禍の団の二天龍たち   作:大枝豆もやし

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僕の考えたライザーをたおす方法。
①窒息死
②毒殺
③氷か水の中に閉じ込める
④建物などを破壊して生き埋め
⑤集団リンチで回復する暇を与えない
⑥何らかの手段で封印
⑦拷問用の魔術を使って心を折る
⑧ハーレムを寝取る


第19話

 現在、リアスとその眷属+イッセーたちは二手に分かれて走っていた

 イッセーとリアス、木場と小猫と朱乃の二チームといった具合だ。ちなみにアーシアは原作と違って、イングランドで看護師見習いとして働いてるので、ここにはいない。

 

「ねえイッセー、本当に部室捨てて良かったの?あと体育館も。あそこは重要地点よ」

「だからですよ。重要地点なら絶対に来るはず。なら罠を仕掛けるのは自然な流れでしょ? それにこっちは人数が少ないんで守り切れない。なら敵にわたる前に破壊、巻き添えにしようとするのは当然でしょ?」

「・・・なるほど」

「(おいおい、こんな簡単なことも思いつかないとか大丈夫? あ、それは悪魔全部に当てはまるか)」

 

 リアスは飛びながら、イッセーは走りながら会話をする。

 そう、イッセーは既に体育館と旧校舎に罠を仕掛けた。人数では圧倒的に劣る以上、こうして奇策に頼るしかない。

 そして、旧校舎には誰もいないことをアピールしておびき寄せるために、リアスをこうして目に見える場所に走らせているのだ。

 

「な!?なんでリアス・グレモリーがここに!!?」

「あそこは重要地点なのに!?」

「や・・・やばい見つかった!!」

 

 早速見つかったのでイッセーは慌てる演技をする。それを見て眷属たちはどこかに連絡を入れた。

 

「フフフ。あんたたち本当にバカね。まさか陣地をほったらかしにして特攻するなんて」

「大方数が少ないから奇策で挑んだと思うんだけど、私たちに見つかったら終わりじゃない」

「本当に穴だらけな作戦ね。こんな杜撰な作戦、成功するわけないじゃない」

「弱者の最後の手段ってとこかしら?どれだけ必死なのよ。それでこの程度とか・・・笑っちゃう」

「「「アハハハハ八!!」」」

 

 ライザー眷属たちは大声でワザとらしく笑った。イッセーは怒りに任せて動き出しそうなリアスを止める。

 相手が見くびってくれたのはむしろラッキーなのだ。このまま狙い通り旧校舎に向かってくれたら、罠で一網打尽に出来る。

 本来ならすぐに怪しいと感じて動かないと、もしかしたら失敗するかもと思っていたのだが、今回もレイナーレの時同様にうまく騙されてくれた。

 ・・・そのことに感謝すべきなのか、敵がバカなのを嘆いたらいいのか。イッセーには判断がつかなかった。

 

「(数はさっき行ったポーンらしき子を除いて4人。ナイトが一人とビショップ、あと獣人のポーンが二人か。そして場所は運動場。・・・すぐに終わりそうだな)」

 

 イッセーはリアスを羽交い絞めにして止めなが相手の力量を計らい、そして作戦を立てる。

 

「リアス、けん制射撃であいつらを抑えて。当てる必要はないから弾幕を優先して」

「え?それってどういうこと?」

「ショットガンみたいにばら撒けってことだよ!」

「わ…わかったわ!」

 

 イッセーの指示通り、リアスはイッセーのアドバイスによって身に着けた唯一の新技、散弾(ショット)の準備をする。

 リアスの使う滅びの魔力は強力を通り越して凶悪だ。たとえ威力がなくても、当たっただけで相手を魂ごと消滅させる正に悪魔のような力。イッセーは威力を重視するのではなく、当てることを、またはその恐ろしさを利用してけん制させる使い方をアドバイスしたのだ。

 結果、簡単に習得出来た。いや、マジで簡単に。なんで今まで練習しなかったんだっていうぐらいに簡単だった。

 まあ、魔力の収束が出来るなら逆に拡散も出来るよね。……なんでマジでこういったことも思いつかないの

 

 魔力を両手にチャージする。それに気づいたライザー眷属たちは回避行動を取ろうとした。

 しかし今回の攻撃は収束された魔力弾ではなく、広範囲に拡散された魔力弾。避けるのは無理と判断して、和服を来たビショップが咄嗟に魔力障壁を作って防いだ。

 

「ック!」

 

 防がれたリアスは屈辱に思い、さらに魔力弾を放つ。

 攻撃が効かないのに、バカの一つ覚えに同じ攻撃を続けるのは本来悪手だ。そんなチンケな戦いしか出来ないなら、マジで王をやっている資格などない。

 しかし今回はそれでいい。イッセーの読み通りに進んでくれた。リアスの悪い癖は、馬鹿さは彼の計算内にちゃんとある。

 

「攻撃範囲は広いけど攻撃力は大したことないわ!」

「このまま魔力切れを待つわよ!」

 

 着物を着てる眷属はさらに魔力を込めて障壁を強くする。

 敵はたった二人、そのうち一人はただの人間だ。なら今集中するべきなのはリアス・グレモリーのみ。だから彼女の攻撃に集中すればいい。

 

「フルフル」

「「ぎゃああああああ!!!」」

 

 ライザー眷属たちがそう思っていたら、突如雷が後ろから放たれた。

 イッセーが放った雷だ。彼はライザー眷属たちがリアスに集中している隙に後ろへ迂回、隙だらけの後ろに攻撃したのだ。

 

 不意打ちに対処しきれず、全員電撃を食らって感電。その隙に接近し、木場から予め貸してもらった蛇腹剣で拘束、さらに電撃を直接流し込んだ。

 数秒後、ライザー眷属たちのリタイアが放送された。

 

「・・・ま、ざっとこんなものか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ…うう………」

「これでライザーを除いて全員倒したか」

 

 僕はライザーの妹、レイヴェルに直接電撃を流し込みながらボヤいた。

 

 いくら不死の身体を持とうが、ダメージを無効化出来るわけではない。ならば電撃を延々と流し込んでダメージを与え続ければ、いつか心が折れて倒れてくれる。

 それに電撃はダメージだけでなく麻痺も起こさせる。麻痺によって再生を妨害出来ると期待していたのだが、どうやらうまくいったらしい。体がビクビク動いて再生の炎も弱くなっている。

 

 電撃は本当に便利だ。一撃喰らわせば相手にダメージを与えられ、同時に麻痺させることが出来る。で、麻痺してる間にまた電撃を流しダメージを与え、さらに麻痺させる。だから僕は毒に次いで電気の力を重宝している。

 

《れ…レイヴェル様リタイア》

 

 少し震えた声でアナウンスが流れる。何か間違ったことしかな、僕は。

 

「それで木場裕斗、申し開きはあるか?」

「・・・」

 

 僕は木場裕斗に土下座させて見下ろした。

 このバカは試合中、カーラマインとかいう悪魔の決闘を受けて、正面から向かいやがった。・・・本当にバカでしょ?

 

 僕たちが数も経験も劣る以上、奇襲や奇策で戦う必要がある。なのに騎士として正々堂々と戦いたいとかぬかして、自分の誇りを優先しやがったのだ。

 戦闘が好きなのは勝手だけど、今は大事な試合なんだ。自分の都合を持ち出さないで。君一人の都合で僕の作戦を乱さないで。

 

「ぼ…僕は騎士として・・・」

「そんなもの後でいいだろ。今は君の主の人生を決める大事な試合なんだ。君の遊び心を持ち出す隙なんてこれっぽっちもないんだよ。分かる?」

「・・・・・・ごめんなさい」

「言葉だけの謝罪なんてどうでもいんだよ。ちゃんと行動で示して」

「・・・・・・ごめんなさい」

 

 謝罪だけ聞いて僕は作戦の準備をすることにした。

 

「それにしても随分簡単にいったね」

「ああ。僕もあそこまで簡単に罠にかかってくれるなんて思ってなかった」

 

 試合が始まってたった20分ほど、敵は全て倒すことに成功した。

 成功した理由は簡単、僕が用意した罠に二つともかかってくれたのだ。

 

 僕の用意した罠は全部で二つ。本拠地に仕込んだものと体育館に仕込んだものだ。

 

 体育館に仕込んだものは単純、床に電気をよく通す液体をぶちまけ、僕の電撃と姫島朱乃の電撃を足したのだ。

 結果、体育館は一歩踏み出すと感電する危険地帯とかしてしまった。

 これで誰も体育館に入ることは出来ない。入ったら感電して即リタイアだ。

 

 旧校舎、もっと厳密に言うとオカルト部にガスを充満させ、扉に発火装置をつける。更に用心のため、旧校舎がよく燃えるようにガソリンなどをばら撒いた。

 結果、誰かが扉を開けたらオカルト部が爆発。さらにガソリンに火がついて誘爆。また別の箇所が誘爆して旧校舎は火の海になった。

 これで誰も旧校舎には近づけなくなった。そう、誰もプロモーション出来ないのだ。

 

 あとで運営に『ゲームが成立しない』とか『貴族にあるまじき行為』とか言われそうだけど仕方がない。こっちは勝たなくてはならないのだ。いちいち細部にこだわる余裕などない。嫌なら最初から禁止にしておけ。

 というか、こんなに数も経験も劣ってる時点でゲームとして成立していない。だから文句を言われる筋合いはないと僕は思う。

 

 とまあ、用意した罠のおかげで大分片付けることに成功した。あとはライザーだけだ。

 

「それで、準備は出来た?」

「うん、ちゃんと言われたとおり用意したよ。ただ………」

「ただ?」

「・・・部長がライザーからの決闘の申し出を受けちゃいまして…………」

「あんのボケが!!」

 

 なんで木場裕斗といい無能姫といい。本来の目的よりくだらないプライドを優先して、一時の感情に任せて暴走するんだよ!!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新校舎の屋上でリアスとライザーは戦っていた。もっとも、それが戦いと言えるものかは不明だが。

 

「無駄だリアス。お前の攻撃は効かない。それはお前自身よく知っているだろ?」

「…チッ!」

 

 見ての通り。リアスが圧倒的に不利である。

ライザーは不死の力と炎の二つに対し、リアスは滅びの力の一つしかない。

 いくらリアスがダメージを与えてもライザーは不死の力で再生。つまりリアスの攻撃を無効化する手段がある。

それに対してリアスはライザーの炎を防御する術がない。

これだけでどちらが有利か明白だ。

 

「お前にしてはよくやった。間もなく俺の眷属は全滅する。三位の記録を持つこの俺がだ。それだけでいいじゃないか。十分誇れるぞ。だからいい加減楽になれ。これ以上欲張るな」

「嫌よ!」

「…そうか。ならくだらないプライドと一緒に倒れな!」

 

 リアスめがけて炎を放つ。それはさっきまでのお遊びで出した炎ではない。完全にリアスを倒すための炎だ。

 龍の鱗をも焦がす炎が、リアスを焼き尽くさんと襲いかかる

 

「…熱い」

「なッ!? きゃ…キャスリングだと!?

 

 しかし、突然リアスと小猫が入れ替わった。

 その上小猫には殆どダメージがない。ライザーの炎を浴びたというのにピンピンしていた。せいぜい服が少し焦げた程度だ。

 

「伝言です。部長は新校舎の理科室にいます」

「…なるほど。そこで俺を迎え撃つと。・・・いいだろう、乗ってやるぞ!」

「そうですか。じゃあ仕事終えたのでリタイアします」

 

 そう言うと小猫はリタイアした。

 

「…さて、どうしようか」

 

 ライザーは少し悩んだ。

 リアスはバカだからこの挑発に乗ったが、普通ならばこんな挑発に乗るなど、有り得ないことだ。もし乗ってしまうのなら、そいつは王失格だ。

 

 

 だってどう考えたって罠じゃん。

 

 

 呼び出しておいてリンチしたり罠にかけるのは目に見えている。

 リアスごとき一人で倒せるという自信があったから正面から迎え撃ったが、もしこれがれっきとした試合で相手も本気を出して戦う相手なら、自分も罠を張っている。

 というか、自分がリアスと同じ立場なら挑戦を受けたと見せかけて眷属を見えない位置に配置して奇襲させている。なんでこんな簡単なことも思いつかないのかな?

 もしかして一人で勝てると本気で思ったのか? ただビームをばらまくことしか能のない貴様ごときがこの俺に。・・・傲慢にも程があるぞ。レーティングゲームなめるな小娘が。

 

「(…さて、乗ってやるべきかどうか。少なくともリアスよりは頭が回りそうだ)」

 

 少しライザーは悩む。前回イッセーの罠で痛い目にあった以上、迂闊に突っ込むのは危険だと理解している。しかし・・・

 

「前回の借りを返させてもらうぞ!!」

 

 相手をなめているのはライザーも同じだった。




リアスとその眷属って勝手な行動するの多いね。
木場は隠れてチャンスを狙ってるのに、挑発を受けて騎士として引けないとかなんとか言って挑戦受けるし、リアスもライザーの挑戦受けて一騎打ちするし。
こいつら本当に勝つ気あるのか?その場のテンションだけで動いてるように見える。
ほかにもピンチに持っていく方法あるだろ。敵に囲まれたから応戦するとか。
なんでいつもこう・・・冷静さを失ってバカになる展開ばかりなのかな・
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