美鈴戦ラストです、弾幕ごっことはなんだったのか………(白目
実際に戦ってみると、美鈴が体術───太極拳だろうか───を極めていることが容易に理解できる。
あまり弾幕ごっこを得意としていないのか、体術に弾幕を織り混ぜる形での戦闘スタイルのようだ。
「そこだ!」
美鈴が弾幕を放った隙を狙う恭矢だったが、
「甘い!」
何らかの力を纏った拳で掻き消される。先程からこの繰返しなのだ。
このままでは状況が変わらないと思い、地面に降り構える。
───恭矢は護身術として空手をやっていたが、予想以上に楽しかったため、のめり込み段を修めている。
現在は結界や霊力を以前よりも上手く使うことが出来るため、妖怪の身体能力にも対抗出来る、と考えたのだ。
「太極拳にどこまで通じるかは分かりませんが、状況が変わらないよりはましな筈だ。」
「それは日本の武術の空手ですか!日本の武術とはあまり手合わせをしたことが無かったんですよ、楽しませてくださいね!」
嬉しそうな顔を隠そうともせず、地面に着地した美鈴も構える。
互いに被弾は二回ずつになっていたため、一発決まれば勝負が決まるという状況だった。
「背中合わせで三歩進んだら開始ということで。」
「了解した。」
背中を合わせ、呼吸を整える。
「では…。」
───三
───ニ
───一!
三歩目を踏み出し足が着いた瞬間、反転し即座に行動できるように構える。
構えた瞬間、ガードしていた上段に凄まじい衝撃が走った。
咄嗟に霊力で強化したものの、勢いを殺しきれる訳もなく吹き飛ばされる。
このままでは木に激突しそうだったので、網状の結界を張り自身を受け止める。
地面に降りると同時に直感的にその場で伏せると、轟音とともに背後の木が木っ端微塵に吹き飛んだ。
無論、それをやったのは美鈴だ。
「あっぶな!?いやいやいや、殺す気ですか!」
「あ、忘れてた。」
「WOW、何この人すごく怖い。」
そんなやり取りをしながらも、全神経を研ぎ澄まし美鈴の行動に細心の注意を払う。
そして見つけた一瞬の隙───
「ここだぁ!!!」
「なっ、くぅっ!?」
足に霊力を集中させ、今出せる最高のスピードで駆ける。
その勢いを殺さずに上段蹴りを放つがそれはフェイント、ガードしようと腕を上げた美鈴の眼前を通りすぎ、地面へとその足で踏み込む。
この時点で美鈴は気づいたようで目を見開き、敗けを認めるかのようにフワリと微笑んだ。
次の瞬間、勢いを利用したもう片足での後蹴りが美鈴の腹部に直撃した。
「はぁ…。私の敗けですね、どうぞお通りください。」
「ええ、お手合わせ感謝します。」
「もし良ければ、また来てくださいね。訓練相手がいなくて退屈してたんです。」
「勿論です!こちらとしてもありがたいですから。」
再戦の約束をし、恭矢は紅魔館へ入っていく。が、一つ思い出したように美鈴に声をかけた。
「あ、そうそう、次にくる巫女たちには気を付けた方がいいですよー、では。」
「えっ…。」
急に不安になった美鈴だった。
実際に空手と太極拳が戦ったらどっちが勝つんでしょうねぇ。
太極拳修めてる人と戦ったことないから分かんないや(´・ω・` )
次回は紅魔館の瀟洒なメイドさんとの謙遜です。
恭矢くんは人間だよ?まあ、はんぶゲフンゲフン。なんでもございません(。・ω・。)