巨人族の弟子   作:猫ペンギン

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第11話

しばらくして秘密地下アジトに帰ってきたクロコダイルが見た光景は、クロコダイルにとって予想すらしていないひどい有様だったことはいうまでもない。

 

クロコダイルが地上に出て、まず目についたのがボコボコに伸されたB・W社員達だった。

息があるものに聞いてみたところ、Mr.プリンスと名乗る奴にやられたらしい。

聞き覚えのない人間に、麦わらの一味の可能性が高いと判断したクロコダイルは、すぐさま秘密地下アジトへと引き返したのだった。

 

水浸しになり、瓦礫とバナナワニが積み上げられている。檻の鍵はどうやったのか開けられており、水面にはMr.3がプカプカと浮かんでいた。

 

クロコダイルはこめかみに青筋を浮かばせて眉間に皺を寄せると、すぐにそこからアルバーナへと向かった。後から来いとロビンに言い残して。

 

 

「ふふふっ。怖い顔・・・」

 

残されたロビンは愉快そうに笑い、自分の立てた作戦が順調であることにほっと息をついた。

 

「さて・・・Mr.3には復活してもらわないとね・・・」

 

そう言ってMr.3の身体に腕を咲かせると、パシャパシャとMr.3を自分の方へと泳がせた。

かろうじて息があるMr.3に脚を咲かせて無理矢理歩かせる。。

 

 

「はたして・・・麦わらの男はクロコダイルを倒せるかしら・・・」

 

そう言って、崩壊した秘密アジトを去っていくのだった。

 

 

 

##

 

 

 

 

クロスは一人でナノハナにいた。

ロビンに言われて、反乱軍がアルバーナへ向かうところを足止めしているのだった。

 

とは言っても、クロスがやったことと言えば、反乱軍の乗っている馬やラクダを地面に縫い付けられたように固定しただけだ。

不機嫌そうに啼きながら、走ることができなくなった動物たちに、反乱軍たちは為すすべもない。

ただこの国を守る為にじっとしていられるハズもなく、反乱軍のおよそ半分は自分達の足でアルバーナへ向かうことにしたのだった。

残りの半分は、人間だけでアルバーナまで向かうのは不可能だと判断して、いつ治るか分からない動物たちの回復を待つことにしたのだった。

回復してから先行部隊を拾ってアルバーナに向かう手筈だ。

 

「もうそろそろ良いかな?」

 

クロスがそう言うと、今まで1時間強、動けなかった動物たちは一斉に前のめりに倒れこんだ。

 

「ど、どうした!!?」

 

「今まで押しても引いても動かなかった動物たちが動いたぞ!!」

 

「よ・・・よし!!俺たちもすぐにアルバーナへ向かうぞ!!」

 

後攻する反乱軍たちは、急に動き出した動物たちに疑問はあったものの、すぐに跨り、アルバーナへと向かうことにした。

 

「じゃあ、俺もアルバーナへ向かいましょうかね・・・」

 

クロスは、足止めをしながら今まで食べていた骨付き肉をポイっと捨てると、晴天の空に吸い込まれるように飛び立ち、黒いコートを風に靡かせながら誰の目にも止まらぬスピードで、アルバーナへと向かった。

 

 

##

 

 

決戦の地とされる"アルバーナ"その西門にて

 

「問題は、どこで待ち受けるかよ・・・敵は仮にも我が社のNoエージェントを6人消してきた海賊団・・・」

 

「そうねい!ナニセ当の王女ビビが元B・W社員だってんだからね~~~い!」

 

「回んじゃねーよ、このオカマ!!」

 

オフィサーエージェント達が各自の任務を終え、集っていた。

最後の任務である王女ビビを抹殺する為に。

護衛している麦わらの一味を殺せばさらに良し。

各々が闘る気十分に、誰が最後の任務をこなすか言い争いをしながら待機していると、Mr.4が声を上げた。

 

「きぃ~~~~~~」

 

「てぇ~~~~~~」

 

「るぅ~~~~~~」

 

「ぞぉ~~~~~~」

 

「何ィ!!さっさと言わねェかい!このウスノロダルマ!!」

 

付き合いが一番長い、Mr.4とペアのミス・メリークリスマスがその発言に唯一気づくと、Mr.4の双眼鏡を奪い取り、Mr.4が見ていた方角を確認した。

 

「カ・・・!カルガモ!!?」

 

麦わらの一味が超カルガモ部隊に乗ってアルバーナにどんどん近づいてきていた。

 

「数が増えてないかい!?6人いる!!リストから"麦わら"を外して残りは4人のはずだろ!?」

 

「違うわミス・メリークリスマス・・・社長の話を聞いてた?・・・"Mr.プリンス"って奴があるのよ。複数いると言っていたから2人増えても数は合うわ」

 

「何人増えようが標的は王女1人だ・・・何をうろたえてる・・・」

 

「それにしても"反乱軍"が来ないわねーい!作戦通りならそろそろ来ないといけないんじゃなーーい!?」

 

「確かにそうね・・・反乱軍に潜入している社員たちから報告がないのはおかしいわね・・・」

 

「Mr.1・・・・・・王女1人消せばそれでいいって?じゃあおめー・・・どれが王女だか当ててみなよ」

 

麦わらの一味がもう目視で確認できるところまで近づいていた。

しかも全員同じマントを羽織っているから、外見だけでビビ王女かどうかを知る術もない。

 

「オノレ!これじゃあどいつか王女なんだか・・・!!"あやふや"じゃないのようっ!」

 

「やっちまいなっ!Mr.4!!」

 

Mr.4がかかえている銃から野球ボールのような見た目の銃弾を出し、地面に落ちた。それは時限式の銃弾だったが、麦わらの一味の誰かが近づくなと示唆し、全員が避けていく。

 

そして、避けた拍子にそれぞれ2人ずつ南門、西門、南西門へと別れていった。

 

「アルバーナに5つある門の内、西から狙える門は3つ!そこからバラバラに入ろうってわけね・・・同じよ!中で抹殺するわ!!」

 

ミス・ダブルフィンガーがそう言うと、オフィサーエージェント達はそれぞれの超カルガモ部隊たちを追いかけていくのだった。

 

 

 

 

 

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