Speedを実技試験で使った後、光太は個別に部屋に呼ばれた。
「さぁ、座ってくれ閃田少年」
オールマイトに案内されイスに座る。画風が違う顔は常に笑顔だ。
イスに座ると目の前には根津校長が光太を待っていた。
「やぁ、僕は雄英高校の校長さ」
根津校長は自己紹介をすると単刀直入に聞かれるであろう質問を光太に問う。
光太は正体が知られる覚悟をとっくにしていたので一幕おくことなく質問に答えた。
「君は個性は目にも止まらないスピードで閃光を放っていたけどさ、ずばり世間で有名なヴィジランテ、銀の閃光で間違いないかい?」
「はい、僕がそうです」
根津校長はやはりとばかりに小さく息を吐く。根津校長の個性は[ハイスペック]、人間以上頭がいいという個性だ。察しはついていたし、もう隠す気もないのがわかっていたのだ。
「そうか・・・存在自体は把握していたがまさか14才の少年だったとはビックリさ」
「ハッハッハッ、私も何度か目撃しましたが捕まえることはできませんでした」
「あ~、そんなこともありましたね。あの時は危なかったですよ」
オールマイトから逃亡劇を思い出して苦笑いする光太、オールマイトは変わらず笑っている。
「君は個性診断で無個性で登録しているね、何故だい?隠すのも隠していたことをやめたのも謎だ。今になって正体を明かしたの理由はなんだい?」
賢い校長は書類に目を通し机に書類を軽く叩き投げる。口調や声のトーンは変わらず陽気なしゃべり方だが真面目な話、真剣な会話になったのを光太は感じた。
「はい、それにはちゃんと理由があります。実は・・・」
光太は根津校長とオールマイトに自分の能力、過去や未来にいけることを話した。パラレルワールドやスピードフォースについては話さなかった。このことは知っていてもどうしようもないことだし意味のないことだと思うからだ。
現実問題、あまり信用はまだできていなかった。しかし、オールフォーワンという存在がいるかぎり過去や未来にいけることは話しておかないと思っていた。個性として奪われてしまっては大変だからだ。
過去改変などの危険性についても話しこれで個人面接という名のカミングアウトは終わった。
雄英高校としても仮に時渡りとしておこう。をシークレット扱いにしもしもの時は助っ人になってくれるようなった。
試験はもちろん合格だったので面談の中でもう入学が決定した。
入学初日の朝、光太は遅刻しそうになっていた。力のことも相まって結構時間にルーズな光太はギリギリに家をでた。
閃光になって走って学校に向かうが何故か事件が多発していた。交通事故に火事にひったくり、いくら急いでいてもほっとけない光太。
一番に最速で助ける、それが光太のフラッシュとしての役目だと自分に誓っている。
煤だらけの体で教室前についた光太はドアをいきよいよく開いた。
バンッ
「ハイ静にな「すいません、遅れました」るまで」
タイミングが最悪だった。髪の毛がボサボサのマフラー男こと相澤消太[イレイザーヘッド]は怠そうな目で光太をにらみ付けながら席に座るように促す。
「初日から遅刻とは大層なご身分だな、さすが入試成績1位は違うな・・・次に遅刻したら退学にするぞ」
「はぁはぁ、はい、本当にすいません」
ガタッ
息を切らしながら光太は席に座ると隣の席のお茶子に笑顔で挨拶をする。
「やぁ、また会ったね。これからよろしく」
「うん、私の方こそよろしくね♪」
お茶子は光太のことを覚えていてくれたのかまさに麗らかに笑い返してくれた。
「え~邪魔が入ったが早速だが体操着着てグラウンドに出ろ」
こうして始まった雄英高校でのヒーローになるための生活が始まった光太だった。