IS 苦難の中の力   作:魔女っ子アルト姫

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ISの原作を読みなおしつつ、2年のプロットを作ってますが……スゲェむずい。
亡国云々以上に、2年ってどんな行事があるのか分からないのが辛い!!!


第172話

「という訳でして、現在世界各国のIS代表をされている方々は正しく世界を代表する操縦者という訳です」

 

2年の授業ではこれからの進路の事を踏まえての代表候補生や国家代表についての事が行われていた。本格的に進路を考える2年生、国に属する操縦者となるのか。それとも研究所の操縦者となるのか、ISの整備師としての道を進むのかという様々な選択肢が提示されている中で一番光を放っているのはやはり、国家代表という花形だろう。

 

「このクラスにも代表候補生の方もいらっしゃいますね、中にはその国家代表さんと婚約している人もいますけど」

「その人間の師匠やっている人が今授業やってますけどね」

 

そんな言葉のやり取りに軽い笑い声が撒き起こる、当然その人物はカミツレだがそんな彼の師である真耶も腕前としては非常にいい事は忘れてはならない。

 

「では今いるクラスの代表候補生の国の代表を上げて行きましょうか、そのほうが分かり易いですもんね」

 

そう言いながら投影モニターに映像を出力して行く、今現在1組の生徒で代表候補生の座に付いているのは6名。その内の3名はイギリスの代表候補生、続いて台湾、ドイツ、日本と続いていっている。時間の関係上、今回紹介するのは4人の代表の中から2人という事になってしまい誰にするかと思っていると、カミツレ関連でイギリスと台湾でいいのではないかという一夏の言葉でその二ヶ国決定した。という事でまず表示されたのはイギリスの代表であるハマーンであった。

 

「まずはイギリス代表のハマーン・カーンさんですね、皆さん知ってますよね。言わずと知れた女帝と言われている方ですからね」

 

むしろ彼女を知らない方が難しいと言えるほどの存在とも言える、それ程に有力者であると同時に世界中に熱狂的なファンが多くいる程に評価され尽くしている操縦者である。

 

「圧倒的な強さとそのカリスマで歴代最強のイギリス代表とも言われている方ですね、最近だと専用機である「キュベレイ」に新たな技術を使って改修を行った結果、強さが二乗とさえ言われるまでになったらしいですね」

 

ハマーンの「キュベレイ」は元々データとして取られていた「ブルー・ティアーズ」の物に加えてカミツレの「勝鬨・大将軍」の「ストライク・ヴァンガード」の物によって製作された新型のBTシステムが搭載された。そして生まれたのは12基のBT兵器を新たに搭載した新型の「キュベレイ」、BT適正も最高値である筈のAを超えるAオーバーを記録するハマーンがそれを使う……途轍もない事が起こる。

 

そのBT兵器は『ファンネル』と呼称され、ハマーンはカミツレによって今までより深い繋がりを持ったフランスの代表であるヨランドと親善試合を行った結果「ファンネル」でヨランドを圧倒までとは言わないが終始押し続け、最終的には勝利したという。

 

「フランスのヨランドさんとの親善試合の事は凄い有名ですよね、あれで更にハマーンさんの凄まじさが世界に知れ渡ったとも言われてますし……同時にヨランドさんも全方位から12基の移動砲台に攻撃されているのに、それを捌き続けるという凄まじい操縦技術を見せ付けて、二国の強さを改めて世界に知らしめた結果になってましたね」

 

ここでややフランスの代表に話が脱線しかかっているのでそれを修正しつつ、真耶は次の代表である台湾に目を向けた。モニターに映し出される台湾の国家代表者……それは今まで数人の国家代表の人たちと顔を合わせてきたカミツレが思わず疑問を口に出してしまうような人物だった。

 

「えっ……国家、代表……近所の気の優しいお母さんとかじゃなくて?」

「そう見えちゃいますよねやっぱり」

 

そう言ってしまうカミツレに同意したのは乱だった、彼女もそう思っている。台湾の代表は千冬のような凛々しさも、ハマーンのようなカリスマ性も、ヨランドのような気高さも感じられない。平常の顔でも笑っているかのような柔らかい表情をしており、数々の経験を積んで国家のIS操縦者の頂点に立っている人物には全く見えない。逆に国の頂点に立つ夫を支える妻、その方が納得できる出で立ちをしている。

 

「でもあの人が台湾の国家代表である(リウ) 春華(シュンカ)さんですよ」

「じゃあ詳しい説明を……ってもう時間が……。それじゃあ続きは明日の授業に回しちゃいますね、それじゃあ今日の授業は此処まで!」

 

生憎授業は終了してしまったが、カミツレは自室を訪ねてきた乱に代表の事を尋ねてみた。

 

「春華さんは本当に優しくて温かい人ですね、確かに千冬さんみたいにカッコ良かったりとかはないですけど……相手を包み込んであげる強さに置いて敵う人なんていないと思いますよ」

「そんな人もいるのか……」

「多分、今年の学年別トーナメントには来ると思いますよ。その時に挨拶しましょうよカミツレさん♪」

「そうだね乱ちゃん」

 

今年もやってくるイベントに新たな人との出会いに少し楽しみにしつつ、擦り寄ってくる乱を軽く抱き締める。

 

「ねえ乱ちゃん、今日は晩御飯一緒に食べよう。俺が作るからさ」

「やったぁっ!!」

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