白玉楼以外の関わりが全くといっていいほどにない、というか白玉楼との関わりも割りと薄い(´・ω・`)
新しい住居を探す、と言っていたのだが、ここである問題が発覚した。
常日頃から身に付けていたものとスペルカード以外、恭矢はなにも持っていなかったのだ。
正確に言ってしまえば、結界用の札十数枚とスマートフォン、あとは財布くらいのものである。
ちなみに財布には30520円入っていた。
買い物のあと入れっぱなしだっただけである。
「流石に三万とちょっとで家買えないよなぁ…。しかもこっちで使えるかすら分からんし…。」
「外のお金なら、紫が交換してくれるわよ?」
「紫、さんですか…。たしか幻想郷の管理者でしたっけ?」
「ご名答。こんにちは、夢祀 恭矢君。」
「うわっ!?はぁ、またこのパターンですか…。」
「いきなりの登場、ごめんなさいねぇ。それで、両替だったかしら?」
「ええ、お願いしても?」
「任せなさいな、ついでに外の世界であなたが使っていた口座の分も換えておく?」
「……………いえ、今の手持ちの分だけで大丈夫です。」
「あら、それはどうしてかしら?」
「分かってて言ってますよね?これ以上俺の我が儘を通す気にはならない、それだけですよ。」
「健気ねぇ、そこが貴方の良いところでもあるのでしょうけど。」
突然現れた、紫色のドレスを身に纏った胡散臭い女性、八雲 紫に驚きつつも、協力してくれるとの事だったのでお願いしておく。
(この人が幻想郷の賢者、八雲 紫さんか…。なんというか、聞いていた以上に胡散臭いなぁ…。あと、訳のわからない空間から体半分だけ出てるってなんかコワイ。)
「なにか失礼なこと考えてないかしら?」
「ナ、ナンノコトヤラサッパリデスネー(棒)。」
「ここまでいくと寧ろ清々しいわね…。」
逆に呆れられた、解せぬ。
「あ、そうだわ紫、恭矢君になにか職を紹介してあげたらどうかしら?」
不意に幽々子さんが口を開く。
「あなたからそんな事言うなんて珍しいわね、幽々子。なにかあったのかしら?」
「恭矢君は妖夢のお気に入りだからねぇ、妖夢に免じて、よ?フフフ。」
「ゆ、幽々子様ぁぁ…!?」
「こらこら、趣味が悪いわよ幽々子、婆臭いわよ?」
「それを言うなら貴女でしょう?スキマババアさん?」
紫さんと幽々子さんの間に火花が散っているように見える、コワイ。
妖夢さんもおろおろとするばかりである。
なにこの小動物可愛い。
「ンンッ、それはさておき、仕事ねぇ…。霊夢と藍がいるから結界維持の人手は足りてるし…。人里にでも行ってみたらどうかしら?どちらにしろ挨拶回り、するんでしょう?」
「そうですね、とりあえず家と職を見つける事が優先ではありますが、挨拶回りもついでにすることにしますよ。」
「ええ、気を付けてね。あとこれ、幻想郷の通貨よ。」
「っ!?いつのまに…。」
「うふふ、細かいことは気にしちゃダメよ?」
「了解です。」
あまり深くは詮索しない方が良さそうだ、薮蛇とか嫌だし。
一時間後──────
「それでは、昨日一日でしたが、お世話になりました!」
「またいらっしゃーい。」
「また来てくださいねー!」
「はい、ではまた!」
「ああ、そうそう、言い忘れてたわ。」
「?なんでしょう。」
「ようこそ、幻想郷へ。」
「っ、はい!」
ようやく、住居と職業探しが始まったようだ。
冥界の代名詞(らしい)ひたすらに続く階段を尻目に、霊力を用いて飛び上がる。
「うひゃあ、歩いて登り降りしていたら日がくれそうだ。飛べるようになって良かったー。」
階段を辿って飛んでいると、冥界と幻想郷を区切る結界が現れる。
「勝手に開いちゃっていいのかな…、まあ壊すよりましだよな。」
能力で結界に一瞬綻びを生じさせ、その間に潜り抜ける。潜り抜けたあとは再度結び直しておく。
「さて、レッツ人里だ!」
恭矢の職と住居探しはまだまだ続く。
恭矢君、現在無職。
さて、恭矢君は無事職と住居を手に入れることが出来るのか?
というか前回で一度お別れムード出してたのに今回も続くとか、ぐだぐだすぎぃ………