IS 苦難の中の力   作:魔女っ子アルト姫

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第301話 特別編6:その1

それは突然のことだった。束からいきなり島に遊びに来ないかという誘いを受けたのであった。突然の事に驚いたり千冬が怪訝そうな視線を向けるが断る理由も無いのでその申し出を受ける事にした皆は臨海学校で訪れた束の島へと再び足を運ぶ事となったのであった。学園内でも有名人でファンらがサインを求められたり様々な視線を向けられる男子二人にとって束の島はそんな視線から逃れられる特別な場所であった。

 

「いやぁにしてもこんなにも早くこの島に来るとは思いもしなかったな」

「確かにな……。まあのんびりとさせて貰うとするか……」

 

そんな風に荷物を置きながら適当に以前宿泊したホテルのロビーで適当な雑談をしているカミツレと一夏だがそんな時にある事が過ぎった。そもそも何故束が自分達を島に呼んだのかと言う事である。束の気まぐれ、と言う事で全て片付けられそうな気もするのだがどうにも気になっていた。

 

「如何したんだ一夏、義兄さんと随分頭を抱えて」

「いやさ、如何して束さんが俺達を此処に招待したのかなって思ってさ」

「んなもんカミツレが聞けば一発なんじゃないの?」

「確かに、束さんなら直ぐに答えてくれそうだし」

「「それだっ!」」

 

折角だからショッピングでもしようと共にロビーにやって来た箒と鈴、そして乱。そんな二人の助言を受けてカミツレは早速連絡を入れて見る事にした。

 

『はいほ~いカッ君何々~?』

「あの単刀直入で聞いていいですか束さん。なんで今回俺達を招待したんですか?」

『いや実はさ―――』

 

 

「という訳でね、異世界の束さんから連絡が来てたんだよ」

『イエーイ♪』

「「「……何だろう、この人ならやりかねないから一瞬何も感じなかった自分の感覚を疑う……」」」

「「大丈夫君は正常だ」」

「『ちょっとなんで其処で息ピッタリなのかな!!?』」

 

何故束がカミツレ達を島へと招待して来たのか、その理由と言うのは以前カミツレと一夏が束と共に事故によって並行世界のIS学園に飛ばされた事がありその際に出会った向こう側に束に渡していた通信機から通信が来ていたからと言う事らしいのである。束曰く、あの一件以降研究を進めてワープ技術を確立させたらしくあれからもちょいちょい向こう側とは連絡を取っていたらしいのである。

 

「さり気無くワープ技術を確立とか訳分からない事になってるわね……。でも何故かしら、束さんなら致し方ないわねって気がしてならないわ……」

「だってまあ束さんだしなぁ……私はそれを直に見てるからなんとも直ぐに納得出来たわよお姉ちゃん」

「私もまあ……姉さんのする事だしなぁ……」

「何あたしだけ適応出来ない訳……」

 

と軽く凹んでいる鈴だが寧ろ束にこういった行動に適応出来る方が稀少なのであって決して鈴が可笑しいと言う訳ではない。それに乱も箒も慣れているのは身近に彼女を感じていたからこそであって普通ならば絶対に適応出来る訳が無い。

 

「んで、向こう側の束さんは一体何の用で連絡して来たんですか?今までも連絡して来たんならこっちの束さんが態々俺達を招待するなんて無いでしょうし」

『おおっ流石杉山君、話が早いね~♪』

「まあちょいちょい連絡取ってるんだったら余計に俺達を呼んだ意味が分からないもんな」

『う~んそっちのいっ君は本当に頭の回転早いね』

「色々経験しちゃってるんで……」

 

と軽く死んだ目になっている一夏。向こう側の束は一体何が有ったらそんな目になれるのかと若干気になったのだが聞くのは何処か申し訳ないような気になって聞くのを止めておいた。

 

『んまあいいか……こっちだと杉山君達が来てからそれなりになるんだけどさ。こっちの皆にはそっちと連絡手段があるって分かっててさ、なんか凄い特訓したからリベンジしたいって言ってるんだけどどうする?』

「リベンジィ?何を言い出すかと思えば……」

「んな事かよ……」

 

思わず二人が呆れる中で事情を知らない箒達に説明を行うと3人に思わず呆れつつ世界の差と言う物を思い知った。束自身は余り変化は無いように見えるのだがそれ以外は相当違いが出て来ているようである。

 

「私に専用機なんて……そっちの私は姉さんを何だと思っているんだ、今の私ですら専用機を欲しいと思った事など無いぞ」

「惨敗してから特訓してリベンジマッチしたい気持ちは分かるけど、なんかなぁ……」

「そっちにはヨランドさんとか居なくて国家代表とかの特別授業とか無かったのにそれって……そんなに自信あるの?」

 

どうにも女性陣からすると呆れの言葉しか出て来る事は無かった。向こう側の束曰く一応それなりに厳しい特訓をしていたらしいのだが話を聞く限りでは自分達が受けたヨランド達、国家代表の面々が行った特別授業ほどの物では無いようだ。あの地獄を体験している者からすればそんな苦しくも無い訓練で本当に強くなれていると思っているのだろうかと言いたくなるような感じであった。

 

『如何する?別に断っても良いと思うよ』

「カッ君如何する?」

「……俺は別に如何でもいいですよ。やってもいいしやら無くてもいいです」

「俺も同意見ですね」

「んじゃまあ……別にそっちで決めて良いよって事で」

『へいへ~い、んじゃまあ今居るメンバーだと……いっくんに箒ちゃんに後えっと……中国娘だね』

「中国娘ってあたしかつまり」

「まあ分かりやすいね」

 

こうして実現してしまった異世界との再びの繋がり。そして再戦の申し込み、一体どうなって行くのだろうか。




妻「なんか……原作勢勝てる気がしないですね」

私「まあ原作がイージーだとしたらこの作品はベリーハードじゃ利かないから」

妻「それで原作は時系列的にはどこら辺をイメージしてるんですか?」

私「あ~……専用機のタッグトーナメント後かな」

妻「だとしたら……かんちゃんが惚れた辺り?」

私「そこら辺かな」
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