A.出来ます。劇中でも言っている通り条件達成しているものが、現状彼しかないだけで条件達成を果たしそうな人間も一応存在します。代表例を上げるとすれば「銀の福音」操縦者のナターシャ、カミツレの師匠でもあるヨランドなどになります。
「カチドキ、お前それオーズファンからしたら問答無用でガタキリバから全コンボフォームの必殺ラッシュされたとしても弁護のしようがないぞ。それだけオーズ好きな奴にとっては今回のは凄いんだからなっと」
スレに対してそのような事を書きこみながら、スレ内で起こっているカチドキに対する叩きを見てカミツレは思わずうわぁっと引きつつも完全に自業自得なので我関せずを貫き通す事にする。オーズファンでもあるカミツレとしてもあの発言はどうにも許せない、出来る事なら叩きに参加したい所だが、自分まで参加したら冗談抜きで収拾が付かなくなりそうだから自重しておく事にしておく。
それにしても、本当に改めて束の技術力には驚くばかりでもう驚くのに慣れてしまったのかポーカーフェイスが簡単に出来るようになってしまったほどである。まあ実際は内心で驚いているだけなのだが……。AIが感情どころか愛や恋にも理解の手を伸ばしていく程に豊かに成長して行く人格形成プログラム、外からの影響やらを取り込んで成長して行く物なんて世界中で研究されているだろうに。それをたった一人で完成させた上に、実用化例が既に500以上も存在している。それに加えて―――
仮面ライダーオーズを軽く扱った№274に対してお説教&オーズの素晴らしさを語るスレ
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763:ドライブ命
嫌だからも勘弁してくださいよ!!?謝ってますし、私だって悪いと思ってるんですからぁ!!
764:(^U^)
>>763
いい台詞だ、感動的だな。
765:俺のコアだぁぁッ!!
>>763
だが許さん。
766:私は狂気のISコア、鳳凰院 狂夜だっ!!!
>>763
貴様に相応しいソイルは決まったッ!!
767:玉入れの時間だぁぁぁぁっっ!!!!
>>763
全てを吹き飛ばす青い閃光、ウルトラマリンブルー!!
768:愛してるんだ!君達を!!!
>>763
コジマ式:A3プラズマボンバー!!!
769:レベルアッープ!!
>>764~768
おうお前らネタのドッジボールすんな。ツッコミが追いつかねぇよ。
上記のようなやり取りがスレによって行われている、今全世界にあるISのコア達がコア・ネットワーク上でこんな事をしているんだぞっと公表したら一体どうなるんだろうか。趣味に染まりまくっている上に、色んなネタに染まり切っていてもう本当は中身人間なんじゃねぇかと疑いたくなって来るのである。色んな意味で成長しすぎである。こんなISが世界に蔓延、なんて考えたらもう頭がガチで痛くなってくるがそれはそれでなんだか退屈しなさそうな世界になりそうな気がする。まあカオスにはなるだろうけど。
「まあ取り敢えずいい加減に止めさせるか……幾ら自業自得と言ってもこれ以上は流石に拙いだろうし」
と思いながら仲裁のコメントを入れながら、取り合えず予告を流して話を此方へと持って行くようにヘと仕向けると、あっという間にカチドキは開放されたというが投げ捨てられて予告へと食いつくのであった。本人出演の映像が流れるたびにスレがパンクするような勢いで書き込まれて行き、最終的にはカミツレは紅茶のお代わりを淹れる為に少し席を離れた隙に、新しくスレが10個以上も埋め尽くされる程の書き込みがされるほどであった。因みに、コアの参加人数が尋常ではないので書き込み制限が1万なのだが……それがあっという間に埋まるほどのコメント量であった。
「うわぁっ……すげぇコメントの数だ。お前らは染まりすぎだ」
因みのこの映画にエグゼイドの劇場版、トゥルーエンディングとも繋がっている事を漏らして見るとエグゼイド好きから凄まじい反応とラストのあれか!!!と反応が一気に返ってくるのでますますスレがカオス化してしまったので、カミツレは思わず反省するのであった。そんな時、部屋をノックする音が響くので開けて見るとそこには乱が立っていた。
「どうも!貴方の心に不法侵入!!貴方の恋人乱ちゃんです♪」
「別に乱ちゃんなら俺のハートはフリーパスでロックはフリーなんだけどな」
「いやんカミツレさんってば♪」
とそんなやり取りをしながら遊びにやって来た乱を部屋へと招き入れて紅茶を淹れてあげると、彼女もパソコンの画面で行われている激しいコメントの羅列に思わず眼が行ってしまうのであった。まあ乱はカチドキの事やコアに意思があることも普通に知っているので見たとしても問題はないのだが。
「カミツレさん、あれなんですか?なんか、実況スレみたいなことになってますけど」
「あああれ、コア達の社交場というか……雑談場というか……お互いの趣味について語り合う場というか」
簡単にコア達が今現在仮面ライダーなどの特撮物が大流行しており、今も劇場版の予告を見せたら凄い事になった事を説明すると乱は納得したように頷くのであった。どうやら彼女も好きなものならば、そのようになっても可笑しくないという理解があるようで助かった。
「因みに私のコアは何のライダー推しなんですか?私はオーズとダブルが好きなんですけど」
「ちょっと待って聞いてみるわ……えっとな、ああっキバ推しなのか」
「ええっあの分かりづらい奴?まあ確かに面白くはありましたけど……」
とこの乱の一言がまた一つ嵐を生み出すのだが、それはまた別のお話である。
妻「最近なんかチャットネタ多くありません?」
私「うん、それは思うけどさ。コアの個人個人の感じを出すには一番だと思ってさ。流石に500近いのをそれぞれ台詞出すのはきついし、これならキャラが分かりやすいと思って」
妻「まあうん、確かにそうでしょうけど……今回は一段とネタがカオスじゃありません?」
私「それは自覚してる」