IS 苦難の中の力   作:魔女っ子アルト姫

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第333話

「千冬姉とヨランドさんは?」

「束さんのとこに行ってる、ヨランドさんのISも二次移行してるからな。フランスの機関に調べさせる前にそっちで見て貰うんだと。というかお前はちゃんと渡してきたのかよ」

「渡してきたっつーの……あ~……俺のロマン剣が……没収なんて……」

 

ある種の大問題を引き起こした一夏、彼の白式は帰って来たと同時に束の物へと送られて再設定とリミッターの掛け直しが行われる事になった。展開装甲の剥離という意味不明な事がもう起こらないようにしなければならない、後ハーフモードの見直しが成され、ハーフではなくなって完全なリミッターが施されたセーブモードへと変更される事になるとカチドキが言っている。

 

「ったく……お陰で俺と師匠との対戦も流れちまったし……覚えとけよこのバケモン」

「まだいうかそれ!!?」

「たりめぇだろうが、普通なら千冬さんクラスじゃねぇと出来ない事をお前は馬鹿力で強引に実現させたんだ。これを化け物と言わずして何と呼べと言うんだ愚か者」

 

と完全に撃沈する一夏はカミツレの部屋の床に転がった。自宅へと帰ってこれたのは良いがセシリア達は代表候補生として政府に顔を出さなければいけない上にカミツレの婚約者という立場故の外交交渉の場にも立ち会わなければいけないという事で途中で別れている。でなければ一夏と一緒に部屋でだらけているなんて事はしないだろう。

 

「でもこれで各国もお前の力を認める事は確実だろうな、仮にもISの装甲を歪めてコアユニットにも損傷を与えたんだからな」

「もう勘弁してくれ……」

「これは純粋な称賛だ、零落白夜とは別の方向性だな。質量でSEと装甲をぶっ壊してる訳だし」

 

事実として各国は一夏への評価を改めた、と言ってもいい。模擬戦中に一夏の力ははっきりと示されていたが二次移行に至って国家代表からも一定の評価を得ているカミツレとは気付けば評価の逆転現象が起きていたのに、今回の一件はそれらを揺るがして同一のものにする一撃だった。その犠牲になったのがイタリアなのだが……そのイタリアも今回の事は無かった事にするといってくれているのでもう気にする事はないのだろうが。

 

「多分、千冬さんの暮桜の調整が済んだらお前マンツーマン指導だな」

「げぇっマジかよ!!?」

「当たり前だろ、また同じような事になってまた泣かれたら困るからな」

 

カミツレとしては一夏がその剣の矛先を誰に向けたとしても文句は言わない、だがその行いによって自分の大切な人や子供が泣くのであれば容赦なく自分は一夏を敵として攻撃するだろう。全周囲からの射撃とスピードロップを容赦なく叩きこむ、確実に。

 

「俺としては千冬さんとのマンツーマンは羨ましい、あんなレベルの人と一対一の環境で剣を交える。それだけでどんだけ得られると思ってるんだよ」

「それなら代わってくれよ……」

「フザけんなさっさと加減を覚えろ、その為の指導なんだよ。指導なんて厳しいぐらいがちょうどいいんだよ」

「それはお前がヨランドさんので慣れてるだけの話だろうがぁ!!」

 

経験の差と言え、と一蹴してパソコンに向かい直して好きな実況者の動画があるかどうかを探す。一夏へのヘイトはまだまだ尽きない、今日の対ヨランド戦の為にカチドキとくみ上げた戦術は合計76。その一つ一つを束製の無人機に使用して検証と修正を繰り返して作り上げたのに一夏の行いで使えなくなったのだからこの位の言葉攻め位受けて当然だろう。

 

「くそぅ……千冬姉の指導なんて怖すぎる……ぜってぇ一対一でずっと打ち合いだ……その最中で加減を身に着けろとか言うんだ……」

「力の加減なのにそんな事は求めないだろ、無人ターゲットに連続で斬り続けるとかだろ。対戦形式で」

「どっちにしろ地獄なんですね解ります」

「当たり前だ」

 

確認が終わったら更新がなかったのを確認すると今度はコア・ネットワークのチャットを覗いてみる事にした。するとものの見事に大荒れしていた。内容は№054が自らが体験した途轍もない恐怖への体験を語っている、そこへ掛けられる同情の嵐と一夏への規格外への議論、と言っても結局千冬の弟だからしょうがないのではないでしょうか。というカチドキの一言ですぐさまに収束して自分経由で一夏に厳重注意を頼もうという事で纏まったのでそこに新しいスレを立ててみると即座に多くのコアが入って来た。

 

「おい一夏、面白いもん見せてやるよ」

「えっ何を?」

 

 

 

仮面ライダージオウについて語るスレ……というか質問。

 

 

001:レベルアッープ!!

ジオウは何処まで見た?

 

002:最初に言っておく!!

確か……アナザーゴーストあたりですよね。

 

003:レッツゴー覚悟、アイアイアイアイエース!!

タケル殿とマコト兄ちゃんの本人登場に涎と涙が止まりませんでした〇。

 

004:Vシネマゴーストは神

おうお父様に失礼だから今すぐに整えろ( ̄TT ̄)。

 

005:(0w0)

今すぐその鼻血を拭え。

 

 

「お、おいカミツレなんだこれ……?」

「ISコアがやってるスレ」

「おいなんで2ちゃんみてぇな事をコアがやってんだよ」

 

そしてそれを聞いてタイトルの変更が可能かと尋ねると可能だと言われたので変更する。それは―――

 

【近日上映】平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER【暫し待たれよ】

 

としてみるとあっという間にスレが埋まるほどの反響が巻き起こる、それを見て一夏は固まりながら本当に何やってんだよ……と溜息を吐く。

 

「面白いだろ」

「ああうん……頭痛がしそうなレベルで愉快だな」

 

基本的にネタバレをしない上に情報の詮索なども一切しないISコア達は劇中の情報などを素直に推理などして先の情報を探っていく。偶にカミツレが送るこれらがある種の興奮の下にもなりえている。

 

「お、おいこれ大丈夫か凄い事になってんぞスレ!?」

「大丈夫大丈夫、皆推しのライダーの活躍が気になってるだけだから」

「おいなんかブロリーとか親父ぃとかニーサンとかいるぞ?!どうなってんだよこのスレ!?」

「面白いだろ?」

「胃もたれするわこんなの!!」




私「最近ISの原作を友達から借り直して読んだんですよ、そしたらなんか一夏を自分の召使云々言ってる人居たんですわ」

妻「あ~ハイハイ居ましたね」

私「これを苦難にぶち込んだらカオス極まりないよね」

妻「既にカオス混沌の極みですもんね、しかもカミツレの場合もありますよね」

私「よしリタしよう」

妻「それでは今回はこの程度で、感想お願いしますね~」
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