『勝鬨・大将軍』はイギリスによって生み出された第三世代型IS『勝鬨・蒼銀』が二次移行によって進化したISである。それに使われているコアがカミツレにとっての最初の機体である『打鉄・黒鋼』のデータを全て、ISコアの人格でありカミツレの相棒であるカチドキの手によって移植されている事やカミツレが完全にISコアと心を通わせているのが影響して進化したIS。装備されている武装や特殊なシステム、BT兵器を搭載している事から現存するISでの屈指の高性能機とも評されている。
―――しかし、そんな『大将軍』だが『蒼銀』に装備されていた物をそのまま進化させている影響か
「―――んで、態々IS学園まで来たんすか」
「ハッハッハッハッ良いではないか!!日本にはこんな格言があるらしいではないかっ!!「思い立ったが吉日、その日以降は全て凶日」というすんばらしく私にベストマッチな物が!!」
「それ、合ってるようでなんか違いますからね」
拡張領域を生かす装備が完成したのでそのテストを是非お願いしたいという連絡を受けた数日、IS学園には完成したと言う新装備を伴ったリオノーラの姿がそこにあった。一応イギリス政府と学園長からの許可は取っているらしいがとんでもない行動力というべきなのか、バイタリティというべきなのか……。
「それでどんな物を作ったんきたんですか?」
「うむ、まずそれを話す為には「
「相棒について、ですか」
うむっ!と胸を張りながら何処かウキウキしながら腕に装着している端末のキーボードを叩きながら一緒に居る真耶にピット内のモニターを使う許可を貰いながら、自らの端末とピットのシステムを同調させてデータを出力させていく。モニターにはデカデカと大将軍のデータが映し出されていき細かいデータや内部数値、最大出力時の限界稼動時間などが表示されていくが、それらがスライドして消えていくとISの武装面のデータへと切り替わった。
「そもそも二次移行した「大将軍」は私達が開発した第三世代型の「蒼銀」が大元になっている。あれはセシリアの「ティアーズ」やらのデータを解析した上で様々な改良などを加えた真の意味での第三世代型とも言える物だ。BTシステムを組み込んだ上で様々な状況に対応可能な汎用的な性能を持った高性能機、というのを目指していたからね」
「今思うと確かに「蒼銀」時点で凄まじく完成度は高かったしな……」
「うむ、それが進化した「大将軍」は既に第三世代という枠組みを完全に逸脱してしまっている」
それを裏付けているのが「大将軍」を形成している装甲にあった、画面を切り替えながら装甲内部のデータを出力すると思わず真耶が驚愕の声を上げてしまった。「大将軍」の装甲その物がまるで細かいパーツの集合体かのようなつくりになっている事が示されているのである。装甲板一つにしても、幾重にも組み上げられたパーツが集まっているような事になっている。
「正直驚かされたよ……私ですらこれに気づいたのは2ヶ月前だった」
「で、でもこれって……普通にありえないじゃないですか!?装甲の内部にすらとんでもない位の回路が走ってて情報処理を行っている事になりますよ!!?」
「その通りだミス・真耶。この装甲自体がまるで生きているかのような存在だ、そしてそれをとある科学者に問い合わせてみた所……これらは"展開装甲"という物らしいのだ」
そのとある科学者と言った瞬間にそれが誰かなのかはカミツレは察した、某大天災しかありえない。基本的に自分の所に良く来る束だが、杉山ファームの方にもしょっちゅう顔を出しているらしく最近では兄と祖父、そして母と共に良く酒盛りをしているらしい。祖父からいい飲みっぷりだと気に入られたと自慢げにこの前に語っていた。勿論真耶もその科学者が天災だとは察してはいる。
「展開装甲……ですか?聞いた事の無い物ですが……」
「それは当然だろうな、私も聞いた事がないものだ。そもそも第三世代型は『操縦者のイメージ・インターフェイスを利用した特殊兵器の実装』と定義されている、勿論「蒼銀」もこれにカテゴライズされる。しかし"展開装甲"とは『パッケージ換装を必要としない万能機』という今現在でも机上の空論の物である第四世代に搭載される技術の事らしい」
「だ、第四世代!!!??」
「第三世代型の、更に上……!?」
進化した「勝鬨」は世代さえも飛び越えて第四世代に至ってしまったという事になる。一応これは世界的には秘匿しているらしく、一応口外は厳禁だとリオノーラが念押ししてくる。その科学者は別に如何でも良いと言っていたがリオノーラとしては黙っていた方が良いと思っているらしい。
「全くもって驚いたよ……この"展開装甲"は装甲その物を組み替える事を可能として、攻撃・防御・機動を自由自在に変更する事を実現したシステムらしい。いやはや……鬼才と言われている私だが、全くもって敵わない技術さっ!!いやぁ此処まで来ると笑っちゃうね!!だって簡単に言っちゃえばナノマシンの塊に近いみたいな感じでそれを組み替えるだけであらゆる状況に対応出来るようになっちゃうんだぜ!!?全く興奮しながら自分もまだまだだと思い知らされたね!!」
「な、なんですかそのとんでもない超性能……!?それが今の世の中に出たら、世界が引っ繰り返りますよ!?」
「引っ繰り返ったらまた天災に引っくり返して貰って元に戻してもらいましょうか」
「カミツレ君お願いですからやめてください!?」
「冗談ですよ流石に……」
軽い冗談を口にしているがカミツレも顔が引き攣っている、流石に自分の相棒がとんでもない事が分かっているらしい。今の所基本的にそれらは使用せずに敢て機能を
「そして私は遂に、その"展開装甲"を活用しつつ「大将軍」の拡張領域を埋められる装備の開発に成功したんだよ!!!『極ドライブ』の影響もあって容量には十分すぎるスペースがあったからね!!」
「成程ねぇ……」
「そ、それでどんな装備なんですか?」
「うむっその名も……『勝鬨・大将軍専用超高速機動適応装備:リミットオーバー・ドライブ』だ!!!」
『ドライブですとぉ!!?』
「うむそうだドライブ!!赤き仮面ライダーに肖ってこの名前を……って今のカミツレ君?」
「え、ええそうですっ!!」
次回、カチドキを更なる歓喜が襲う?