巨人族の弟子   作:猫ペンギン

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第1話

西の海の西側にある小さな島。

そこにはもともと色んな村が存在していた。

そんな過去を持つ島に今、生きている人間は一人しかいない。

 

幼少期に、とある悪魔の実を食べ、実質この世の中で最強の力を手にしたと思われる少年は、その最強の力のせいで生き延びてしまうのだった。

 

 

##

 

腹減った。

本当に腹減った。

この島で生き延びてからしばらく食料に困ることはなかったが、さすがに食料が尽きた。

あと、魚はもう飽きた。

あれから2年くらい経つのだろうか。

この世界は海に出る人間が多いが、割と出ない人間もいるから。

俺も海に出ないでゆったりと過ごしたかったのに。

まさか肉を食いたいがために海に出ることになるとは思わなかった。

有事のためにとっておいた舟が役に立つとは。

外で生きていけるかどうかも分からない。でも、孤独はもう嫌だ。

人を探して島を駆け巡り、誰も居ないことに気がついたのもつい最近の話しだ。

「はぁ・・・行くか・・・」

独り言を呟きながら、舟の舵を切る。

航海術なんてものは身についていないが、適当に進めばどこかしらの島には着くだろう。

この世界は島だらけだし。

 

「ん?なんだあれ?」

海になんか大きなものが浮かんでいる。

あれは船かな?

とりあえず、悪い人がたくさん乗ってても俺が死ぬことはないだろうし、近づくことにするか。

 

 

 

「・・・でけぇ・・・」

 

近づいてやっと分かったそれは、巨人族だった。

初めて巨人族を見るが、なんで海に浮いてんだ?

生きてるか死んでるかも分からないが、ここにずっといたら生きてても死ぬかもな。

とりあえず舟が小さすぎて乗せれないから、なんか網でグルグルに巻いて引き摺ってくか。

 

俺はとりあえず、能力を最大限に発揮して、どっかの島へ最速で向かうことにした。

どっちにしても能力使わないと重すぎて舟が動かないし。

 

##

 

島に着いた。

なんとか着いたが、この辺りは人がいないな多分。

なんか気配みたいなのが全然ない。

生まれた島で人を探してた時と同じだ。

でも、ちょっと歩けば人がいそうな気もしている。

俺の希望的観測ではないことを願うか。

巨人族をよく見ると生きてはいる感じだったし、この砂浜に置いといて俺はとりあえず人間を探すことにするか。

 

##

 

「・・・すいません」

とりあえず第一島人を発見したので、声をかける。

 

「ん?どうした?見かけない顔だが・・・迷子か?」

 

「いえ、今さっき島に着いたんですが・・・ちょっと教えてほしいことがありまして・・・」

 

「なにかね?」

 

優しい顔をしたおじさんは、見た目通り優しかった。

俺は久しぶりに人と話すからあまり言葉がうまく出なかったが、なんとか会話を続けてくれた。

それで分かったことは2つ。

この島の名前がオハラといい、学者が多いということ。

肉を売っている店の場所。

とりあえずお礼を言ってから、肉を買って最初に着いた砂浜に向かったのだった。

 

##

 

「デレシシシシ!」

 

賑やかな話し声が聞こえた。

巨人族のおっさんの目が覚めたのか?

「こんにちは。大丈夫ですか?」

「んあ?おめぇだれだ?」

同じくらいの背丈の女の子が巨人族に隠れたのをスルーして、話しかけたが、質問に質問で返されてしまった。

「・・・俺の名はクロス。海のど真ん中でおっさんが浮いてたから、とりあえず引っ張ってきたんだけど大丈夫そうだな。」

「おぉ!ワシを助けてくれたのか!ありがとよ!ワシはサウロという名だ!ハグワール・D・サウロだ!」

「ん、そうか。とりあえず肉でも食うか?」

俺は大量に購入した肉を目の前に置いた。ちなみにお金は、前の島にあったお金をかき集めといたから、2000万ベリーくらいは持っている。

「デレシシ!食べさせてもらおう!おぉ、ロビン!おめぇも食え!」

巨人族の後ろから女の子が恐る恐る出てきた。

「・・・」

「・・・ん?誰だお前。まぁ良い。とりあえず肉だ。肉を食おう。・・・お前も食っていいぞ」

ロビンと呼ばれた子は黒髪の似合う美少女だったのでちょっと緊張したが、そんなことよりも今は肉だ。

とりあえずマッチで焚き火をし、肉を焼く。味付けは塩しか買わなかったが、肉が食えるならこの際なんでも良い。

俺ってこんなに肉肉言う奴だっただろうかとも思ったが、話しは腹ごしらえしてからだな。

 

##

 

「ご馳走さまでした」

ロビンという子も、細々と食べていたが、まさか向こうから話しかけてくるとは。

「ん、かまわんよ。俺は別の島から来たんだけど、とりあえず目的もないからこの島に住もうと思っている

。ロビンはこの島の子か?」

「そう。たぶん大丈夫だと思う。けど、わたしは妖怪だからあまり近づかない方がいい。」

妖怪?

俺がそう思っていると、ロビンはそう言ってどこかに行こうとしたが、ちょっと離れてこちらを振り向いた。

「・・・また来る」

「デレシ!デレシシ!待ってるでよ!」

 

サウロが代わりに答えた。

とりあえず初めての航海(漂流)でちょっと疲れたので、一旦サウロと話してココで野宿でもするか。

 

 

 

 

 

 

 

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