学園デュエル・マスターズ WildCards【完結】   作:タク@DMP

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GR47話:制圧された街──サバキの剣

 ※※※

 

 

 

 ブランとドクター・オペラのデュエル。

 相手のマナを見やる限り、闇と火。

 マナに置かれているカードにも見慣れないカードがあったが、経験上ブランは一つのデッキを予想する。

 ──墓地ソース、デスね……!

 それならば、《「今も我らの願いはただひとつ」》や《「アフロ行きま~す!!」》、《終焉の開闢》による墓地肥やしも納得がいく。

 既に相手の墓地にカードは7枚。そろそろ動き出してくるはずだ。

 

「シュージュツツツツツ、金髪、碧眼、特にその目……くりぬいたら綺麗そうダヨォ……!」

「趣味が悪いデスね! レディの扱いがなってないデス!」

 

 ブランは3枚のマナをタップする。

 既にシールドゾーンには《憤怒スル破面の裁キ》が刻まれている。

 更に表向きのカードを増やすべく、彼女は裁きの紋章をその手から放つ。

 

「呪文、《剣参ノ裁キ》! 効果で山札の上から3枚を見て、メタリカ、ドラゴン、呪文を1枚だけ回収シマス! 《煌メク聖戦 絶十(ゼット)》を手札に!」

「シュージュツツツ、今更そんなカード手札に加えたって無駄ダヨォ。今すぐに、速攻で排除してやるからネェ!」

 

 オペラのターン。

 彼はマナゾーンに《ほめほめ老》を置くと、またもや3枚のマナをタップした。

 

「呪文、《終焉の開闢(ビギニング・オブ・ジ・エンド)》! 山札の上から3枚を落とすヨォ! 《暴走龍 5000GT》を回収! ソシテェ、《イワシン》が墓地に落ちたから、カードを1枚引いて1枚捨てるヨォ!」

 

 ──ま、マズいデス……! どんどん墓地が増えていきマス……!

 ツインパクト墓地ソース。

 自分の時代には無い多色ツインパクトのカードの存在もあって、その勢いは更に増していた。

 既に墓地のカードの枚数は12枚を超えている。

 

「さあ行くヨォ! 残り1マナをタップ、《暴走龍(ライオット) 5000GT》を召喚するからネェ!」

 

 現れたのは幾つもの銃火器を携えた無法者の龍。

 飛び出すなり、ブランのシールドを丸ノコで切り刻む。

 ブレイクされたのは表向きのシールドが置かれていない3枚。

 

「T・ブレイク、ダヨォ!」

 

 弱者を許さぬ暴走龍は、反撃も許可しない。

 サバキZはコストを支払わずに召喚するので、《絶十》は《5000GT》のロックに引っ掛かってしまう。

 

「……デモ、反撃開始デス!」

 

 しかしブランは諦めていない。

 その手札に加わった裁きの紋章を解き放つ。

 

Break&Cast(砕キ、ソシテ刻メ)……《集結ノ正裁Z》と《転生ノ正裁Z》を唱えマス!」

 

 サバキZ。

 それこそが裁きの紋章の必殺技。

 手札に加えられた裁きの紋章を墓地に置く事で唱えることが出来る特殊な呪文だ。

 しかも、通常の裁きの紋章と同様、唱えられた後はシールドに刻まれる。

 

「《集結》の効果で《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》と《煌龍サッヴァーク》を手札にえマス!」

「無暗な攻撃はサバキZ発動の元って事ダネェ。でも、《絶十》が封じられて大分苦しいんじゃないカネ?」

「むぅ……! ノープロブレム、デス! 《サッヴァーク》を出せば、《5000GT》くらいシールドに刻めマスから!」

「探偵の恰好をしているくせに随分とお粗末な推理だネェ。その前に踏み潰してやるヨォ」

「私は《トライガード・チャージャー》を唱えて、《集結》と《転生》のシールドを手札に加えるデス。その時にサバキZで《集結》2枚と《転生》を唱えるデス!」

 

 その効果で再びブランは手札を増やしていく。

 2枚目の《トライガード・チャージャー》、《無双の縛り 達閃》。そして、《剣参ノ裁キ》に《偽りの王 ナンバーナイン》を手札に加え、3枚の裁きの紋章を1枚のシールドに集めていく。

 

「そしてシールドゾーンにカードを置いてターン終了デス!」

「シュージュツツツツ! お前、まだ諦めてないのかネ?」

「諦める? 探偵にそんな言葉はナンセンスデス。貴方達が攫ったシヅク、必ず返して貰いマス」

「シュージュツツツツ、分かってないネェ。アレは街の為ダヨォ」

「ハイ?」

 

 オペラは恍惚とした表情で笑みを浮かべた。

 

魔術師(マジシャン)のカード……アレを何に使うのか私には分からないヨォ。デモネェ、あのお方は言っていたのだヨォ。アレはこの街に永遠の繁栄を齎すのだと!」

「繁栄……」

「そう。外の時代からお前達は来たんだろう? 服装を見れば判る。随分と恵まれてるんダネェ? デモ、此処にはそんな子供はいないヨォ」

「……」

「誰かを犠牲にしなければ、皆がダメになる。それがこの街の全貌ダヨォ。何処かの不幸な子供の臓器が我々に回収されるネェ? 丁度、そこの小娘みたいに」

 

 彼は手を大きく広げる。

 それがあたかも世界の真理であるかのように語る。

 

「でも、その臓器が他の不幸な何人もを救うなら、それは間違いなく公共の福祉なんだヨォ! 公共のためならば、どんな犠牲も許される! そうでなければ、この街は回っていかない! あの魔術師(マジシャン)の小娘はこの街の為に犠牲に──」

 

 

 

「そういうのもう良いから」

 

 

 

 冷たく響き渡る声。

 オペラは喋るのを止めた。

 

「……全体の為、皆の為、世界の為。聞こえは良いけど……you、間違いを犯した」

「な、何だよ小娘ェ……!」

「よりによってmeのfriendに手を出した。違う? それ、すっごくBad。良くない事だから。裁くね」

 

 そう言った彼女の声は先ほどまでとは打って変わって、冷淡だった。

 見放すような、突き放すようなそんな声。

 

「……え、ああ!? 誰に向かってモノを言ってるんだ、ガキンチョがサァ……何もこの街の現実が分かってない癖に!」

「私、そういうの大嫌い。そういう奴に、()()()()()()()()ってよーく知ってるから」

『あーあ、ヌシ。やってしもうたのう』

「な、何だネ守護獣!?」

『よりによって、探偵の地雷を踏んでしまったわい』

 

 サッヴァークがやれやれと言わんばかりに言い放つ。

 憐憫を込めた瞳で。

 

「だから何だっていうんだろうネェ。大人が世の中の厳しさ教えてやるヨ! 先ずはその口を縫い合わせてやるからネェ! 《百万超邪(ミリオネア) クロスファイア》をG・ゼロで召喚するヨォ!」

「……」

「更に更にィ、コスト軽減して──」

 

 墓地の霊魂が次々にオペラの手に集まっていく。

 刻まれる数字はⅩⅢ。死神を表す数字だ。

 

 

 

「恐怖の魔王がDAWN(ドーン)だヨォ!! 《大魔王 ウラギリダムス》、実験開始ィ!!」

 

 

 

 地面から這い出したのは巨大なる恐怖の大魔王。

 蛙の如き二枚舌を吐き出し、王冠を被った悪魔の化け猫。

 

「コイツの効果で、登場時に墓地のカードを5枚、このクリーチャーの下へ送るヨォ! そして、《クロスファイア》でシールドをW・ブレイクするからネェ!!」

「──」

「万が一のためにダメ押ししておくヨォ。私は、敗北する時にコイツの下にあるカードを山札の下に送れば──」

「さっさと攻撃すれば?」

「っ……やれ、《クロスファイア》-ッ!!」

 

 砕かれる残りのシールド。

 《5000GT》は《穿ツ》では処理できない。

 このまま残りの軍勢で押し潰す、と構えたその時だった。

 

「サバキZ発動待機、《集結》、《転生》、《穿ツ》──そしてスーパー・S・トリガー、《♪君は煌銀河の正義(ジャスティス)を見たか?》」

 

 

 

 

 ブランの眼前に再びシールドが再構成されていく。

 オペラは目を見張った。

 その上に、再び表向きのシールドが刻まれていった。

 

「スーパーボーナスでシールドを1枚裏向きでSet。そして、山札の上から1枚を表向きにして刻む。そしてサバキZ発動。《集結》2枚、《穿ツ》」

 

 直後。極光が《クロスファイア》に襲い掛かり、シールドに磔にする。

 そして、更に手札にカードを加えたブランは唱えた3枚の裁きの紋章をシールドに刻んだ。

 

「ぐ、ぐぬぅ、生意気ダヨォ! どうせ《絶十》は出せない癖に! 《5000GT》で最後のシールドをブレイク──」

「さっき貴方は、手札の《穿ツ》を警戒して《クロスファイア》からAtackした──でもそれはmisstake」

「何がミスだヨォ! どうせ何も出来ない癖にィーッ!」

 

 これで彼女のシールドは全て砕け散る。

 そうなれば、サバキZすら使えなくなる。

 おまけに《5000GT》のロックがあるため、動こうにも動けない。

 ──最も、全てこの攻撃が通ればの話であるが。

 

「Turn over、サバキの紋章。Open、審判への門」

「なっ……!?」

 

 ブランの最後のシールドに刻まれた3枚の裁きの紋章。

 それら全てが裏返る。

 刹那、剣が戦場へ突き刺さる──

 

「貴方が攻撃するとき、私は3枚のシールドを裏返した。貴方がどんなに虚飾に塗れた言葉を放っても私には届かない。全部、拒絶するから」

正義(ジャスティス)、カウンターモード──発動、【メシアカリバー】!!>

 

 煌龍の身体が光り輝く時、剣がその身と一心同体となる。 

 救世主は今、降臨した。

 

 

 

 

「審問開始。私がyouの罪を暴く──《煌世主(ギラメシア) サッヴァーク(カリバー)》」

 

 

 

 淀んだ紫色の装甲が弾け飛び、その中から透明な水晶の身体が姿を現す。

 攻防一体。

 文字通り全てを拒絶する剣にして盾。

 それが新たなるサッヴァークの姿だった。

 

『探偵よ──良いのだな?』

「私……あいつ許せない。私が笑われたり、馬鹿にされるのは良い。でも私の仲間が──シヅクが私と同じ目に遇うのは絶対嫌。絶対ダメ。だから──本気で倒す」

『儂も同感じゃ。あの愚か者に天罰を与えようぞ!』

 

 直後。

 突っ込んできた《5000GT》に剣が脳天から突き刺さる。

 その身体は一瞬で両断され、砕け散った。

 

「なっ、何が起こったんだと言うのダネェ!?」

「《サッヴァーク(カリバー)》はブロッカー。そしてパワー17000。《5000GT》の12000じゃ到底敵わない」

「ぐ、ぬぅ、ターンエンドだヨォ……」

「ロックはこれで外れた」

 

 彼女はカードを引く。

 そして──盤面を組み立て始めた。

 

「呪文、《トライガード・チャージャー》! 効果でシールドを手札に加えて、サバキZを宣言。そして手札から1枚をシールドゾーンにSet」

「な、なにをするつもりなんだネェ……!?」

「サバキZ。《集結》1回。そして──《煌メク聖戦 絶十》を2体場に出す。場に出た時、山札の上から1枚を表向きにしてシールドに刻む」

 

 降り立つ2体の裁きの使者。

 今まで手札に押しとどめられていた彼らが遂に審判の時を刻む。

 その能力により、シールドに再びカードが重ねられていく。

 

「そして、《絶十》が居る時にカードがシールドゾーンに置かれると、次に使う光のカードのコストはマイナス3される! 2体居るからマイナス6! 1マナで《♪君は煌銀河の正義(ジャスティス)を見たか?》を使う!」

 

 指揮者のように《サッヴァーク》が指揮棒を振るう。

 それに合わせ、音符が宙を舞い──超GRゾーンの穴を開いた。

 

「シールドを1枚、表向きで刻む。そして表向きのシールドの数だけGR召喚する! Open the gate!」

 

 飛び出したのは4体のGRクリーチャー。

 《防護の意志 ランジェス》、《ポクタマたま》、《超衛の意志 エイキャ》、《白皇角の意志 ルーベライノ》だ。

 

「《ポクタマたま》の効果でYouの墓地は全てリセットするから」

「ぐぬっ……し、しまった、これは……!」

「OK。そして、コストを6軽減! 2マナで《ランジェス》から──進化!」

 

 審判の鐘が鳴り響く。

 ブランが重ねるのは時の革命龍。

 その時──時間は全て止まる。

 

 

 

推理終了(リーズニング・オフ)、《時の革命 ミラダンテ》!」

 

 

 

 戦場の時は《ミラダンテ》によって止められた。

 大魔王の身体は時計の針で完全に繋がれる。

 恐怖の大魔王の夜明けはもう、来ない。

 

「ターン終了」

「墓地が無いから、《ウラギリダムス》の効果も使えない……何てことをしてくれたんだヨォ! 台無しじゃあ無いかネェ!」

「早くして。もう、何も出来ないでしょ?」

「う、ぐ、ぐぐ──!! 《終焉の開闢》を唱えて、《5000GT》を回収……ターンエンド、ダヨォ……」

「……じゃあ、裁くから」

 

 来たるブランのターン。

 《ルーベライノ》によって、彼女の光の呪文のコストは全て1軽減されている。

 よって、小さな種火から爆発的な裁きの連鎖が始まろうとしていた。

 

「1マナで《憤怒》。1枚ドロー。そして、《絶十》2体で6軽減して、1マナで呪文──《ファイナルストップ》。貴方は呪文を唱えられない」

 

 その時。

 戦場は静寂に包まれる。

 もう誰として、彼女の前で声を出す事は出来ない。

 オペラの口は茨で塞がれていく。

 苦しそうに藻掻く彼はそれを無理矢理外そうとするが、棘が突き刺さって血が出るばかりだ。

 

「次。2マナで《転生》。効果で私のシールドを手札に加える」

「!?」

『これで探偵のシールドは無くなった。そういえば、場には《ミラダンテ》が居たのう──』

「ふぐ!? ふぐぐぐぐぐ!?」

 

 次は手足。

 冒涜的に改造された身体は茨に巻き取られていく。

 もう、彼は何も出来ない。

 完全に停止した時間の中に投げ込まれた。

 

「革命ゼロ。これでクリーチャーは召喚出来ない」

「うぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ!!」

「《ミラダンテ》、《サッヴァーク》。《ウラギリダムス》を裁いて。」

 

 《ウラギリダムス》目掛けて、《ミラダンテ》が時計の針を飛ばし雁字搦めにする。

 それを《サッヴァーク(カリバー)》の剣が一刀両断。

 恐怖の大魔王も二回の攻撃により、滅び去った。

 

(な、なにも出来ないヨォ! もうクリーチャーも出せないし呪文も使えない!? こんなの無茶苦茶だヨォ!!)

「私のターン。もう1回、《ファイナルストップ》を唱える。それじゃあ行くよ。Are you ready?」

 

 《ミラダンテ》がシールドを一気に3枚、叩き壊す。

 それに続いて《エイキャ》と《ルーベライノ》も突貫した。

 S・トリガーがもう発動するはずはなかった。

 オペラの全身は時間の茨に縛られてしまったのだから。

 

 

 

「《サッヴァーク(カリバー)》でダイレクトアタック──」

<──ヘル・ジャッジメント>

 

 

 

 無限に生成される宙に浮かぶ剣。

 それがオペラを容赦なく刺し貫く──

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 思い出せ。思い出そう。

 自分がどうしてここにいるのか、と紫月は思い出そうとした。

 しかし、どうやっても思い出せそうにもなかった。

 ベッドはフカフカ、部屋の装飾も煌びやか。

 だが、関係無かった。

 此処が自分の知る場所ではない事がとても気掛かりで、不安で──心細い。

 そう思っていた時。遂に、部屋の扉が開いた──もしかしたら、白銀先輩が、みづ姉が助けに来てくれたかもしれない。

 そんな淡い思いを抱き、紫月は扉に駆け寄ろうとし、足を止めた。

 

 

 

「ふーしゅるるるるるるー」

 

 

 

 それは、扉ギリギリの巨体の大男だった。

 脂肪に派手なスーツを着たような人のような塊。

 そんな形容が相応しい程に、異様に男は太っていた。

 その隣には黒づくめのボディーガードらしき男達。

 紫月は声も出す事が出来なかった。

 

「おー、なんでおじゃるかぁー? 噂に聞いていた小娘ぇー……まっこと可愛いでおじゃるなぁー、ふしゅるるるー」

「ぁ、う……」

「おー、そんなに怖がらなくて良いでおじゃるー」

 

 人を見掛けで判断するべきではないとは言う。

 しかし、この男は危険だ。

 彼女の生存本能がそう告げていた。

 

「ふーしゅるるるるー、しかし見れば見る程良い感じに脂が乗っているでおじゃるなぁー、Bは?」

「凡そ90かと」

 

 隣のボディーガードが即答する。

 紫月は思わず身体を手で隠した。

 

「っ……!? 測ったんですか!?」

「そなたの寝ている間にでおじゃるなぁー、ふーしゅるるるるるー」

「……何がしたいんですか、貴方」

「ふーしゅるるるるー、わらわはぁー、このビルの持ち主でおじゃるなぁー」

 

 不気味な男はずしずし、と紫月に近付く。

 生理的嫌悪を感じながらも彼女は逃げられなかった。

 あまりの異様さ、そして恐怖。

 彼女は立ち竦むことしか出来なかった。

 シャークウガは居ない。頼れる人は誰も居ないと分かっていた。

 

「そなたはぁー、思ったことはないでおじゃるかぁー、ふーしゅるるるるるー」

 

 そう言うなり、男は咥えた葉巻を天井に掲げた。

 

 

 

「金ぇー、富ィー、名誉ぉー、何ならかわいい女の子も欲しい、でおじゃるなぁーっっって思った事ないでおじゃるかぁー?」

 

 

 

 にゅふふふ、と笑みを浮かべる。

 脂肪だらけの顔ではどんなに表情を変えても顔の肉が弛むばかりで変化が判別できないのであるが。

 

「人生ぃー、色々あるでおじゃるがぁー、人間欲しいモノいっぱいあっても全部は手に入らないでおじゃるー、こんな世知辛い世の中なら当然でおじゃるなぁー、ふーしゅるるるるるー」

「……」

「でもぉー、此処に入ればその全てが手に入る! かもしれない! そんな底無しの欲張り野郎が集まるのが”ハングドマン商会”でおじゃるなぁー。あ、わらわ此処のトップ、ボス、ドン、組長ね」

「……そのトップが私に何の用ですか」

「ふーしゅるるるるるるー、何、簡単でおじゃるよぉー」

 

 男は──その顔を醜悪に歪ませると言った。

 

 

 

 

「──お前の全部と、魔術師(マジシャン)のカード、()()()()()()。ふーしゅるるるるるるるー」

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