ラブライブ!彼女のために何ができるか   作:パンナコッタ吹雪

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スクフェス5周年おめでとう!



楽しんでいってください。


アルパカ使いと覚えてない西木野家

「ほわぁぁ~、ふぇぇぇ~」

 

頂きました!ことりの脳トロボイス!これが俺に向けられていればどれだけ幸せか...いや、それでは俺がこのアルパカのように、ことりから愛玩動物のように見られてしまうのか。ある意味嬉しいな。

 

「ことりちゃん最近毎日来るよねぇ。飽きないのかなぁ」

 

「急にハマったみたいです」

 

そう、ことりは毎日ここに来てアルパカと戯れているのだ。ああ、ことりのほっぺすりすり俺にもしてくれ。

 

「ねえチラシ配りに行くよぉ」

 

「あとちょっと〜」

 

「でも、5人にしないと部として認めてもらえないんだぞ」

 

「あとちょっと〜」

 

ああ、ことりはきっと動く気がないな。ことりの気が済むまで待つぐらいしか解決策が思い浮かばないな。

 

「可愛いかな?」

 

その穂乃果の一言で茶色のアルパカが怒ったように声を上げた。

 

「可愛いよ〜ひゃっ」

 

白いアルパカのやつ、ことりのこと舐めやがった!許せねえ!しかも、ことりのことを倒しやがって。

 

「ことりちゃん、大丈夫?」

 

「どうすれば...は!?ここは弓で」

 

「おぉー、いい判断だな。俺も手伝うぞ!」

 

「ダメだよ!」

 

穂乃果が止めてきた。

 

「止めるな穂乃果、俺はこのアルパカを狩らなければ気が済まない」

 

「だからダメぇー!」

 

「穂乃果に止められても、俺はやらないといけないんだ。ことりのことを押し倒したんだから」

 

「いや、押し倒させたわけじゃ...」

 

「とりあえずこのアルパカは狩らなければ気が済まない」

 

「ことりちゃんお願い、義政くんを止めて」

 

「うん、義政くん落ち着いて」

 

「うっ」

 

「お〜、この調子だよ」

 

「義政くん、お願いっ!落ち着いて」

 

「・・・」

 

「おぉ〜、完全に落ち着いた」

 

「うわ、なんでこのアルパカ暴れてるんだ?」

 

「それは・・・」

 

「はあ、それで俺が怒ってアルパカを狩ろうとしてたと」

 

「うん、ことりちゃんに止めてもらったけど」

 

「じゃあ、このアルパカはどうするんだ?」

 

「それは...考えよう!」

 

「ノーアイデアなのね...」

 

アルパカをどうするかを考えていると、俺たちとは服装の違う女子がやってきて

 

「よ〜しよし大丈夫」

 

うお、すげぇ。たったそれだけでアルパカを静かにするなんて。アルパカ使いじゃないか。

 

「おぉ〜アルパカ使い!」

 

何か穂乃果と感想被ってるし...

 

「私飼育委員なので...」

 

声小さいな。人見知りかな?

 

「ライブに来てくれた花陽ちゃんじゃない!」

 

「は、はい」

 

「ねぇあなた!スクールアイドルやってみない?」

 

「穂乃果ちゃんいきなりすぎ...」

 

「君は光っている。大丈夫っ、悪いようにはしないから!」

 

完全に悪いようにするやつが言うセリフだよね?

 

「おーい穂乃果、完全にセリフが悪役なんですが...」

 

「もぉ〜、勧誘してるんだから義政くんは黙っててよ」

 

穂乃果さん、扱いひどくないですか?

 

「あの...西木野さんが...」

 

「ごめん、もう1回いい?」

 

「西木野さんがいいと思います...西木野・・・真姫ちゃん」

 

「だよねだよね!私も大好きなんだ。あの子の歌声」

 

「だったらスカウトに行けばいいじゃないですか」

 

「もう行ったよ〜、でも嫌だってさ」

 

「そうでしたか」

 

すると

 

「か〜よちーん、早くしないと授業始まるよ〜」

 

「今行くよ、それじゃあ失礼します」

 

と小泉は去っていった。俺らも授業なので教室に戻っていった。

 

 

放課後、俺は悩んでいた。μ'sの今後についてだ。今のままでもスクールアイドルとしてはやっていけるだろう。だが、廃校を阻止するためにやるのなら、まだ全然足りてない。ことりたちも頑張ってはいるのでいつかは阻止出来るかもしれないが、時間がないのだ。この限られた時間で廃校を阻止するならば、圧倒的歌唱力を持つ人やダンスについての知識がある人が欲しいところだ。うん、ちょうどいい感じの人達がいるんだけどね...今のままじゃ入ってくれなさそうだし。

 

そんなことを考えていると気づけば掲示板のある廊下にいた。ちょうどμ'sのポスターを貼った場所に誰かがいるようだ。その人が誰なのかは遠目からでもすぐに分かった。西木野だ。チラシを持ち去って逃げるように昇降口の方へとかけていった。

 

なんだ。西木野も少しはスクールアイドルに興味を持ってくれたのか。そう思いながら、ポスターの方に近寄っていくと、生徒手帳が落ちてた。拾うと、なんとまあ西木野のものだったのである。どうしようかと考えていると、そこに小泉がやってきた。

 

「あの...」

 

「ああ、小泉か」

 

「何してるんですか?」

 

「いや、西木野の生徒手帳を拾ってさ。どうするか迷ってたんだ」

 

「なら、私が届けましょうか?」

 

「うーん、拾ったのは俺だしな。小泉に任せるのもなー...」

 

「い、一緒に、と、届けるのは...?」

 

「いい考えだな。そうしよう」

 

「はい」

 

そうなったため、ことりたちにメールを送り、俺と小泉で西木野の家に生徒手帳を届けるようになった。そのまま西木野の家に向かい、着いた。

 

「・・・すごいなぁ」

 

小泉は感想を洩らしたが、俺はそんなことを考えなれなかった。なぜなら俺はこの家に来たことがある気がしたからだ。しかし、俺が西木野の家に来たことなどあるはずがない。そんなことがあればこの家のことを忘れないはずだからだ。

 

だいぶボッーとしてたのか

 

「大丈夫ですか?」

 

小泉が聞いてきた。少し遅れて

 

「ああ、平気だよ。さっさと生徒手帳届けようぜ」

 

と誤魔化し西木野の家のチャイムを鳴らした。

 

「は〜い」

 

と女の人が出てきた。若くね?姉とかかな?

 

「何か用?」

 

「あっ、えっと」

 

小泉が困ってる。助け舟出さないとな。

 

「西木野さんの生徒手帳を拾ったので届けに来たんです」

 

「ありがとね。待っててね。あの子今病院の方に顔を出してるから」

 

「病院ですか?」

 

「ええ、あの子、うちの病院を継ぐことになってるの」

 

・・・ごめん。今病院を継ぐとか聞こえたんですが...俺たちの前にいる西木野姉(仮称)さんは継がないのか?

 

「えっと、お姉さんは病院を継がないのですか?」

 

「まあ、嬉しいこと言ってくれるのね」

 

「「嬉しいこと?」」

 

どうやら小泉も俺と同じ疑問を思ってたらしい。

 

「私、真姫の母です」

 

「「・・・・・・えぇぇぇーー!!!」」

 

うん、恐らくこれから生きていく人生でも絶対に経験しない驚きだろう。だって見るからに若すぎるんだもん。パッと見20代にしか見えないよ。

 

「それにしても義政くん私のこと覚えてなかったの?」

 

「・・・はっ?ど、どういうことですか?」

 

「え?本当に覚えてないの?小さい頃遊びに来てたじゃない」

 

あれ〜?なんの話だろう?全く分からないな〜?

 

「本当ですか?」

 

「本当よ。ミサちゃんに聞いてみなさい」

 

「分かりました」

 

口ではそうは言ったが、正直何も分かってなかった。

 

それから少しして

 

「ただいま。誰か来てるの?」

 

と西木野が帰ってきた。うん、俺にとってはそれどころじゃないけどね。小泉が

 

「こ、こんにちは」

 

挨拶をしたが俺はそれよりもなんで西木野の家に遊びに来ていた記憶がないのかを考えていた。それから西木野と小泉で話をしていて、たまに俺にも話が来ていたようだが全くと言っていいほど覚えてなく、気づいたら外にいた。

 

「あれ?」

 

「どうしたんですか?」

 

「今どこに向かってるの?」

 

「家に帰ってるんですよ」

 

「そうか」

 

「ちょうどそこの和菓子屋でお土産を買うという話になってたのですが...」

 

へー、和菓子屋か。穂むらのまんじゅうを食べたいな。

 

「ああ、大丈夫だよ」

 

と返事をし、小泉が指差した方を見ると...あれ?穂むらじゃね?てか小泉が穂むらに入っちゃったよ。

 

「いらっしゃ〜い、って花陽ちゃん、それに義政くんも」

 

「穂乃果が店番を手伝ってるだと...これは夢か?うん、夢だ」

 

そう言って俺は自分の頬をつねり始めた。

 

「勝手に自己完結しないでよ!そうだ。義政くんμ'sの活動あるから上がってよ。もう用事も終わったんでしょ?花陽ちゃんも」

 

特に考えずに返事をし、ボッーとしながら階段を登った。もう少し気を張ってれば、この後起こる地獄はマシになってただろう。

 

2階につき、小泉が手前の扉を開けてしまった。俺が気づいたのは完全に扉を開けた後で、部屋の中には雪穂がバスタオル姿で何かをやっていた。うん、何かをだ。詳しくは俺の口からは言えない。勢いよく扉を閉めて

 

「穂乃果の部屋はこっちだ」

 

と穂乃果の部屋の扉を開けると

 

「みんな〜ありがと〜!ラブアローシュート!」

 

海未が妄想をしていた。おっ、海未がこっちを見た。一瞬顔が赤くなり、怒気を纏った。あ、これ俺死ぬやつだ。

 

海未が部屋を出てくると同時に、雪穂も部屋から出てきて

 

「見ました?」

 

「見たよね?義政くん」

 

訂正死ぬだけでは済まないかもしれない。

 

 




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