凄く嬉しかったです!
もっとたくさんの感想お待ちしています!
~一話から数十時間後~
(む、なんじゃここは? )
彼女(じじい?)は、目を覚ますと同時に混乱した。今彼女は長めの布を一枚体にくるんでいる状態で椅子に座っている。なかなか上等な椅子で座り心地もなかなかだったりする。布も肌触りのよいものだ。
ただ、普通に座っているわけではないのだ。両手両足全て椅子に縛られていた。
そして彼女の目の前にいる一人の男もまた普通ではなかった。豚のようにブクブクと太って脂ぎった男。年齢はまだ若そうだが、頭頂部はすでに寂しくなってきている。口は半開きにしており、口からは生暖かい息が彼女に向けて送られてくるのだ。
「ふぅう~ふぅふぅふぅうう。 はぁはぁ。幸せだ。」
(きもいきもいきもいきもい)
前世男である彼女だが、それでも目の前の存在は不快感しか浮かばなかった。彼女は血のように赤い瞳を反らし目の前に広がる信じられない光景を見ないようにしようとした。が、それは全く効果がなかった。男は彼女の綺麗な赤い髪を手に取ると、櫛でするようにといた。
「おほ! おほほ! すべすべ!! すべすべ過ぎぃ!! うほぉ! うほほほほほほほ! チェリーちゃん最高だよ!」
(きもいきもいきもいきもい)
少女は天を仰いだ。ちなみにチェリーちゃんとはブタ男(仮)が勝手に名付けたものである。名前の由来はズバリ見た目らしい。
「決めた! 僕君と結婚する! 永遠の愛を誓うよ!」
(いやじゃいやじゃいやじゃいやじゃいやじゃーあれ?)
(なぜじゃ? なぜ声がでんのじゃ?)
「ふふ、かわいいなぁチェリーちゃんは。僕が君にかけた<サイレント>は大声を消すだけの初級魔法だからホンとは色々言われるんじゃないかって不安だったんだ。」
(な、何をいっておるのじゃ? ワシは声どころか表情すら変えられんぞ?)
たがしかしブタ男にはチェリーの表情は変わらずに見え、声も聞こえない。ブタ男は少女の喉を優しく撫でる。そこには自身の血で書いた<サイレント>の魔方陣がある。
「君を守るためなら僕は何でもできるよ、、。僕の愛を受け取ってほしい。」
しかし一向に返事はない。
返事のしないチェリーに痺れを切らしたブタ男は強引にチェリーの頭を掴むと、下に何度も下ろさせた。
それが意味するものとは、、、、?
「うんOKのサインだね! ホント、シャイでかわいいなチェリーは。大丈夫、僕は君の思ってること全部わかってるよ! ずっと笑顔だし、僕といて楽しいんでしょ? よし、ならこれも受け取ってくれるよね?」
そういったブタ男は少し緊張したように、顔を真っ赤にさせ、なにやらニヤニヤしている。
(な、なんじゃ? 何をされるんじゃ? いやじゃ! 何をされてもいやじゃ! 結婚もいやじゃ! や、やめろーーー!)
次の瞬間ブタ男がその脂ぎった顔を近づけていき、今までで一番デカイチェリーの声にならない悲鳴が冴え渡った。
、、、。なぜこのような事態になってしまったのか。
その答えを知るには15時間前まで遡らなければならない。
ーーーーーーーーーーーーーー15時間前
「ほっほっほー! ワシ復活、気分最高じゃ!」
復活したチェリー(じじい)は有頂天だった。夢が破れたと思った瞬間、また夢を叶えるチャンスが訪れたのだ。これで調子に乗らないチェリーではない。チェリーは大声で笑ったり、恒例の喜びの躍りを舞ったりした。
だが、チェリーは大切なことを忘れていた。彼女はもともとは30を過ぎた娼婦だったのだ。そして現在は10歳前後の美少女。衣服はほとんど脱げて、つまりは裸で踊っていた。そしてそれにチェリーは気づけなかった!(気付け!)
当然かなりの騒ぎになった。
それから約10時間にも及ぶスラムにいた見物人の男性によるチェリー争奪戦が始まったのであった、、、。
奪っては奪われ、奪われては取り返すという泥沼の戦いに発展した。
結局勝者は飛び入り参加で偶然帝都から奴隷を買いにきていたいいところ坊っちゃんであった。彼は彼女を手にいれるために100枚の金貨を使って見物人をほとんど買収したらしい。
ちなみに彼女は3時間経過辺りから意識がない。
ーーーーーーーーーーーーーーそして現在に戻る。
通称ブタ男、もとい金持ちの坊っちゃん、本名ブータン・ダラダーラは彼女に愛のキスをしていた。今年20歳になるブータンにとってそれは初めてのキスだったが、日々こんな日のためにとシミュレーションを欠かさなかったため本人としては自信があった。
彼女の膝に尻を乗せ、抱きつくようにキスをする。
口の中に舌を突っ込み舐めまわす。チェリーの唇や舌、歯茎の柔らかさを感じながら、自分の唾液を送り込む。手で頭を押さえつけ、さらに蹂躙する。
ブータンはここが天国であると思った。
チェリーはここを地獄と確信した。
だか、調子に乗った奴というのはやはり足元を掬われる物なのである。
ぶちぃ。
大量の血がブータンの口から吹き出る。
ブータンはチェリーに舌を噛みちぎられたのだ。
チェリーはゴミでも見るような目でブータンを見ていた。
「はっ、はぅう、はぁ。」
声にならない声を上げ、チェリーの肩に顔を乗せてもがき苦しむ。その状態を20秒程続けたあと、やがて呼吸音すら聞こえなくなった。
「ほ、ほほ。わ、ワシにこんなまねをするからこうなるのじゃ! じ、自業自得じゃ!!」
前世からかなりの変人であるチェリーだか初の殺人であった。少しは思うところがあるのかも知れない。
チェリーは口から大量の血を足らしながら自分にのし掛かるブータンを罵倒する。目は血走っており、初の殺人により興奮状態にあるのかも知れない。 脂ぎった体がどんどん重くなり、重心が下になって肩辺りにあった顔が太もも辺りにまで落ちる。ブータンの口からでる血が太もも辺りにたまっていく。
「死んでなおワシに不快な思いをさせるとはもはや敬意すら覚えるぞ。ブタめ。」
太もも辺りにたまった血はそのまま下半身全体に伝っていった。それを忌々しく思うが身動きは取れないままだ。
「さて、どうすればいいんかの?」
このままでも飢え死に。誰かが来ても第二のブタ男になるかもしれない。チェリーは絶望しながら呟いた。
そんな時だった。
ガチャリ。
ドアのノブが回された。
さて一体何が現れるのか。
続く!
書き直しました~!