IS 苦難の中の力   作:魔女っ子アルト姫

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第308話 特別編6:その8

「なんだろう、すげぇ怖い……」

 

先に戦闘場となる場へと参上した織斑は「雪羅」を纏いながらもやや青ざめた表情をしながらも向こう側の自分が来るのを待っていた。先ほど語った自分達がこなしてきた訓練メニュー、織斑達にとっては十分過ぎる位にきつい筈の物だったのだが……カミツレからしたらそんな物はウォーミングアップ程度の物で通常の訓練はもっと厳しく濃厚な物であった、故にその程度で猛特訓と言われても冗談抜きでギャグを言われているようにしか感じない。そして世界の差というか、いろんな物を受けてショックを受けたカミツレは今現在膝を抱えながら乱と束によって励まされている。

 

「なんだろうなぁ、向こうの俺対策の訓練もしてきたんだけど無性に不安になってきたぞ……」

 

対向こう側の自分への戦法として細やかな機動と一発も攻撃を受けてはいけないという目標を掲げながら訓練に勤しんできた織斑なのだが、先ほどの反応を見てしまうとあれでは足りなかったのではないだろうか。という気持ちが湧き上がって致し方ない。向こう側の自分の恐ろしさと言えばあの凄まじい破壊力を秘めた斬撃。たった一撃で「雪羅」の荷電粒子砲とクローを使用不能に追込むほどの破壊力、そしてそれが「零落白夜」などを一切使用していないと言う事実が信じられなかった。

 

「だけど俺だって努力し続けてきたんだ……その努力は絶対に裏切らないんだ、自分を信じろ……そうだ。自分を信じるんだ」

 

そう言い聞かせるかのように言葉を繰り返す事で揺れてしまって居る自分を固定するかのように落ち着かせる。それを何度も繰り返して漸く落ち着いて来たときに深呼吸をして、それを確固たる物にした時、正面のゲートから対戦相手となる向こう側の自分が飛び出してきたのだがその姿に確固たる意思は容易く揺れてしまった。

 

「よぉ」

「な、何だその姿!!?まさかそっちの「白式」も二次移行したのか!!?」

 

各部に追加されている装甲にスカートアーマー、より以前よりも厚みと威圧感が増している姿に思わず織斑は声を上げてしまった。今までの「白式」は高出力を行かした高機動重視型の接近戦特化仕様機。だが目の前の「白式」は身体に新たな鎧を身に付けている重装騎士というのがよく似合うような姿をしている。二次移行した事で「雪羅」となった今の姿とはまた違った物に二次移行もまた違った方向に進化したのかと思ってしまったがそれは彼によって否定された。

 

「してねぇよ。というかそんなポンポン二次移行移行出来るんなら世界中で出来てるわ」

「じゃ、じゃあその姿は……!?」

「束さんに改修を依頼したんだよ、それでこの姿になった」

 

それを聞いて何処か納得してしまった自分が居た、確かに束ならばISの改修なんてお手の物だろう。

 

「今のままの「白式」だと俺は前には進めない、だから俺は成長を邪魔している物を無くして俺なりの「白式」になる事を束さんにお願いした。それがこの姿だ」

「今までのって……まさか、お前、おい雪片を、千冬姉の刀をどうしたんだよ!!?」

「雪片弐型じゃ俺の持ち味は出せない。だから新しい剣を乗せてもらった、当然「零落白夜」も消してもらった」

 

さも当然のように語る一夏に織斑は愕然とした。彼にとって千冬と同じ剣と力というのは酷く特別な物だった筈なのにそれを使いこなすようになるのではなく、自分の力の為に捨てたと言っているそれが信じられなかった。

 

「お、お前……千冬姉から受け継いだ力を、何だと思ってやがる!!!どれだけ千冬姉を馬鹿にするんだ!!」

「いや一切してねぇよ。何時までも姉さんの影ばっかり追って行ったとしても先にあるのは、千冬姉と同じ剣。そんな事しても千冬姉は喜ばない」

 

そう言いながら一夏はその手に雪片弐型を手放した事で手にいれた新たな剣である「雪片夏之型」を展開して握り締める。大型の両刃剣のそれは非常に屈強で頑強そうな猛々しい姿をしている、思わず織斑は自らの雪片を展開してそれと見比べてしまった。日本刀に似ている弐型と違って夏之型は兎に角、頑強で屈強な剣という印象を強く受ける。

 

「俺は俺の剣で、俺が選んだ道を進んでいく。そして自分の技を極めると決めた」

「その為に、自分の力を極める為だけに千冬姉の剣を捨てたって言うのか!!」

「端的に言えばな。生憎俺に千冬姉の剣は合わないらしいからな、自分なりの剣を振るしか能が無い」

 

織斑とて向こう側の自分の言葉の意味を理解出来ないと言うわけではない、自分と千冬では自力が違い過ぎる上に技術や知識面でも大きく劣っている。そんな自分が千冬と同じ剣と力があるからと言って同じように戦える訳が無い。それは分かっているが、それでも自分にとって千冬の力と言うのは非常に重要で大きな意味を持っている筈。それを捨てる―――それが信じられなかった。

 

「なら、俺が証明してやる。俺が千冬姉の剣で自分なりの剣って奴をな!!!」

「そりゃ楽しみだな……それなら……この夏之型の真の姿を見せてやっても良いかもしれないな」

「その言葉忘れるなよ!!!」

 

そう言いながら織斑は雪片を構える。そして一夏はそれに合わせるかのように深く息を吸うと大声を張り上げて剣を掲げた。

 

「俺は織斑 一夏、織斑 千冬の弟にして剛剣の使い手。俺の剣は家族の守る為にある、そう俺は―――愛する者を守る剣なり!!!俺の剣の真なる姿を見たければ、この俺を認めさせてみろ!!!」




妻「完全にゼンガー少佐をインストールしてません?」

私「いやぁ最近ジ・インスペクターを見直してたら如何にも被ってさ」

妻「まあ似てますけど……その内、我が剣に断てぬ物なしとか言いかねませんよ?」

私「それはそれでいいよ、だけどいきなりタイトルコールして新番組始められても困るな」

妻「それで突っ込みいれたら最早問答無用!!って斬られるですね分かります」

私「いやあの時はスタッフが暴走してましたね」

妻「というよりもあの番組自体がスタッフ暴走してませんでした?グレート雷門とか」

私「ホントそれな」

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