神主の息子が幻想郷にログインしました   作:コーラテートク

26 / 30
紅魔館での執事編、開幕です!


一週間だけですが…

一週間だけですが!



第二十六話 今日から執事、恭矢さん1

「恭矢といったな。貴様、紅魔館で働け。」

「…はい?」

 

唐突なレミリアの言葉に、茫然としてしまう。

その間にもレミリアは上機嫌で話し続ける。

 

「フランや咲夜も貴様のことを気に入っているようだからな。()()()()いうことを聞いてくれるんだろう?」

「いや、なんでもとは言いましたけど、俺は人里で教師をしてるんです。だから紅魔館で働くわけにはいかないんですよ。」

「むぅ、でも………。」

 

悲しそうに俯くレミリアに、恭矢の良心が刺激される。

少し迷った後に、代案を提示することにする。

 

「ええと…、ならこうしましょう。来週から一週間、とりあえず紅魔館でお世話になります。」

「一週間?」

「はい、その一週間で俺の心を変えることが出来たら、その後も働くことにしますよ。どうです?」

「うー、それでいいわ。絶対に心を変えてあげるんだから!」

「はは…、覚悟してますよ。」

 

まあ、恭矢は教師を辞める気自体さらさらないのだが…

 

───こんなやり取りをして、その日は宴会もお開きになった。

 

ちなみに後からではあるが、慧音に話を通して許可はもらっておいた。

 

 

そして一週間後───

恭矢は紅魔館の門前に立っていた。

 

「さて、今日から一週間はここに住むことになるのか。確か美鈴さんが門番をしてるんだったっけ?」

 

そういって恭矢が周囲を見回していると、独特なチャイナ服が目に映る。

 

「あ、美鈴さ…。」

「Zzz…。」

「寝てるし…。どうしようこれ。」

「心配しなくていいわ。」

「うわっ、いきなり声かけないでくださいよ咲夜さん。」

「あら、ごめんなさいね。」

「ところで、心配しなくていいというのは?」

 

咲夜の言葉が気にかかったため尋ねてみる。

 

「ああ、こうするのよ。」

 

ひゅっという音とともに美鈴の額にナイフが突き刺さった。

 

「えええええええ!?いや、何してんの!?何してんの咲夜さん!?」

「これくらいいつも通りよ、驚かなくても、ほら。」

 

咲夜が美鈴を指すと同時に、美鈴が額を抑えながら転げまわる姿が目に映った。

 

「いったあぁぁ!?何事ですか!?」

「おはよう、美鈴?」

「あ、おはようございます咲夜さ、ん…。」

 

咲夜の姿を確認した途端、美鈴の動きが止まる。

そして、目に見えるレベルで汗が噴き出す。

 

「…いつからそこに?」

「恭矢が貴女の寝ている姿を確認した時からよ。」

「あ、あはは…。全部じゃないですかやだー。」

「もう一発いっとくかしら?」

「え、遠慮しときます!」

 

二人のやり取りを眺めていると、話を逸らそうとしたのか恭矢に矛先が向く。

 

「そ、そういえば恭矢さんは今日から紅魔館で働くんですよね?」

「え?はい、そうですよ。一週間だけですけど。」

「紅魔館の良さを知ってもらうための期間よ。とりあえずお嬢様のところへ案内するからついてきなさい。」

「はい。」

「はー「美鈴?」すみません!だからナイフを下ろしてください。」

 

なんだか美鈴が不憫に見えてきた恭矢であった。




という訳で、やはりお仕置きされる美鈴さんでした。

まあ、定番デスヨネ?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。