え、違う?違わない(真顔)
紅霧異変が終わり、平和が戻ってきた。
───と恭矢は思っていたのだが。
「よーし、
「…え゛?」
霊夢が唐突に宴会をすると言い出した。
ここで思い出していただきたい、以前あった人里の宴会で恭矢が酒を飲まされ、霊夢たちが被害にあったあの事件を───
恭矢自身、その時のことは覚えていなかったのだが、人里で働いていると嫌でも耳に入るのだ。
つまり、何が起こったか知っている恭矢としては宴会は拷問に等しいのだ。
「い、いや、今回は宴会やらなくてもいいんじゃないかなー。」
「はぁ?何言ってるのよ恭矢、異変の後は宴会ってのが幻想郷の常識なのよ?」
「じゃあ、俺は不参加ってことで…。」
「咲夜。」
「はい。」
逃げようとする恭矢だったが、レミリアの指示で動いた咲夜によって一瞬で捕縛された。
「いやだ、行きたくない、行きたくない!」
「駄目よ」
「恭矢も参加だもん!」
「参加しなさい。」
「諦めなさい、恭矢。」
「あ、あはは…。」
ちなみに、上から霊夢、フラン、レミリア、咲夜、美鈴の順である。
その後も逃げようともがいていた恭矢だったが、最後には手足をロープで縛られて拘束されてしまった。
「なんでこんなことに…。」
「まだ抵抗する気?これ以上抵抗するなら前の宴会の時のこと全員にばらすわよ?」
「あの事って何かしら?」
「げっ、咲夜さん…。な、何でもないですよ!?」
「あら、そう。」
途中咲夜に気付かれそうになったものの、誤魔化すことが出来たようだ。
「ちょっと霊夢、こっちに来てくれないかしら?」
「なによ?」
「これで教えてくれないかしら?」
「わかったわ。実は……。」
「へぇ、いいこと聞いたわ。はい、これお礼ね。」
「ヒャッハー!これでまだ一か月は耐えられる!」
「お互いいい取引が出来てよかったわ。」
誤魔化すことが、出来たのだろうか…。
【博麗神社】
今回の宴会に参加するのは、霊夢たち異変解決メンバーと紅魔館メンバー、あとはそこらから集まってくるらしい。
「それでは、異変の解決を祝して、乾杯!」
「「「「「かんぱーい!!!」」」」」
「か、かんぱい…。」
宴会というだけのことはあり、様々な料理や飲み物が揃っていた。
ちなみに霊夢や魔理沙はビール、レミリアや咲夜はワインを飲んでいた。
フランや美鈴、図書館にいたらしいパチュリーや小悪魔はジュースを飲んでいる。
恭矢は勿論ジュースである。
「恭矢さん、こちらで一緒に話しませんか?」
「恭矢、こっちだよー。」
「あ、美鈴さんにフランちゃん。いいですよー。」
宴会が始まってしばらくしてから、美鈴とフランに呼ばれた。
酒を飲んでいる訳じゃないので安心して移動する。
「とりあえず、今回はお疲れさまでした!」
「おつかれー。」
「お疲れ様です。まあ異変を起こした側がこんなこと言うのもどうかと思いますけどねぇ。」
「まあいいんじゃないですかね。」
なんやかんや美鈴と話していると、服の裾を引っ張られる。
振り返ると服の裾をフランがつまんでいた。
「ん?どうしたのフランちゃん。」
「だって恭矢、めーりんとばっかり話するんだもん…。私も一緒におしゃべりしたい!」
「あはは、ごめんごめん。じゃ、一緒にお話ししようか。」
そういうと、フランは顔をパッと明るくして頷いた。
数十分後───
「話しすぎちゃったなぁ。他の人のところにもいかないと。」
「なら、こっちに来なさい。」
フランたちと別れ、ぶらぶらと歩いていると今度は咲夜に呼び止められた。
「あ、咲夜さん。…なんというか、顔が真っ赤ですが大丈夫です?」
「問題ないわ。お嬢様のメイドたるもの、この程度で酔いつぶれたりするはずないじゃない。」
「おお、自信たっぷりですね。でも、さっきから話しかけてるの、木ですよ?」
「あら、そっちだったの。よく似ていたから間違えたわ。」
「似てる要素、ありますかね…。」
「なにいってるの、そっくりじゃない。この茶色い部分とか。」
「だからそれは違う木ですって…。」
呼び止められたのだが、木と恭矢の区別すらできていないようだ。
「うちのメイド長がごめんなさいね。私はパチュリー・ノーレッジ、本が読みたくなったら紅魔館に来なさいな。期限付きでなら貸してあげるわ。」
「本当ですか!ありがとうございます!」
「あははー、恭矢がいっぱいー。」
「…次行くか。」
咲夜さんってクールだけど酔いつぶれたら甘えてきそう。
ギャップ萌えっていいですよねー。
徐々に見てくださる方が増えてきて感激です。
オリジナル異変とか作ったほうがいいんですかねぇ、作るとしてもある程度原作進んでからなんですけどもね(笑)