ラブライブ!彼女のために何ができるか   作:パンナコッタ吹雪

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間に合ったけど、短い...


東條希誕生日記念

なぜこうなっているのだろう。俺は1人で山の奥にいた。なぜこうなったかって?それは3日前の練習終わりが原因だ。あの日いつものように練習をし、皆が着替え終わった時穂乃果が

 

「もう夏休みも終わりだけど何もしてなくない?」

 

の一言から始まった。

 

「そうだにゃー。凛たち練習しかやってないよ」

 

「そうね。でも、夏休みも残り5日もないし、何か出来ることあるかしら?」

 

「う〜ん、肝試しなんてどうや?」

 

「私は賛成!」

 

「私も」

 

「凛も」

 

あー、穂乃果と凛はガチで賛成だけど、ことりは絶対誰か驚かそうとしてるぞ。少し黒い笑い方をしてるし...まあ、驚かされるのが俺だったら大歓迎だけどな。

 

「私は...」

 

「どうしたんエリチ?もしかして怖いん?」

 

「えっ...怖くなんてないわよ」

 

「じゃあできるやんね」

 

「え、ええ」

 

絵里まで希に丸め込まれたか...

 

「肝試しやるとしたらどこでやるんだ?」

 

この質問はしない方が良かったのかもしれない。

 

「う〜ん、電車で1時間くらいのところに幽霊の出る山があるんやけどそこでどうや?」

 

「山ですか?」

 

あっ、海未が目を輝かせてる。

 

「なんや海未ちゃん、山は嫌なん?」

 

希さん、海未のその顔は嬉しい時の顔です。会話だけで決めない方がよろしいかと思います。

 

「いいえ、むしろ大歓迎です」

 

「よかった。他に意見ある人おる?」

 

・・・誰も何も言わなかったので

 

「んじゃ決まりやね」

 

そういう感じで肝試しをすることになったのだ。

 

 

 

そして今日。練習終わってから2時間後くらいに駅に集合し、山へと向かった。希が言うには、その山には神社があるので、明るいうちに神社に行き、それぞれのペンを置いて、暗くなったらペアずつに分かれて自分のペンを取りに行こうと感じの肝試しを行うことになった。

 

とりあえず、μ'sメンバー全員で神社に行き、ペンを置いて山を降りた。まだ暗くなるまで時間があるので何をするかと話になっていた。

 

「ご飯食べよ〜」

 

「いいけど何を?」

 

「みんなは何がいい?」

 

たまに思うけど穂乃果って考えたことそのまま口に出してるの?聞き返した絵里も苦笑いしてるぞ。

 

「凛はラーメンがいいにゃ〜」

 

「私は白米を...」

 

「うちは焼肉」

 

「私はチーズケーキ!」

 

ことりさん?今は夕食の話し中ですよ。チーズケーキは後で一緒に食べに行ってあげるから今は我慢しようね。

 

「バラバラだな」

 

「そうですね」

 

何かいいとこはないかと考えていると穂乃果が

 

「あっちに定食屋があるみたいだよ」

 

と言った。確かに定食屋ならみんなの言ってるのもあるかもしれないな。みんなもそう思ったのか特に異論もなく夕食は定食屋に決まった。

 

みんなで夕食を食べてる。俺も焼き魚定食を食べてるし、みんなが好きなのを食べれてるからよかった?いや、よくないと思う。みんなが好きなのを食べれてることがだ。なんだよ!チーズケーキ定食って!ご飯に味噌汁まではいい、主菜がチーズケーキってここは自由の国ですか!?さらに花陽は白米定食と言う謎の定食頼むし...とりあえず2人にはちゃんとしたものを食べさせないとね。

 

そんなこともありながら、夜の8時になったので山へと向かった。山道の入口について

 

「じゃあ、2人1組に分けようか」

 

と希が言い出した。

 

「いいけど、どうやって分けるの?」

 

「う〜ん、くじ引きでどうや?」

 

希はそう言いながら割り箸を取り出した。二つに一つが同じ色で塗ってありそのペアが五つあった。

 

「もう準備はできてるで」

 

そうしてみんながくじを引きペアが決定した。穂乃果とにこ、海未と花陽、ことりと真姫、凛と絵里、そして俺と希だ。山に入ってく順番は俺達から凛絵里ペア、海未花陽ペア、ことり真姫ペア、穂乃果にこペアになった。

 

「じゃあ、行こうか。義政くん」

 

「分かりました」

 

と俺達は山へと入って行った。

 

「希、みんなのこと驚かす気満々ですよね?」

 

「お〜、よく分かったな」

 

「いや、肝試しと言った時点でなんとなく察しが付いてましたよ」

 

「じゃあ、このあとうちが言うことも分かるよな?」

 

・・・分かるけど言いたくない。でも、これは言わないといけない流れかな...

 

「希の分もペンを取ってこいってことですか?」

 

「そうや」

 

「了解しました」

 

そう言って俺は1人で山の奥へと向かった。

 

 

そして冒頭に戻るわけだ。本当に何をしてるのか。そもそも俺お化けのこと苦手だし。1人で夜の山なんか歩きたくなかったよ。

 

「「キャァァーーー」」

 

ああ、希がワンペアを手にかけたか...てか、声が大きすぎて俺までビビったわ。そんなことを思いながら10分ほど歩きやっと神社にたどり着いた。この間に4ペア分の悲鳴が聞こえてきたけど...俺と希のペンを持ち来た道を戻ろうとしたら

 

「わあ!」

 

茂みから希が飛び出てきた。

 

「ヒッ!」

 

驚いてそのまま後ろに転んだ。

 

「驚きすぎやろ」

 

「いや、急に驚かされたらこうなりますよ」

 

「そうなんや。あと、みんなのこと驚かせたからみんなの分も持ってくで」

 

「分かりました」

 

μ'sメンバー全員のペンを持って俺達は来た道を戻った。

 

「義政くんから見て最近のμ'sはどうなん?」

 

「うーん、みんなのダンスの技術も上がってきてていい感じだと思いますよ。でも、この感覚に慣れるのもちょっと危ない気もしますね。特に作詞や作曲、衣装面では海未や真姫、ことりに頼りすぎてますし」

 

「あの3人だから頼れてるんやないの?」

 

「そうですけど...なんて言うか3人のうち誰かがスランプに陥ったら危ないと思うんですよ」

 

「確かにそうやな」

 

「だからメンバー全員でもう少し3人を支える様にならないといけませんね。と言うのがマネージャーとしての意見で、1ファンとしての意見は最初からファンになっててよかったって感じですね。初めからアイドルの成長を見れること自体がファンにとっては嬉しいですし、正直ここまでのアイドルを最初から見てこれたことは俺みたいなアイドルオタクにとっては宝物です。だからこれからもμ'sのことを見ていきたいですね」

 

「そうか。ところで今の会話を携帯に録音しといたんやけど、みんなに聞かせてええ?」

 

・・・希のこういうところが苦手なんだよな。まあ、これが希らしいと言えば希らしいんだけど...

 

「ファンの部分を聞かせないでくれるなら」

 

「それは聞けない相談やな」

 

「じゃあ聞かせない方針で」

 

「分かったで」

 

それからさらに少し歩き、そろそろスタート地点に着いてもおかしくないほど歩いた。

 

「なかなか着きませんね」

 

「そうやね」

 

そんな会話をしているとガサガサと茂みがかき分けられる音が後ろから聞こえてきた。振り向くとそこには絵里がいた。

 

「2人ともどこに向かってるの?」

 

「いや、山を降りようとしてるんですけど」

 

「それなら向かってる方向が違うわよ」

 

「えっ?」

 

「今、希と義政が向かってるのは山の周りを回ることになる道よ。降りるなら道を戻らないと」

 

「そうですか」

 

「じゃあ行きましょ」

 

俺達は絵里に続いて20分ほど歩いたが別の道に当たるどころか神社にすら戻れなかった。

 

「なあ、えりち本当にこの道であってるん?」

 

「大丈夫よ」

 

「なあ、絵里道に迷ったりしてませんよね?」

 

「・・・大丈夫」

 

うーん、道を戻ってるどころか既に山を登ってるんだけどな...

 

「義政くん、あれえりちやないよ」

 

希が小声で言ってきた。

 

「は?!どういうことですか?」

 

「静かに」

 

「はい...」

 

「まずえりちがこんな暗い中懐中電灯なしに歩けると思うか?」

 

「・・・歩けませんね」

 

「やろ。あとは勘やけど」

 

「・・・勘ですか?」

 

「そうやで」

 

「じゃあ信じます。希の勘の強さは凄いですし」

 

「ありがと。じゃあ逃げるで」

 

「逃げる?」

 

「多分あれが山の幽霊や」

 

「はあ」

 

「ここの幽霊の噂なんやけど人を連れ去って喰うんや」

 

「マジですか?」

 

「マジや」

 

「いつ逃げるんですか?」

 

「5秒後に逃げるで」

 

「分かりました」

 

「5、4、3、2、1、行くで」

 

希の合図とともに俺達は走り出した。後ろから

 

「あっ、ちょっと待って」

 

と聞こえたが

 

「気にせず走るんや」

 

希が言ったのでそのまま走り続けた。しばらくすると神社にたどり着いた。

 

「希、さっきの絵里はガチで偽物なのか?最後の言葉とかガチで本物みたいだったけど」

 

「それが幽霊の作戦やで。あのまま戻ってたら完全に喰われてたはずや」

 

「それが本当なら希に感謝だな」

 

「やろ」

 

そんな会話をしていると墓地の方からことりと真姫がやってきた。

 

「あっ、義政くん」

 

「おー、ことりに真姫何してんだ?」

 

「遅いから迎えに来たんだよ〜」

 

「そうか...偽物に言われて嬉しい言葉もあるんだな」

 

「え?」

 

「希、この2人も偽物だからさっさと逃げるぞ。あと、偽物共。ことりの真似するんならあと数千倍可愛くなって、声の音域を2オクターブ下げてから来るんだな」

 

「「「・・・」」」

 

いや、誰か反応してよ。希もなんか怖そうなものを見てる目で俺のこと見ないで...

 

「早く行くぞ」

 

俺は希の手を掴み、走り出した。

 

「ちょっ、義政くん早いんやけど」

 

「えっ?あっ、すみません」

 

「別にええんやけど」

 

「これからどうします?どんなに走っても山を降りられそうにないですし」

 

「確かにそうやな」

 

・・・どうしよう。何も思いつかない...

 

「希のスピリチュアルパワーでここから脱出するのは?」

 

「それや!」

 

あれ?冗談で言ったのに真に受けてるの?

 

「行くで。ムゥゥー」

 

なんか瞑想始めたんですけど。

 

「ハッ!」

 

カード引いたし。てか、カードどこから出した?

 

「こっちやで」

 

「・・・はぁ」

 

「どうしたん?ついてこないん?」

 

「いや、ついてくけど」

 

「それじゃ行こか」

 

そのまま歩いていくと最初に神社に向かって歩いた階段に着いた。スピリチュアルパワーってすげぇー!

 

「おっ、そろそろ戻れそうやな」

 

はあ、やっとこの山から出れるのか。そう安心したのが行けなかったのだろう。後ろから足音が聞こえてきた。しかもだいぶはやく。なんだろうと後ろを振り向くと、μ'sメンバー全員がいた。もう一度言おう。μ'sメンバー全員がだ。

 

「やばくね?」

 

「うん、やばいな」

 

それからは無我夢中で走った。後ろからμ'sメンバーが追いかけてくるが正直そんなのを構う暇はない。

 

走ってる最中に希が転んでしまった。後ろにはμ'sメンバーの偽物が追いかけてきている。

 

「先に行くんや」

 

希はそう言ってるが、ほんの一ヶ月ちょっと前にμ'sは解散しかけたんだ。もうそんなことにはさせない。しかも今回に限っては希を見捨ててしまったら二度と会えないかもしれないし。俺は希のことを世間一般で言うお姫様抱っこをして走り出した。そのまましばらくすると山に入った時にあった門にたどり着き、ことりや穂乃果などのμ'sメンバーが待ってた。

 

「やっと来た〜」

 

「もう、遅いわよ」

 

「なんで希のことをお姫様抱っこしてるの?」

 

こいつら俺達の苦労知らないからそう言えるんだよ。

 

「秘密や」

 

そう言いながら希は俺の腕から飛び降りた。希さん、ちゃんと言ってください。そうじゃないとμ'sメンバーからの視線が痛いんです。

 

「ほな帰るで」

 

希がそう言い希を順番に駅へとみんな進んでいった。あの、希さん、本当にみんなに話してください。じゃないとことりに怒られます。

 

 

仕方ないので俺も駅に向かおうとすると、後ろから視線を感じたので振り返った。すると山にμ'sメンバー全員の偽物が立っていてこっちを見てた。偽物達が口を開き何かを言っていた。恐らくだが

 

「「「「「「「「「ま た 来 て ね」」」」」」」」」

 

だろう。誰が来るか!

 

 

 

 

翌日、μ'sの練習が終わりみんなが着替え終わった頃に部室に入ろうとすると

 

「・・・だからこれからもμ'sのことを見ていきたいですね」

 

と俺の声が聞こえてきた。慌てて部室に入ると希が昨夜俺が言っていたことをみんなに聞かせていた。マジで恥ずかしいからやめてくれ。その後、穂乃果を中心に俺はその事を3日間ほど言われ続けた。




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