだよ?あっでもねこれね、循環し終わる際に副作用あるんだよ」
「今言うんですかそれ……んでその副作用ってなんなんですか…」
後ろから抱き締めてくるヨランドに身を委ねたまま、カミツレが一体何があるのかと尋ねる。かなり凄い効果を持ったナノマシン、大抵の副作用は許容するつもりなのだが…。
「えっと実はね…体内環境を改造するというか、循環する為にナノマシンが体内を手術みたいな事をするんだけどその影響でね……排泄物がその……銀色になったり、キラキラしたりするんだよね…あははははっ…」
「い、いやだぁああああああああああああああ!!!!!!!!」
この後、カミツレはナノマシンの循環が終わるまでショックで食事が喉を通らなくなったとか。
「……一夏、お前もこのナノマシン打とうぜ、なあなあぁっ!!?」
「ほ、箒助けてくれカミツレが怖い!?」
「義兄さん、一夏を確保しました!!」
「箒ぃぃぃぃぃっっ!!!!!!!????」
束さんが使った注射器は、MGS4でドレビンが使ってたナノマシン注射器みたいな感じです。
次回はあの人が登場、予定?