話題、誰か私に話題を…。
次に恭矢が向かったのは、ストーカーもとい幻想郷の賢者こと八雲紫のところである。
「あら?恭矢じゃない、貴方からこっちにくるなんて珍しいわね。」
「一応、礼儀としてきただけですよ。」
「相変わらず私には冷たいわねぇ。」
「それは紫様の性格のせいじゃないでしょうか。」
不意に紫の後ろにいた女性が紫に声をかける。
その女性には、人間にはないものがあった。
女性の背後に揺れる九つの尻尾だ。
恭矢が目を向けると、ゆらりと右に逃げる。追いかけると今度は左に逃げる。
その間も紫は「ひどいわねぇ。」とぼやいていたが気にしない。
そんなことを何度か繰り返していたのだが、不意にその女性と目がばっちりと合う。
その状態で固まったまま気まずい空気が流れる。
「貴方たち、いつまで見つめあってるのかしら?」
「何言ってるんですか、まったく。」
「ゆ、紫様!からかわないでください!」
まあそんな状態だと紫が茶々を入れてくるわけで、それに対し恭矢は呆れ、女性は少し顔を赤く染めて恥ずかしがっていた。
「まあまあ、それより自己紹介だけでもしておきなさいな藍。」
「まったく、紫様はこれだから…。貴方が恭矢ですね?私は紫様の式の八雲 藍と申します。いつも紫様がご迷惑おかけしております。」
「へぇ、式神か。」
式神と聞いて夜叉との戦いを思い出したが、あの時使った術の存在は教えるつもりはなかったため、
「式神がどうかしたのかしら?」
という紫の質問に
「何もありませんよー。それより、藍さんのその尻尾、九尾ですか?」
「そうだが、どうかしたのか?」
「いやぁ、モフモフだろうなと思って…。(チラッ)」
と誤魔化した。
そんなことは今重要ではないのだ、とりあえず藍さんの尻尾モフりたい。
「………触るか?」
「いいんですか!?」
「私は結局無視なのね…。」
「 あ゛あ゛ 、 モ ッ フ モ フ じ ゃ あ … 」
藍の尻尾を堪能し尽くし満足していると、どこか怒った様子のレミリアがこちらに向かってくる。
「おい、フランや咲夜のところに行っておいて私のところに来ないのはどうしてなのか教えてもらおうじゃあないか…!」
「…あっ。」
「あっ、じゃないだろう!?まさか本当に忘れてたのか!?」
「そ、そんなわけないじゃないですかやだー。」
「…そうか。そこまで死にたいか貴様ぁ!!!」
「すみません割と本気で忘れてました!なんでもしますんで許してください!?」
「…ほう?
なんでもという言葉を聞いた瞬間、あからさまにレミリアの表情が変わった。
「やっぱなし「あ゛?」にはなりませんよねー。」
「そういうことだ。さて、なにをしてもらおうか?」
「俺に出来る範囲でお願いしますよ、他の人に迷惑はかけたくないですから。」
「それは貴様の反応次第だな。」
「…はぁ、それで俺はなにをすればいいんでしょうか?」
半ば諦めつつレミリアに要求を聞く。
ニヤリと笑い、レミリアは
「恭矢といったな。貴様、紅魔館で働け。」
と言った。
「…はい?」
恭矢の望む平穏はまだまだ遠そうだ───
藍様の尻尾をモフりたいと思うのは私だけなのだろうか。
次回───
恭矢に迫る危機、恭矢の運命や如何に!?
はい、嘘です(多分
ちゃんと構成練ったほうがいいんだろうなぁ(´・ω・`)