IS 苦難の中の力   作:魔女っ子アルト姫

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活動報告にてある事を公表中です。


第161話

『ハハハハハハハッ!!愉快愉快っなんという愉快さなんだ!!ISというのは何と奥深く楽しくも美しく素晴らしい物なんだろう!!ミス篠ノ之 束博士に伝えてほしい、私も宇宙で彼らが羽ばたく姿を是非見て見たいとな!!』

「必ず伝えます」

『しかし本当に研究し甲斐があるという物だなぁ!!!』

 

研究所で引き続き「大将軍」の整備や解析が行われている中でリオノーラは変わらない笑顔を浮かべ続けていた。家訓を守っているからと言っているが実際に彼女がそう言った性格なのが大きいのだろう。今現在は武装面の解析を兼ねて稼動テストが行われようとしている。武装面も進化している部分が非常に多くこれからの研究において問題視されていた部分の多くを解決させる物が多くあり、非常に助かっているとの事。

 

『ではカミツレ君、やってくれたまえ!!何ぶつけて壊れても心配などするな我々が完璧に修復して見せよう!!』

「いやそう言われてもなぁ…まあいいや、これより『勝鬨・大将軍』の稼動テストを始めます」

 

以前ヨランドとの戦いで動かしているがあの時はどちらかと言えばかなり必死になっていた部分が強いので機体の性能を把握しきれていない。その為にも稼動テストの実行の許可をくれたリオノーラには感謝しなければいけない。という訳で早速スロットルを回して出力を高めて行きながら飛行を開始して行く

 

「なんか「蒼銀」と比べて凄い滑らかに出力が上がってくな……全然負担を感じないみたい感じだ」

 

出力をそれなりに一気に上げているのだがそれに対して機体が何も苦にも感じていないように応えつつも滑らかに出力が上がって行く。言うなればエンジンが温まっていなくても直ぐにMAXスピードまで持って行っても全く問題が無いという事になる。鈴が聞いたら心から羨ましがりそうだ。

 

『素晴らしい!!移行前と比べると機動面も此処まで高まっているのか!!エクセレントォ!!!』

「こりゃ凄い…ヨランドさんの時には思わなかったけど、此処まで凄いなんて……!!」

 

出力を高めて加速して実験場を飛び回る、此処まで出力を上げれば少なからず操縦が難しくなるのだが全くハンドリングが重くならない。自分が思った通りに機体が飛んで軌道を描いていく事に感動すら覚えてしまう、同時にこれをヨランドに見せる事が出来ない事に少々後悔が浮かんでしまう。急加速からの完全停止、そこから急速回転と反転をしても素直に言う事を聞く…高性能機に有りがちなピーキーさを全く感じさせていない。何故こうなっているのかと思っているとカチドキからメッセージが送れてくる。

 

『―――此処までの性能が向上しながらも操縦性が良いのも私とカミツレの相性が最高だからです。二次移行は操縦者とコア人格の相性が密接な関係を持っています。その点私とカミツレは完璧という訳です。―――』

「成程な……リオノーラさん、次に武器のチェック行きますよ!」

『うむ存分にやってくれたまえ!!なんだったらこの実験場をぶっ壊してくれても構わないから!!』

『なに言ってるんですか所長!?そんな事されたら新しい技術のテストとかどうするんですか!!!?』

 

と必死になってリオノーラを止めようとしているもう一人の声が通信から聞こえてきた。如何やらこの研究所にも倉持技研の秋山のように所長のブレーキ役を担っている副所長がいるらしい。リオノーラはヒカルノとは違って自重もするし基本的に迷惑は掛けないが兎に角パワー全開で毎日を過ごしているので、そのパワーのセーブ役をしていると後で聞いた。しかもリオノーラは相手の悪口すら大声で言うのでそのフォローに駆け回っているらしい。まあそんなリオノーラは全所員から慕われているのだが……。

 

そんなリオノーラの事は副所長に丸投げしつつもカミツレは武装面のチェックに掛かる、まず展開したのは「シューティングスターmkⅤ」だった。以前から愛用していた「スターダスト」がそのまま進化したような武器で基本的な変更はないが、レーザーだった筈なのに完全な高出力のビームライフルへと変貌しているのである。試しにでている射撃標的へと引き金を引くと碧のビームが瞬時に標的を貫いた。

 

このライフルもEパック形式だが「スターダスト」の唯一のネックだったからになったEパックを手動で装填しなければならないという点が完全に改善されている。Eパックが空になると同時に自動でEパックが交換されるのである。これは非常に便利である。そしてマガジンのエネルギーは15発、そしてEパック数は8個。発射際にエネルギー出力の調整も引き続き可能で低出力マシンガンモードと大出力のマグナムモードの変更まで可能になっている。

 

「次は……ブレードの「フォトンセイバー」だな」

 

大きさは「スパークルエッジ」よりも大型化されているが刃の部分にはレーザーを展開可能で今まで以上の攻撃能力を発揮する事が可能になっている。同じように一部を取り外す事で二刀流をする事も出来る。加えて言うのであれば取り外して使用するブレード部分は刃が曲がってブーメランのようにして使用する事も出来る。

 

続けてBT兵装「ストライク・ヴァンガード」と防御兼推進システム「ルーラー・ディバイダー」。基本的にこれらに変更点は無い。「ストライク・ヴァンガード」は数が6基から9基に増えている他にワイヤーを発射して相手を拘束する機能が追加されている。「ルーラー・ディバイダー」は合体された時に発射出来る砲門の火力の上昇と推力の上昇と防御能力の強化に留まっており、そこまで追記すべき所は無い。

 

「んで……ラストはこれか」

 

最後に展開したそれは「二次移行」した事で新たに搭載される事になった新たな武装だった。大型エネルギーキャノン「ドライブ・キャノン」。これは言うなれば「ディバイダー」内部の砲、通称ハモニカ砲を使用しなくても大火力を発揮する為に発現した武装であり「大将軍」の大火力担当武装とも言える…が、カミツレは如何にもこの「ドライブ・キャノン」の形状が如何にも見た事がある気がしてならない。真紅に彩られつつも車のリアウィングにも見える部分にはタイヤにも見えるパーツがある。

 

「ドライブ・キャノンっていうか…正しくはトライドロン砲じゃねえか……これ」

 

そうカチドキが大好きな仮面ライダードライブに登場するベルトさんの強い体こと「トライドロン」に酷似している…これは明らかにカチドキがそういうデザインにしたのだなと直ぐに分かる…。しかしこの「ドライブ・キャノン」も性能としては優秀。Eパック方式で本体からのエネルギー供給を必要としないので気軽に運用出来る大火力武装というのはかなり有難い、これも出力調整で低出力のマシンガンモードにも出来る模様。専用のEパックは合計で6個あるのでそれらで運用して行く事になる、そして最大の目玉として「ルーダー・ディバイダー」と連結合体させる事で「大将軍」の最大火力を出す事が出来るという。

 

「……なんだろう、凄い満足行くのになんか釈然としないな…」


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