巨人族の弟子   作:猫ペンギン

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この話から原作が結構崩れていきます。
ご了承ください。





第9話

「おれァな、"Mr.i"・・・"七武海"として、たまに海軍本部に呼ばれることがある・・・基本的には参加しねェが、前回は招集に行くのも最後になるからと行ってきたわけだ・・・」

 

「・・・・・・」

 

"秘密地下"からオフィサーエージェント達が出て行き、クロコダイルと2人きりになった途端にクロコダイルが語り始めた。

不穏な動きでもバレてしまったのだろうか。様子を見る必要があるな。

俺が黙っていると、クロコダイルは続きを話し始めた。

 

「・・・てめェ、黄猿の野郎とどうやって闘いやがった・・・!!あの野郎の能力はおれが知ってる中でも最強の部類だが、まだ入院しているという・・・!!海軍にはお前が俺と共にいることを知られてねェようだからひとまず大丈夫だが・・・」

 

なるほど。海軍本部に行って黄猿の様子を聞いたのか。

会議の議題に俺とロビンの話もあったということだろう。

 

「・・・あぁ、作戦には関係ないことか。特別な任務でも与えられるのかと思ったよ・・・何、ロギアだろうが攻撃のしようはある。ただ、俺の能力は特に、あの男と相性が良い・・・それだけだ。」

 

クロコダイルはちょっと考え込むようにしている。

まだ何か言いたいことでもあるのだろうか。とりあえず、待っているとクロコダイルは口を開いた。

 

「・・・"Mr.i"・・・てめェはしばらく待機だ・・・おまえが動くと、トラブルを招く可能性がある・・・とりあえず朝までは自分の船で大人しくしていろ・・・」

 

なるほど。俺を動かさないというわけだ。黄猿を倒したことで、クロコダイルの牽制にも繋がったということだろう。俺は頷いてから、"秘密地下アジト"をあとにした。

 

##

 

数時間後・・・アルバーナ宮殿にて・・・

 

「やかましい!!ならんと言っている!!やられたらやり返す気か・・・!子供のケンカじゃないんだぞ!!」

 

アラバスタ王国現国王であるコブラ王は、王国に仕える護衛隊副官の2人に怒鳴り散らした。

 

「しかし国王様!!このままでは国の存亡に関わります!!」

 

「それがどうした!だからと言って原因も分からずこの国の民を打ち滅ぼすというのか!!?」

 

"ジャッカルのチャカ"と呼ばれるおかっぱ頭の男が意見するが、コブラ王は跳ね返す。

 

「それこそが国を滅ぼすということだ!!いいか、国とは"人"なのだ!!!この国があのダンスパウダーの一件以来・・・何者かの手によって唆されていることとすれば、我々が戦うべき相手はそこにいるはずじゃないのか!!」

 

「ですが、その"影"も・・・!一向に正体を掴めません!!何者かも知れぬ"影"に国を食われてからでは遅いのです!!国王!!!」

 

「・・・駄目だ・・・・・・理解しろ・・・」

 

アラバスタ王国内の内乱。国王軍と反乱軍の戦いにて、コブラ王は民が死ぬのを良しとするハズもなく、護衛副官の2人に言い聞かせた。

しぶしぶ、その場を後にする2人だった。

 

「こちらからの攻撃を王は許さない・・・あくまでも鎮圧か・・・・・・」

 

「おれ達だけではもう、兵をなだめるのも限界だぞ・・・」

 

アルバーナ宮殿の王室を出てすぐにある通路にて、"ジャッカルのチャカ"と、同じ役職についている"ハヤブサのペル"は嘆いた。

 

「こんな時、イガラムさんさえ居てくれれば・・・」

 

「その話はよせ、ペル・・・あの人は決してこの国を裏切ったりはせん・・・!何か考えがあるのだ・・・ビビ様も然り・・・」

 

「もしそうなら我々に話してくれても良かったろうに・・・それ考えの内か・・・?」

 

「・・・・・・そうだ」

 

突然、国が大変になってから姿を消したアラバスタ王国護衛隊長であるイガラム隊長と王女ネフェルタリ・ビビ、アラバスタ王国最速集団"超カルガモ部隊"の隊長のカルー。

今ごろ何をしているのかと2人して憂いている時に、宮殿護衛隊の1人がドタドタと騒ぎながらやってきた。

 

「チャカ様!ペル様!カルーが帰ってまいりました・・・!!!」

 

 

 

また、王室に戻った2人が久しぶりに見たカルーは、砂漠を走り続けて来たのだろう。

泣きながらすごい音をたてて水を飲み続けている。

 

そして、コブラ王が読み終わった、ビビ王女からの文書をチャカとペルが読み始めた。

その文書には、国を乗っ取ろうとクロコダイルが動いていることと、そのクロコダイルが立ち上げている組織に潜入していた際きイガラム隊長がこの国の為に死んでしまったこと、ビビ王女が海賊・麦わらの一味と同行していることが書かれていた。

 

「こいつは少々・・・ショックが強すぎるな・・・政府側の人間と油断していた・・・クロコダイルがまさかこの国を乗っ取ろうとしていたとは・・・!」

 

全員が項垂れている。が、落ち込んでいる暇はないと国王は顔を上げた。

 

「チャカ・・・"敵"は知れた・・・ただちに兵に遠征の準備を・・・!ビビの覚悟とイガラムの死を無駄にはさせん!!討って出るぞ!!クロコダイルのいる"レインベース"へ!」

 

「お待ち下さい!国王様!!"レインベース"へは距離があり過ぎます。例え敵が認識できようとも、向こうに戦意がなければかわされるだけだ。今・・・クロコダイルは国民を味方に付けているんですよ・・・!?お言葉ですが・・・!今では貴方よりも!!ここでクロコダイルと敵対すれば、反乱軍の火に油を注ぐようなものです!!我らが"レインベース"に攻め入っている隙をつかれたら、この"アルバーナ宮殿"は反乱軍に・・・!!」

 

国王の命令に、ペルが口を挟んだが、コブラ王は王として話を続ける。

 

「・・・反乱軍にこの宮殿を落とされるから何だと言うのだ・・・!言ったハズだぞ・・・国とは"人"なのだと・・・!!我ら国王軍が滅びようともクロコダイルさえ討ち倒せれば、国民の手によってまた"国"は再生する。だがこのまま我々が反乱軍とうち合ってみろ・・・!!最後に笑うのはクロコダイル!!奴1人だ!!!万に一つ反乱軍が止まらずとも・・・奴さえ討てれば良し!!相手は"王下七武海"の一角クロコダイル・・・!甘くはない・・・!!もはや何の犠牲もなく終結を見うる戦いではあるまい!!」

 

コブラ王は有無を言わさぬ気迫を持って命ずる。

 

「チャカ!すぐに戦陣会議を開く・・・士官達を集めよ!!ペル!お前は先行し、敵地視察へ!!出陣は明朝だ!!"レインベース"へ全兵を向ける!!!」

 

「「ハッ!」」

 

コブラ王の命令に片膝をつき答える2人。

死ぬ覚悟を持ってクロコダイルを討つというコブラ王の覚悟を見せられた2人は背筋にヒヤりと汗を流したのだった。

 

が、その時、王室の扉が突然開かれた。

 

「その話、ちょっと待ってね」

 

現れたのは2人の男たちだった。

 

 

##

 

 

「その話、ちょっと待ってね」

 

クロスは"地下秘密アジト"をあとにしてから一旦船に帰り、ロビンの立てた計画に従って、大急ぎでアルバーナ宮殿に向かった。

 

「・・・な!貴様は・・・!!"小鬼"!!?どうやってここに・・・!!!・・・・・・え!!!イガラムさん!!?」

 

ペルと呼ばれている男が俺に向かって戦闘態勢を取って叫んだが、俺の隣にいるイガラムを見るとそちらを見て驚愕の声を上げた。

 

「「イガラム(さん)!!?」」

 

他の2人も驚いていた。

俺は説明をする為に話を続ける。

 

「この男は、殺されるように見せかけさせてもらった。その方が都合が良かったからな。・・・警戒しないで欲しい。もちろんイガラムは本物だ・・・」

 

あの夜、ロビンに言われるがままに"ウィスキーピーク"へ連れてこらへた俺は、よく分からないままにこの男を攫い、船を爆破させたのだった。

今思えば、あの頃からロビンのクロコダイルに楯突く計画が始まったと言ってもいいのだろう。

ロビンが麦わらの一味とビビ王女に声をかけている間に、不気味な女装をしたこの男を抱えて、空を飛びながらアラバスタ王国に帰還した。

この男はMr.5ペアと戦闘をしたせいで死ぬほどの怪我を負っていたから、船で簡単に治療して隠していたのだった。

 

「・・・国王ッ!!急にいなくなり申し訳こざいませんでしたッッ!ビビ王女を1人にしてしまったことをッッ!・・・私は・・・・・・!!」

 

イガラムは突然土下座をし、コブラ王へ向かって泣きながら叫んだ。

 

「・・・よい・・・よくぞ生きて、帰ってきた!!!」

 

「「・・・イガラム隊長・・・!」」

 

コブラ王はイガラム隊長に優しく声をかけ、護衛隊副官の2人も涙を流している。

 

「この者が、私の怪我を治療して匿ってもらっておりました。私が死んだことにした方がクロコダイルを欺けるということで・・・」

 

イガラムが俺を紹介してくれた。

感動するのはいいが、時間がないので助かる。俺のことを信用してもらって、ロビンの立てた計画を話さなければならない。

 

「・・・小鬼殿。良ければ話を聞かせてくれないか・・・!!?」

 

コブラ王がそう言ってくれたので俺はロビンの立てた作戦を話した。

"歴史の本文(ポーネグリフ)"を見るために動いていることも含めて、だ。

国王軍と反乱軍の両軍に、B・W社の者が潜入していることも、麦わらの一味がビビ王女と共にクロコダイルを狙っていることも。

 

「・・・・・・1つ聞きたい。なぜ君はこの国を救おうとしてくれているのかね?」

 

話を聞き終えたコブラ王が質問してきた。

 

「・・・ツレが言うんだ・・・"歴史の本文(ポーネグリフ)"は読みたいが、人が死ぬのは嫌いだと・・・あと、俺はクロコダイルが嫌いだからな・・・それだけだ」

 

「・・・そうか・・・・・・」

 

連れが誰なのか分かったのだろうか、コブラ王は微笑を浮かべて頷いたのだった。

これで"歴史の本文(ポーネグリフ)"が見れるのは間違いないだろう。

 

国王軍は大人しくさせることと、潜入したB・W社員をこっそりと捜索することをお願いして、俺は宮殿を飛び出したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

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