学園デュエル・マスターズ WildCards【完結】   作:タク@DMP

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第七章:デュエマ部奪還編
GR17話:アナザーロード──もう1人のロード


──理想の都市・トキワギ機関。

 その実態は、素性も正体も知れぬ世界(ザ・ワールド)のエリアフォースカード使いが握る政権。

 自らの歴史の存続の為ならば、歴史の改竄も辞さない2079年の世界に於ける最大勢力。

 まさに、デュエル・マスターズの存在する歴史を消滅させるため送り込まれたシー・ジーであったが、2016年のダッシュポイントの消失と共にそれは防がれる事になったのだった──

 

 

 

「この失態、どう処断してくれようか? シー・ジー……」

「は、返す言葉もありません」

 

 

 

 モニターに映る議員たちのアバター。

 彼らは口々に今回の時間改変の失敗について論ずる。

 

「まあ良い。白銀朱莉と白銀耀の接触。この時点で作戦は破局したも同然だった」

「しかしどうやって2017年に潜り込んだのやら。レジスタンスは底が知れんな」

「分からない。だが、いずれにせよ今までのプランは全て破綻だ」

 

 議員たちの声を聴きながらシー・ジーは頭を垂れるしかなかった。

 嗚呼情けない。

 何たる失態だろうか。

 時間Gメンのエージェントたる自分が、あの程度の相手に二度も遅れを取るなんて──

 

「シー・ジー。聞いているのか?」

「……はっ、大丈夫です、議長」

「よろしい。では、今後のプランについて伝える」

「と言うのは……」

「我らトキワギ機関が世界を掌握する為、厄介な他のエリアフォースカードを停止させる。現在、各地に散らばる反乱分子の主戦力はエリアフォースカードの使い手だからな」

「故に使い手たちからデュエル・マスターズを奪わなければならない。使い手がいなければ、アレは唯の白紙のカードでしかない」

「……はい……」

「しかし、白銀朱莉が特異点と接触した。この時点でこの方法は難しいと考えた」

「では、どうすると言うのでしょう」

「案ずるな。次の作戦は発案された。2017年までの使い手にエリアフォースカードが渡らないよう仕向ければ良いのだ」

「はい。では早速手筈を──」

「お前一人ではこの作戦の実行は難しいと判断した」

「っ……!」

「これまでの戦力では、奴らに太刀打ちは出来まい。なんせ、白銀朱莉と白銀耀。最低でもこの二人を同時に相手取るのだから」

「……」

「故に、こちらからも手を貸してやると言っているのだ。我らのスポンサーに協力をして頂く」

 

 スポンサー。

 その言葉にシー・ジーは聞き覚えがあった。

 トキワギ機関設立にあたって、資金や兵器の援助をした企業で、今も尚議員たちに匹敵する権力を持つ者達だ。

 

「──では入りたまえ」

 

 

 

「ごきげんよう、ですわッ!!」

 

 

 

 女の声がその場に響く。

 シー・ジーは蒼褪めた顔で振り向いた。

 雪のように透き通った銀髪の白人女性が堂々たる立ち振る舞いで部屋へ入ってくる。

 

「貴女は──」

 

 

 

「ワタクシの名はマッルィィィナ・ペトロパブロフスキー、ですわ! 以後、お見知りおきを?」

 

 

 

 シー・ジーは今すぐ帰りたくなった。

 

「我らがスポンサー、ペトロパブロフスキー重工……彼女は、会長の娘である”マリーナ”だ。彼女自身も優秀な技術顧問であり、あらゆるオーラ兵器の扱いに長けている」

「お褒めに預かり、光栄ですわ。だけど、一つ訂正してほしくってよ?」

「何だね?」

 

 優雅に彼女は銀髪を払うと言った。

 

 

 

「巻き舌が足りなくってよ!」

 

 

 

「……巻き、何て?」

「はいもう一回、ワタクシの名前はマッルィィィーナ・ペトロパブロフスキーですわ!」 

「……ともかく彼女に、次回の作戦指揮は彼女に取ってもらう」

 

 げんなりした様子が画面の向こうから伝わって来る。

 

「シー・ジー、彼女の指示をよく聞くように」

「え、あ、はい……」

 

 モニターから光が消えた。

 作戦指揮を自分以外の人間が執る? しかもよりによってお嬢様の彼女が? あんなんが?

 こんな屈辱は初めてだった。

 悔しさが滲み出て来る。上層部は自分を見限ってしまったのだろうか、とシー・ジーは途方に暮れた。

 

「マリーナ様。貴女が……作戦指揮を執ると?」

「その通りですわ。何か文句があって?」

「実戦経験の無い貴女が何故? 金とコネで指揮権を取ったと言うのではないでしょうね」

「ふふっ、お黙りなさい。少しは自らの失態という現実を直視するべきですわ」

「っ……!」

 

 シー・ジーの怒声はぴしゃり、と遮られてしまった。

 

「まあ今までの戦果が優秀だっただけに、仕方ないのかもしれないけども」

「っ……あれはイレギュラーが──」

 

 

 

『──Gメン・懲罰開始(パニッシュモード)……(ザ・ムーン)──』

 

 

 

 重力が無視された、という形容が正しいに違いない。

 シー・ジーの顔面は床へ引き寄せられ、めり込んでいた。

 彼女の背後に──時間龍が、浮かび上がり時計を展開していた。

 

「こ、このドラゴンは……ぐぇえっ!?」

「オーラ兵器1059号にはドラゴンのデータが幾つも刻まれていてよ? 勿論、私の守護獣のデータも」

「う、ぐぅ──おのれ──」

「口答えして良いと誰が言ったのかしら。私は貴女の上司ですわよ?」

「……おのれ、この程度の能力……解除して……!」

「私のエリアフォースカードは、世界(ザ・ワールド)の三本柱が一つ、(ザ・ムーン)節制(テンパランス)如きで対抗出来て?」

 

 抵抗を試みるシー・ジー。

 しかし、どうやっても動くことが許されない。

 世界(ザ・ワールド)の三本柱──天体の名を冠すエリアフォースカードは、他のそれとは別格の魔力を持つ。

 

「父親のお下がりの玩具がお気に入りのようだ……タカが知れて」

「躾がなってないようですわね、”合成人間”」

「ぐぅ、おお、頭が、潰れるぅっ……!!」

 

 ハイヒールがシー・ジーのこめかみを押さえつける。

 苦悶に呻く彼に向かって、彼女は高圧的に、そして自信たっぷりに言い放った。

 

 

 

「貴方はヒトに造られた兵器。自我なんてエリアフォースカードを扱う為にあるようなものなのだから。よろしくってよ?」

 

 

 

 さて、と前置きすると彼女はタブレットを鞄から取り出す。

 

「先ず。手始めに──正義(ジャスティス)のエリアフォースカードを停止させる。あれは、白銀耀に近しいカードですの。お分かりになって?」

「ぐ、あ……い、いたい、痛い──」

「返事は?」

「は、はい……マリーナ様」

「失敬」

「ぐぅおっ!?」

 

 踵が振り下ろされる。彼のこめかみを抉った。

 ヒールを踏む力が一層、強くなる。

 にじり寄るように彼女は笑みを浮かべた。

 

「あ、ぎぃっ、ひぎっ──」

「ワタクシの名前を呼ぶ時──ちゃんと舌を巻くように」

「は……はひ、マ……ルィーナ様……」

 

 

 

※※※

 

 

 

 ──2016年のダッシュポイントを修正した俺達。

 だけど元の時代に帰って来た俺を待っていたのは歴史から消えたブランと紫月の名前。

 そして──

 

「──部長、今何て──」

 

 鮮やかなブロンドの髪。

 眼鏡を掛けた痩せ気味の少年。

 そして穏やかな声色。

 その全ての裏に凶悪な本性を孕んだ少年を俺は知っている。

 その名はロード・クォーツライト。

 因縁の相手がデュエマ部に平然と居る光景だった。

 こいつは以前ブランを攫った挙句、世界中を水晶に包み込んで大量のクリーチャーをばら撒く大惨事を引き起こしている。

 

「軽々しく部長って呼ぶんじゃねえ。お前、自分のした事を忘れたのか?」

「な、何の事……?」

「部長。何を言っているんだ! ロードが何をしたんだ!」

 

 ぐいっ、と火廣金に肩を掴まれた。

 その顔は本気で困惑しているものであり──

 

「どうしたんだ。一体さっきから何を言っている?」

「っち、違う! だって考えてみろよ、火廣金! 何でロードが部室にいるんだ!? あいつは今、魔導司の監獄にぶち込まれて──」

 

 

 

『起動術式Ⅷ……戦車(チャリオッツ)』

 

 

 

「──どうやら、タチの悪いワイルドカードが憑りついているようだな。この世から駆逐せねばなるまい」

 

 

 

 不味い。

 火廣金が完全に臨戦態勢を取っている。

 俺の言葉を信じるよりも先に、俺がワイルドカードに憑りつかれていると思っているのだろう。

 彼の切札である”轟轟轟”ブランドが実体化している。

 幾ら俺でもあいつの速攻を前にすれば勝てるとは限らない。

 

「いや、それとも偽物か? いずれにせよ炙れば分かる事か」

「火廣金……! 待て、ステイ、タンマタンマ! マジで勘弁してくれ、シャレにならねぇ! 頼むから俺の言う事を聞いてくれ、ってか、聞いてください!」

「そうでありますよ火廣金殿! マスターは至って正常であります!」

「ならば何故おかしなことを言っている。あの部長が、仲間を蔑ろにするわけがないだろう。悪い物に憑りつかれているに違いない。チョートッQ、貴様も含めてな」

『えぇぇぇ!?』

 

 あ、あれぇぇぇーっ!? 

 火廣金って、こんなに扱いにくい奴だったけぇぇぇ!?

 火廣金は愚直だ。自分の上司だと誓った者への忠誠心は本物だ。

 だけどアルカナ研究会の件では(アルカクラウンに憑依されていた頃の)ファウストを見限っている辺り、自分の理念に合わないと判断すればあっさりと相手を切り捨てる合理性も持っている。

 俺がおかしな事を言い出したなら悪い物に憑りつかれているか偽物と考えるだろうが、もし俺が素面だということに気付いたが最期。

 ──俺、殺されるんじゃねえの!?

 

「さあ部長、いや部長の中に潜むワイルドカード──覚悟は出来たか?」

「出来てないですぅぅぅ!?」

 

 

 

「ストップ、ストップですーっ!!」

 

 

 

 次の瞬間、何処かから青白い光が飛んで来る。

 それに当たった火廣金の身体が一瞬硬直し──床に突っ伏した。

 

「火廣金君!?」

「アカリ!?」

 

 見るとそこには──光線銃を手に構えたジョルネード、そしてアカリが立っていた。

 火廣金はというと、気絶しているのか息はあるものの目を開いたまま横たわったままだ。

 

「大丈夫です。眠らせただけなので」

「アカリ! 教えてくれよ! これどうなってんだ!?」

 

 当惑する俺とロード。

 頭を抱えてアカリは言った。

 

「何なんだマジで君達はァ!?」

「ロードさん。落ち着いて下さい、今はいがみ合っている場合じゃないはずです!」

「落ち着けって言われても!? 部長もおかしなことを言ってるし、いきなり入って来た君は何だ!? 魔導司か!? 君が部長をおかしくしたのか!?」

「ああもう、早速ややこしい事になってる……今回の事態は、トキワギ機関による歴史改変が原因なんです!」

「れきし……かいへん? そんな、御伽噺やメルヘンじゃあるまいし、いきなり言われても信じられるか!」

「あれ? おかしいな、信じて貰えない」

「そんな事をいきなり言っても分からねえだろ!」

 

 俺でも理解するまで大分時間掛かったんだぞ。

 いや、今でも完全に事態を飲み込めているのか怪しいのに。

 

「こ、こうなったら力づくだ! あんまり戦いたくはないんだけどさぁ!」

『──Wild Draw──』

「ぎゃあああ! エリアフォースカードを引っ込めろ!」

「私達は怪しいものじゃないんです、落ち着いて!」

『オルァやる気でありますな! また鳩尾にオメガマキシマム喰らわせてやるでありますよ!』

『Wild Draw Ⅳ──』

「何勝手に起動させてんだ、収拾付かなくなるから引っ込んでろー!!」

 

 

 

『主よ。対話を試みなさい。この二人に悪意は感じません』

 

 

 

 落ち着いた女性のような声がその場に響く。

 見ると、ロードの背後に──エンジェル・コマンドと思しきクリーチャーが浮かび上がっている。

 

「っ……嗚呼、分かったよ。シリウス」

「……はー、何とか落ち着いてくれて助かったぜ」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

「──時間の歪み……つまりダッシュポイントに時間Gメンが改変を施したのが今回の異常事態の原因と思われます」

「何から何までよく分からないんだけど」

 

 ──誰もいない図書室で、アカリは俺とロード相手に時間改変についての講義をすることになった。

 もうとっくに始業のチャイムは鳴っているものの、ロードも授業どころではないと感じていたのかアカリの指示に渋々応じることになった。

 

「ええと、アカリ君……だったっけ?」

「はいっ! 何か質問でしょうか?」

「つまり? この部長は僕の知らない時間軸とやらからやってきたのか?」

「そうなりますね。白銀耀、彼は何らかの要因で一切の時間改変の影響を受けない特異点です。従って、彼が正しい歴史の基準点と言えるでしょう」

「待てよ……そうなると、僕達が今まで見てきた部長はどうなるんだ!?」

 

 確かにそうだ。

 ロードや火廣金は、改変された後の歴史で俺を見ている。

 それまでの俺がどうなっているのか彼には気になるのだろう。

 

「それは恐らく、歴史が辻褄合わせしたことによる一種のバグと言えるでしょう」

「バ、バグだって……!?」

「はい。所謂数学で言う虚数と同じです」

「我、数学はよく分からないであります」

「俺もこの辺は無理」

 

 虚数とは、負数の平方根として規定された数だと数学の授業では習った。

 そのように本来は有り得ないが、定義しなければ辻褄の合わないものだとアカリは言う。

 つまり、本来の時間軸ではない俺の存在も彼らの中では存在していなければ歴史的には辻褄が合わないのだという。

 俺は特異点だから、俺自身は過去の改変を認識する事が無い。

 しかし、ロードは改変された歴史で別の人生を辿った。そして俺の人生は2017以前は未来からの手が加わっていないので、自然にロードや火廣金と出会っていなければならないのだろう。

 それが歴史の辻褄合わせだ。

 

「馬鹿な! それじゃあ……僕は、何なんだ……」

 

 がくり、と項垂れてロードは椅子に座り込んでしまった。

 

「なあ、ロード。一つ教えてくれ。ブラン……この歴史の或瀬ブランについて何か知らないか?」

「何で、部長がブランの名前を知ってるんだ?」

「え?」

「僕は……部長に、ブランの話をしたことはない。いや、他の誰にも、だ」

「そうなのか!?」

「それどころか、今この学園の名簿を閲覧しているのですが、或瀬ブランは1年前から在籍すらしていないんです。つまり、入学していなかった事になる」

「ブランは、ブランは何処へ行ったんだ!?」

 

 

 

 ──ダンッ!!

 

 

 

 ロードが、机を思いっきり叩いていた。

 完全に激昂した様子で、彼はこちらを睨み付ける。

 地雷を踏んだ。その形容が正しい。

 

「君達は、何度僕の逆鱗に触れたら気が済むんだ? ええ?」

 

 わなわなと震えながらロードは叫ぶ。

 

 

 

「ブランはとっくに死んだよ……僕が小さい頃にね!」

「──ッ!!」

 

 

 

 嘘だろ。

 あのブランが──死んだ?

 それも、とっくの昔に?

 

「……部長。僕がエリアフォースカードを手に入れたのは……小さい頃にブランが怪物に殺された時だ」

「怪物……?」

「ああ。審判のエリアフォースカードは絶体絶命の危機に、僕の前に現れた。それ以来、僕はワイルドカードとの戦いに身を投じている」

「……そう、だったのか」

「誰にも、言ってなかったんだ。あの出来事は、僕も思い出すのが嫌でね。押し込めて生きてきた」

「……悪い、ロード」

「……良いよ。僕もいきなり怒って悪かった。何と言えば良いのか。これが悪いワイルドカードの仕業なら良かったのに。正直、まだ信じられないよ」

 

 ふらり、と彼は席を立つ。

 その背中には精気は無く、とてもあの尊大で狂気に満ちたロードとは思えなかった。

 

「お前、何処に行くんだよ」

「外の空気を吸ってくる。……とても不愉快だ」

 

 俺達は何も言えなかった。

 

「……やっぱり、あいつは……俺が知らないあいつなのか」

「そのようですね」

「しかも……ブランが死んでるなんて」

「恐らく、時間Gメンの仕業だと思われます。歴史干渉でブランさんが死んだ事にしたのか、あるいは──」

「……許せねえ」

 

 拳に力が入る。

 あいつらを──止めないと。

 

「お爺ちゃん。私が思うに──ロードさんは、時間改変を修正する為のカウンターだと思われます」

「ロードが?」

「はい。審判(ジャッジメント)のエリアフォースカードが脅威への抑止力となったことで、正史と違った流れに進みながら、この世界の歴史は何とか歪まずに済んでいるのかもしれません」

「現に、火廣金は何食わぬ顔で部室に居た……そういう事なのかもな」

「……マスター、複雑でありますか?」

「複雑じゃないとでも思ったかコラ」

 

 そりゃそうだ。

 顔も声も、そして名前も全部同じ。

 ブランを傷つけ、世界中を水晶漬けにしたロード・クォーツライトと全く同じなんだ。

 違うのはきっと歴史の流れだけ。

 ブランが死に、あいつがクォーツライト家の狂気に落ちなかった歴史がこの時代なんだろう。

 あいつが俺の知っているあいつじゃないことは、今までの流れで確かだ。

 それでも──素直に飲み込めと言われて飲み込めるかは別問題なんだ。

 

「ロードの話は俺から聞いてるか?」

「はい……すごく辛そうに話してたのを覚えてます」

「……そうか」

「この時代のロードさんは、お爺ちゃんから聞いているものとは違います。何もかも」

「ああ。歴史ってのは、ちょっと違うだけで人をこんなにも変えちまうんだな」

「……お爺ちゃん」

「もし、ロードが俺の知ってる歴史でもああだったらさ……どんなに良かっただろうかって思ってな」

 

 いや、それだけじゃない。

 もっと言えば──二人が笑顔になれる歴史があれば、どんなに良かっただろうか。

 

「どっちにしたって、許せねえよ」

 

 だけど、今の俺の怒りは──

 

 

 

「ブランに手を掛けたなら、どんな理由があっても俺は時間Gメンを許せねえ」

 

 

 

 ──誰にも止められやしない。

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