IS 苦難の中の力   作:魔女っ子アルト姫

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第278話

一夏にもネーミングセンスが無い事が発覚したところで二人は風呂から上がり、夕食を楽しんだ。今日も今日とて美味しい食事に舌鼓をしたカミツレは自室に戻って、これからの予定を確認しながらスマホでゲームのデイリークエストをこなすとこれから何をするかなぁと思いながら天井を見上げていた。

 

「さてこれから如何しようかな……」

 

そんな風に呟いている時の事だった、待機状態にあったカチドキから声が漏れてきた。まあ話し掛けてくるなんて1年も前から続いている事なのでもう慣れたようなもんだが……冷静に考えるとAIと呼べる存在と此処まで親密な関係になっている自分って一体なんなんだろうかと思い始めてきた。

 

「何だカチドキ」

『カミツレ、実は先ほどビルドの上映会をしていたのですか……』

「それが如何した?」

『私はスタークの正体は実は全く別の第三者なのでは無いかと思うのですかどうでしょうか』

 

まさかのビルドの内容だった。まあ今のISコア内では仮面ライダーは今現在トップクラスの人気なので、熱中するのも無理はないだろうが……。それにしても、その位検索すればもう幾らでも情報なんて出てくるのに態々聞いてくるのか、思わず思ってしまう。

 

「それ態々聞くのか?」

『ネタバレなんてクソ喰らえですからね、コアの間ではこういうのはネタバレを防止する為に検索にセーフティを掛けて、余計な情報まで知らないようになっているのです。だから何時でも新鮮な気持ちで最新話を見られるという訳です』

「そういうのって技術とか能力の無駄遣いっていうんじゃないのか?」

『ハッ……技術や能力はそれこそ使わなければ宝の持ち腐れ!!ハイテクをノーテクにするのと同義です!!』

「お、おう……」

 

本当にAIなのかと問い詰めたくなるレベルで人格が形成されている相棒兼子供のカチドキの言葉に思わず、納得しつつもなんでこいつオタク気質なんだろうかと思ってしまう。正直相棒の将来が少し心配になって来た。いや、親として子供の趣味とかに口出しする権利も無いし禁止する意味など無い。だが、無性に心配になって来たのは親になったからなのだろうか……。

 

「お前何処まで見たんだ?」

『滅亡のテクノロジーまでです』

「よし、なら直ぐに次を見ようか。俺も見るわ」

『おおっではその後のライダー談義にも是非参加を』

「気が向いたらな」

 

とカミツレはパソコンを起動して持ってきた映像データからビルドの欄をクリックして個人的に神回の一つである『燃えろドラゴン』の再生準備を整える。カチドキはそれをコア・ネットワークにリンクさせて上映の準備をしつつ、ネットワークにカミツレも一緒見ると言う告知を流すのであった。すると数分も立たない内にISコア全員はネットワークに潜ってきたのである、これもライダー効果なのかそれとも父親効果なのか。

 

「それじゃあスタートさせるけど準備OKか?」

『ええOKです。後カミツレ、なんかベストマッチはどれが一番好きかというのがめっちゃ来てますけど』

「あ~……俺が好きなのはまだ出て来て無い奴だからなぁ……。そうだな、敢て言うならRABBIT(ラビット) TANK(タンク)かな」

『おおっ気が合いますな私もです』

「んじゃ始めるぞ~」

 

親子、ビルド視聴中―――。

 

「あっ~やっぱりいいなぁ、んで如何だった?」

『……なんですかあの筋肉馬鹿、美味しすぎるでしょうが……!!!ああもう、正統派にくっそカッコいいじゃないですかぁぁああああ!!!!!』

「うんだよな」

 

とカチドキも思わず唸るほどのカッコよさであったらしく、カミツレも好きなライダーが褒められてご満悦である。

 

「ネットワーク内での反響は如何よ?」

『えっとっ……"万丈!!万丈!!万丈!!" "龍騎とガタック推しの私にとって超ご褒美なライダーキック有難うございます" "惚れた、香澄さんが超羨ましい" "新手のリュウケンドーかな、でも超良いじゃん!!"という色んな意見が飛び交ってますね』

「おい最後、さらっとリュウケンドー網羅してる奴いるぞ」

 

と子供達にもかなり高評価、如何やら満足して頂けたようでカミツレも嬉しい限りである。

 

『しかし、此処までカッコいいサブライダーも凄いですね。ビジュアル面だけ見たらトップクラスじゃないですか』

「確かにな。俺的にはゼロノスとかも推したい所だけどクローズは凄い見た目いいからなぁ、凄い惹かれるからな」

『これは……益々ライダー談義が荒れますな、これはサブライダー強化が来たら一体どうなるんだろうか……』

 

と悩むかのようになっている、現状でもネットワーク内の談義は相当荒れているらしい。いきなりクローズがとんでもない人気を博したらしく、元々あった万丈派が一気に強くなったらしいというか、お前らそんなもの作ってたのかとカミツレは思わず突っ込んでしまった。

 

「まあ、これからもどんどんカッコいい事になって行くんだけどな……あっそうだ、14話を見たら劇場版の『平成ジェネレーションズ FINAL』見てもいいぞ」

『えっマジですか!!?でもなんで14話?』

「秘密って奴だ」

 

この後、カミツレもチャット形式のライダー談義に参加して見るのだが……コア達のライダーに対する熱が凄まじく、押されっ放しになってしまった。それでも初めて行う大勢の子供達との一時はカミツレにとっては酷く新鮮で楽しい時間になった。




妻「貴方は好きなライダーってなんですか?」

私「色んなライダー好きだからなぁ……一番熱中したって意味だとオーズかな」

妻「私はウィザードもいいなぁと思ってます。あの異次元めいてるアクションがとても……」

私「流石高岩さんだよなぁ……。電王なんてとんでもなかったもんな」

妻「クライマックスフォーム初登場の時の動きはやばかったですもんね」

私「劇場版だとその上が来てすげぇ大変そうだったけどな」
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