IS 苦難の中の力   作:魔女っ子アルト姫

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第338話

午後、IS機動訓練。それぞれの専用機持ちが指導者となってなる形式の授業の中盤。専用機同士の戦いを見せる事になりその組み合わせが一夏とカミツレであった。千冬は流石にこれはアイリスの興味を更に引くのでは、と思って変えようとは思ったのだが二人はそれを受け入れて戦う事になった。実際に王女様は目を輝かせているので不安が募り続けているのだが、何をするつもりなのだろうかと……思いながらも試合は始まった。

 

「チェェェェエエエストォォオオオオ!!!!!」

「おっとっ!!」

 

唸るは剛剣、切り裂くは全。剛の太刀を持ちながら"雪片夏之型"を唸らせながら切り結び続けている、対するカミツレは"ディバイダー"をシールドとして割り切りながら剛の一閃を受け流しながらも"フォトンセイバー"にて受けて立っている。

 

「イィィィヤアアアアアアア!!!!」

 

瞬間的な加速に身体の回転を加えた剛腕の一太刀、それは"打鉄・黒鋼カスタム"の大型化したシールドだろうと受け止め切れない一撃。それを角度を付けながら別の方向に滑らせるようにバッシュさせる事で損耗と破損を防ぎながらもダメージを受けずにあの剛剣を受け流している。

 

「テメェッ好い加減にしやがれってんだぁ!!」

「ゲッ遂に来たぁ!!?」

 

勝鬨・大将軍から飛び出していく無数の影、それを見た瞬間に一気に後退しながらもランダム回避運動に回転を混ぜながら様子を見る。先程まで自分が切り結んでいた地点に光の矢が撃ち込まれていた、危うく餌食になる所だった。BT兵器"ストライク・ヴァンガード"全9基が軍用犬の如く、主の命令を待つかのように鎮座している。それに対する一夏は射撃武器があるのにも関わらずに、夏之型を強く強く握りしめている。

 

「さて―――一夏、こっからお前は如何する」

「当然、全力でそれにぶつかるまで。十三拘束解放(シール・サーティーン)―――光海議決開始(デシジョン・スタート)!!」

 

夏之型を天へと掲げる、そして同時に"白式"のスカートアーマーが無数に飛び散りながら刃の周囲へとリングを形成していく、リングは13に分かれながら夏之型に光を捧げるようにリンクする。そして一夏は瞳を閉じながら静かに集中していくと意識が一気にクリアになりながら―――同時に謎の声が脳裏に響き渡っていく。

 

『―――まさかこのような形にて実現するとは……いやはや、そなたも男児という事かの』

 

意識の先にあったのは白い光の集合体が作り上げている女性の形、それは何処か面白おかしそうに微笑むと自分の肩に手を置いた。そして顔は見えないが微笑みを浮かべながら頭を優しく撫でた。まるで姉のような優しい手つきで。

 

『誓おう、汝が歩む道を助く力となり共に歩もう。我らが父上に本気を見せるのであろう、ならば私に見せ付けて見せよ―――一夏、お主の力をな』

「―――やってやろうじゃねえか」

 

瞳を開くとカミツレは不敵且つ好戦的な笑みを浮かべながらも構えを取っているそれに対して、更に剣に力を込める。そして掲げられる剣を纏うリングの一つが砕け散ってその刃へと吸い込まれていく。

 

『―――承認。№388(シャナ)№482(シーナ)、№303、№163、№054、№451』

「是は、我が全てを掛けるに値する戦いである!!」

『―――一夏。』

 

承認が成された、拘束が外される。掛けられていたリミッターが弾け飛ぶと光の輪は全て剣へと収束し黄金のような眩い輝きを放つ超大剣へと変貌する。黄金の太陽のような閃光を纏う剣を構える一夏にカミツレは笑いながら"ルーラー・ディバイダー"を手放しながら自らも全力の力を発揮する。

 

『雪片夏之型!!』

 

唯一無二にして天下無双、あらゆる力をその手にする『"極ドライブ"』。それの力は一夏の全力だろうと通用する、何故ならば対する相手は全てのISコアに父親として認められる存在なのだから。彼が承認を求めれば本人の承認を加えて過半数を超える一夏と違って一瞬で承認が許可される。それが例え―――一夏の全力の剣だろうと。

 

「随分重いな……これであの剣が繰り出されるのか……やれやれ何て馬鹿力だよ」

『全くもって同意ですったく、本当にあれ人類ですか。いやまあ千冬さんの弟君と言われてそれだけで納得しちゃいますけど、因みにこれコア・ネットワークも全会一致の意見です』

「やべぇな千冬さん」

 

何故か一夏の事なのに逆に姉の千冬の凄さを再認識するカミツレであった。そんな事をもありつつも咳払いをしつつも雪片を振りまわしながらその切っ先を一夏へと差し向ける。

 

「さあどうする一夏、こちとら元開発コードガラハッドだぞ」

「ハッ知るかよ!斬り合うだけだ!」

「上等、真っ向勝負!!ぬおあああああああああああ!!!」

「でりゃあああああああああ!!!」

 

両者は裂帛の叫びと共に突撃しながら巨大な剣をぶつけ合った、まるで生き写しのような斬り合いの迫力に生徒らは全員それらに飲まれていた。ある者はそれに憧れ、ある者は貪欲にその動きを盗もうとする、そしてある者は―――

 

「―――なんじゃあれは……あれが、人の戦いか……?」

 

素直な戦慄を感じていた。その戦いは千冬がストップをかけるまで続けられ、最終的にはカミツレの勝利で終わったが一夏は酷く満足そうにしながら"白式"を軽く拳で叩くのであった。

 

「これからもよろしく頼むぜ―――相棒」

『研鑽を忘れぬのならばな』




妻「やっぱりプーサーじゃないですか、これだと一夏の中の人がオーブリングになるじゃないですか」

私「大丈夫、一部変えてるから」

妻「これ、一夏稼働率凄い事になってますよね、001出てますし」

私「そこら辺は次回やるよ」
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