学園デュエル・マスターズ WildCards【完結】   作:タク@DMP

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第56話:剣VS弾丸─過剰適合

※※※

 

 

 

「クリーチャー……なの?」

 

 病院内はいたって平常、平穏である。

 しかし。唯一クリーチャーの気配を感じ取ることが出来る花梨は、既に異常を肌全部で感じ取っていた。

 山のように巨大な異形。そして、それに向かって集ってくる異形の数々。

 恐怖が、吐き気が込み上げてくる。

 大丈夫、絶対に病院の中には入れないデス、とブランは言っていたが……不安は拭えなかった。

 

「花梨。帰るんじゃなかったの?」

 

 花梨は肩を震わせた。病室の窓をずっと眺めていたのを、母の気に留められた。

 未だに目が開かない兄の顔を一瞥すると、彼女は無理矢理笑顔を取り繕って、「ああ、ごめん、お兄が心配で……」とこぼす。

 

「……そう。心配してくれる人がこんなにも居てくれて、この子は本当に幸せだね」

「心配しない訳が無いよ……血が繋がってなくても、お兄はお兄だもん」

「そうだねえ。私も、実の子のように接してきたつもり。でも……この子が私の事を本当の母のように見てくれることは、ついぞなかった。これからも、きっとそう」

「ど、どうして、そんなこと言うの」

「……人の心の傷は、そう簡単に癒えない。ううん、一生消えないものってことね」

 

 母はどこか上の空で語るように言っていた。

 心の傷。彼女は、ノゾムの、兄の過去について知っているのだろうか。

 いや、自分や耀が知らされていなかっただけで保護者である彼女が知らないはずはない。

 

「……ノゾム兄は、どうしてうちに来たの?」

「……それは……私の口から言えることじゃないよ。話したくなったら、またノゾムが貴方に話すと思う。ただ1つ言えるのは……」

 

 母は、そっと彼の白い前髪を撫でた。

 

「……この子は、ある日突然、1人になったってことだよ」

 

 いたたまれなくなった。

 どうしてそうなったのか、詳しく花梨は知らない。

 しかし。いずれは彼の孤独を、自分が癒してやらなければならないと分かっていた。

 

「私は、この子のお母さんになったのに……本当に何も出来なかったなあ」

 

 ふと、彼女は小さく呟いた。

 掻き消えるような、呟きだった。

 

「あたしだって……そうだよ」

 

 それは、母には聞こえなかったようだった。

 自分の無力さ加減は、そして争うことが嫌いな性分は花梨自身が一番知っていた。

 剣道をやっているので競うことは、嫌いではない。

 それでも――こうして、誰かが血を流すような争いは、嫌いだった。

 だから、何も出来なかった。

 

「っ……」

 

 拳を握りしめる。

 自分の無力さを噛み潰すように。

 耀に言われた一言は、決して彼女に浅からぬ爪痕を残していた。

 守られるだけじゃ、誰かが傷つくのを見ているだけなのだ。

 守るには――時に、誰かを傷つける覚悟が無ければならないのだ。

 彼は、ずっとそれを背負っていた。

 ならば、自分はどうすれば良いのか。

 ……分からない。分からないからこそ、少女は、花梨は探し求めようとしていたのかもしれない。

 まごうことなき、自分にはない力を。

 耀達にあって自分にはない、エリアフォースカードの力を。

 そういえば、と彼女は思い出す。先輩の桑原も、戦っていた。しかし、彼もエリアフォースカードを持たなかった。

 彼のように義理堅い男が、果たして自分の無力さを受け止めることが出来るだろうか。

 いや、無い。

 ならば、自分も同じだった。

 今一度、確かめなければならなかった。

 

「……あたし帰るよ」

 

 言いつけを、破ることにした。

 ――ごめんね、耀、ブラン。今度またコンビニのスイーツを奢ってあげるからさ。あたしに我儘、言わせてね。

 力を、手にするために、彼女は歩き出す。

 目指すは――戦車(チャリオッツ)、唯1枚。

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 ――俺と紫月は場当たり的に出会ったクリーチャーの事件をデュエルエリアフォースで解決していった。

 とはいえ、最初の富士山ッスルを除くと所詮はジョーカーズの起こしたことであるため、大抵は馬鹿馬鹿しかったりアホみたいな事件が多かったのである。

 中には大体前回と同じような事もあったのであるが、とりわけ狂気を感じたのはまーたあのモヒカンが流行っているのを街中で目にしたこと、そして今度はリーゼント派閥とモヒカン派閥による謎の争いが始まっていたこと。

 最後には丸刈り派閥まで現れて戦況はカオス極まっていたことであるが、俺達はそれを全スルーし、街中に数体居たバーバーパパを各個撃破したのだった。

 

「気が抜けるわ、こんなん!! 何でこんなアホな事件ばかり……あっつ!!」

「どうしましたか」

皇帝(エンペラー)のカードが滅茶苦茶熱い……! この近くに、絶対に戦車(チャリオッツ)がいるはずなんだ! しっかし、考え無しに出て来ちまったが……やっぱブランが居ないと厳しいぞこれ……」

「桑原先輩1人では流石にあの数は不安ですよ」

 

 そういえば先程からクリーチャー達の中には、道に迷って偶然俺達に出くわしたようなものも居り、また俺達が通る道の近くには人気が無くなっているような気がした。

 恐らく、ブランと先輩が富士山ッスル達を撃破し、ワンダータートルによる迷宮化がこの街の範囲内で行われたからだろう。

 

「……そうか。やっちまったことはもう、仕方ねえよな」

「? どうしたのですか」

「……花梨と、チョートッQにも謝らなきゃいけないってな」

 

 2人には、俺の独り善がりで酷いことを言ってしまった。これが解決したら、また仲直りできるだろうか。

 本当に自分の独善的で偽善的な性格には嫌気が刺す。

 だけど。今は俺が正しいと思う事をやるだけだ。もう、迷って足踏みしている時間は終わったんだ。

 十字路を抜け、アスファルトを蹴り、住宅街を出る。

 クリーチャーたちの所為で随分と遠回りさせられたものだが、人気の無い、草がぼうぼうで荒れ果てた空き地に辿り着いたのだった。

 そこには――

 

「っ……白銀耀……」

「火廣金……!」

 

 鉢合わせ。

 同着だったらしい。

 

「此処に反応を確かに感じた。この俺の戦車(チャリオッツ)に対応するエリアフォースカードがな」

「……そうみてーだな。俺の皇帝(エンペラー)も反応してらあ」

「さて、此処まで来るとやはり先に獲ったモノ勝ちか? 白銀耀」

「まだンな事言ってんのかテメェは」

 

 呆れて俺は言ったが、彼も冗談交じりなのかこの場で駆け出して行こうとはしない。 

 それとも慎重なだけなのか。こいつもこいつで紫月同様、普段は表情筋が動かないので別の意味で厄介だ。

 

「で、あいつは確かにこの辺りに居るんだろうな?」

「間違いない。俺の魔力がそう言っている。『灼炎将校(ジェネラル)』を甘く見るな」

「はぁ。シャークウガ。どうですか」

『間違いはねえよ。どっかに潜んでんだろ』

「信用無いな俺は」

『ま、しゃーねぇっスよヒイロの兄貴。人間ごときに兄貴の事が分かるわけがないっス』

 

 ひょこっ、と火廣金の頭に乗っかっているネズミのクリーチャー――ホップ・チュリスが嫌味たっぷりに言い放つ。

 本当、この剣悪っぷりはどうにかならないだろうか。

 

『おう? 鼠野郎、威勢が良いな、喰ってやろうか?』

『クソザコナメクジコバンザメに用はねぇッスよ』

『オイコラぁ、覚悟出来てんのかコラァ』

「やめてください」

 

 2体のクリーチャーの目と目の間からバチバチと鳴る火花の音。

 お前らってやつは……こんな時まで争ってどうするんだ。

 

「とにかく、同時に着いたんだ。今度こそ協力して戦車(チャリオッツ)を……」

 

 

 

「ああああああああああ!!」

 

 

 

 絶叫が聞こえてきた。

 草叢の奥へ俺達は駆け付ける。

 

「!」

 

 俺達の視線はそれに注がれた。

 サイドテールの黒髪の少女。清廉とした佇まい。

 その場の全員の足が氷漬けになった。

 

「っ……花梨!?」

「……あ、あはは……やっほ、耀。やっと来たんだ」

 

 息も絶え絶えの様子だった。疲労を、それも身体に掛かっている大きな重荷を背負っているのを隠せていない。

 もう少しで倒れてしまいそうなほどに。

 

「刀堂先輩……何故あなたが此処に。病院に居ろとブラン先輩に言われていたのではないのですか?」

「うん。そのつもりだったんだけどね、やめちゃった」

 

 いつもの口調で話す花梨。そこに普段の穏やかさは無い。

 そしてその背後には――鋼のガンマンの姿があった。

 ジョリー・ザ・ジョニー……つまり、エリアフォースカードを先に手にしたのは、花梨だったのだ。

 

「憑りつかれてるのか?」

「まさか、違うよ」

 

 笑うと、彼女は言った。

 

「これは、ワイルドカードの仕業とかエリアフォースカードの仕業とかじゃないんだよ、耀。全部、あたしの意思なんだよ……ハハ」

 

 しかし、そこに普段のあっけらかんとした朗らかさは無い。

 悲壮なものを感じさせる。

 

「お前の……意思?」

「だって、ずるいよ。耀ばっかり。耀だけ、戦ってばかりだもん。あたしは弱いから、あたしにはエリアフォースカードが無いからって戦わせてくれないんだ。桑原先輩は強いから良いよ。でも、あたしは弱いから戦わせてくれないんでしょ?」

「ち、違う、違うんだよ、花梨……!」

「違くないじゃん! 全部、合ってるよ!」

 

 どうして。どうしてこうなった、などと自問自答して逃げようとした自分が居た。

 思えば――花梨があの日に火廣金に会って全て知っていたなら全部辻褄は合う。

 追い詰められていたんだ。戦おうと思っても戦えない自分に、現実に打ちひしがれていたんだ。

 そこにノゾム兄の大怪我。更に、俺のあの言葉がトドメを刺したのだとすれば――

 

『ウ、ウォ……オ、ォォォ……!!』

 

 唸り声がその場を震わせ、思考をそこで止めた。

 発しているのは、あの鋼のガンマン。

 その瞳は、真っ赤に光っている。しかし、その身体は朧気だ。

 まるで、子供が描いた落書きのような――

 

『やべぇぞ!? こいつ魔力が暴走してやがる!! 多分、戦車(チャリオッツ)の意識が強すぎて、もう自分だけじゃ身体が維持出来ねえんだ!! だから、手ごろな所に居た刀堂花梨に憑依したんだ!! だけど……直に暴走は臨界点を越えて、奴は崩壊する! 憑依元の刀堂花梨と共にな!!』

「暴走だって? 花梨が死ぬ!?」

「十中八九、その鮫の言っている事は合っている。魔法の分析力は俺達以上だな」

「っ……何という事ですか」

『オマケに、無理矢理自分の姿を保っているから、憑りつかれている刀堂花梨に拒絶反応が出ている始末だ!!』

「拒絶、反応……!?」

『ああ。なまじ適性があるだけに、過剰に魔力を注がれて、身体が悲鳴を上げてるんだ!!』

 

 オオオオオオオオオオオ、と叫ぶジョニー。

 花梨の瞳もそれに呼応して炎のように赤く揺らめいた。

 一見、正気のように見える彼女。しかし、今度の暴走は以前とは違う。

 静かに、そしてドロドロとした感情が、彼女を包んでいる。

 

「なあ、花梨……そのカードを手放してくれ。それは、お前の力にはなりはしない。お前を蝕んでくぞ」

「耀。あたしはあなたに認めて欲しいだけだよ。こんな体、幾らでも捧げるよ。幾ら剣道が強くたって、クリーチャーと戦えなきゃ、意味ないもんね」

「お前が死んだら意味がねぇんだよ!!」

「何で桑原先輩はエリアフォースカードが無い癖に戦ってんの? 結局耀、あたしに戦わせたくないだけじゃん」

「お、俺は……!!」

 

 駄目だ。会話にならない。

 聞く耳を持ってない。

 

「やめろ白銀耀。今の彼女は、半ば正気を失っているぞ。あのカードの熱に中てられてな」

「花梨……!! 頼むから、落ち着いて俺の言う事を聞いてくれ!! 俺はお前を――」

「……嫌だよ。嫌だってば!!」

 

 死ぬ。花梨が。俺が、俺が追い込んだ所為だ。

 チャカッ、と何かを装填するような音が聞こえた。

 そして、間もなくダダダン、と空気を穿つような、鉛の弾が空気を切った――死んだ。

 あれは間もなく、俺の脳天と胸を貫く。

 尋常ではない衝撃波と、音速を越えた銃弾が俺を撃ち貫く――先に死ぬのは、俺だ。

 

 

 

『マスター!!』

 

 

 

 叫ぶ声。

 それと共に、ガキィィィィンと火花が飛び散り、鉄の弾かれる音が聞こえる。

 降り立ったのは巨大な影。

 巻き起こる砂煙。

 左胸を握りしめた。確かに鼓動がまだ聞こえる。

 俺は生きている。また、助けられたのだ。俺を再び守ったその影に――俺は、立ち尽くしていた俺は、やっとの思いで呼びかけようとする。

 

「ダンガンテイオー……!!」

 

 来て、くれたのか。

 こんな情けない主で、頼りにない俺を、また助けに来てくれたのか。

 

『何、ぼーっとしてるでありますか!! この期に及んで!!』

「お前……!」

『マスター。我はマスターが居る限り、どこにでも駆け付けるであります!!』

「でも、俺、まだ……お前に」

『勝手に契約を解約したつもりにならないでほしいでありますなぁ!! 我はエリアフォースカードの守護獣! エリアフォースカードの主たるマスターに、耀に仕える身でありますから!!』

 

 二刀流を振り下ろすダンガンテイオー。

 

『それに……自ら再び立ち上がったマスターに、これ以上我から言う事無し、でありますよ』

「俺の力だけじゃねぇよ。皆のおかげだ」

『ふっ、マスターらしいのであります』

 

 再び飛んでくる弾丸を再び一刀両断。

 その余波で風が巻き起こった。

 

『状況は把握したであります。まさか、戦車(チャリオッツ)が完全に暴走を始めるとは』

「ああ。止められるか? 守護獣のジョニーを」

『マスターの命とあらば!』

 

 言い終わらぬ間に、鋼の馬が地面を蹴った。

 今度は、ブラスターを掲げたジョニーが突貫する。 

 それを弐本の刀を掲げたダンガンテイオーが、刀を交差させ、迎え撃った。

 鋼と鋼。刀と弾丸。

 それがぶつかり合う。

 特殊な能力こそ無いダンガンテイオーだが、実体化した時の速度と戦闘力は俺の知っている限りでは、ナンバーワンだ。

 しかし。

 金属音が鳴り響き、巨大なブラスターと刀がせめぎ合う中、野獣の咆哮が、ジョニーの咆哮が空気を揺さぶる。

 相手が格上であることが分かり切っているダンガンテイオーは、完全に気圧されているようだった。

 

『マスター!!』

 

 ダンガンテイオーの叫び声が聞こえてくる。

 

『重い、であります……! これが、花梨殿の覚悟の重み、それが全てジョニーに注がれているであります!』

「覚悟の、重さ……!?」

『オ、オオオオオオオオ……!!』

『加えて、さすがは元々がマスターカード……不完全な身体に堕ちて尚、我の力を持ってしても……!!』

 

 抑えきれないのか、じり、じり、と後退するダンガンテイオー。

 力では向こうの方が上なのか。このままでは押し切られてしまう。

 その時。ジョニーの身体を何処からともなく水が縛り上げた。

 

『オラオラぁ!! 俺の事を忘れんじゃねえぞ!!』

 

 叫んだのはシャークウガ。

 そこからは大量の魔法陣が浮かんでいる。

 紫月がそれを指示したようだった。

 

「やれやれ、本当に仕方のない先輩です。勝手に喧嘩して勝手に仲直りしてる場合ですか」

「シャークウガ……! 紫月……!」

『かたじけないのであります!』

『新幹線野郎、さっさと片を付けんぞ!』

 

 更に、頭上から飛び掛かる影。

 ジョニー目掛けて赤い日の玉が突貫した。

 ぶつかった彼は落馬し、白銀の軍馬もまた、蹴散らされ、地面に倒れ伏せる。

 立ち上がったのは、燃えるボードに乗った灼熱の猿人、そしてそれを従える灼炎の将校の姿。

 

「競争は終わりだ、白銀耀。刀堂花梨を巻き込んでしまったのは俺としても不本意だからな」

「火廣金……!」

「いつまでも、下らん事に拘ってるわけにはいかない。今、守るべきものは同じはずだ」

 

 進み出る火廣金。

 協力、してくれるのか。

 何であれ、俺は安堵した。こいつなら、きっと大丈夫だ、という安心感も。

 

「白銀先輩。刀堂先輩の覚悟を受け止めてください。それが、貴方に出来ることであり、貴方にしか出来ないことです」

「俺が呼び出せるのはこの”罰怒”ブランドが限界だからな。後は無いぞ。白銀耀。しくじるな」

「というわけで足を引っ張らないでくださいね、先輩」

「こっちの台詞だ」

 

 言ってる間に、再びジョニーが起き上がり、銃弾を乱射する。

 それをシャークウガが水のバリアで弾き、再び罰怒ブランドが剣のようにボードを構えて飛び掛かった。

 

「ああ。そっちは任せたぜ!!」

 

 叫んだ俺は、ダンガンテイオーの背中に掴まる。

 今度は離さない。もう、俺から手放しはしない。

 

「ダンガンテイオー!! 今がチャンスだ。一瞬で間合いを詰めてくれ!!」

『了解……超超超可及的速やかに、エリアフォースカードを回収するであります!!』

 

 タァンッ、と地面を蹴る音。抉れる地面。

 引き剥がされそうになったが、それでも強く強くつかむ。

 一瞬で、花梨の前まで、ダンガンテイオーは飛び掛かった。

 熱を帯びて輝く皇帝(エンペラー)。無機質に、あの空間を呼び込む術式が読み込まれた。

 

「俺は……お前の覚悟を解ってやれなかったよ……だけど、今ならまだ……間に合うはずなんだ。超超超可及的速やかに……お前の気持ち、受け止めてやる!!」

 

 

 

Wild(ワイルド)……Draw(ドロー),(フォー)……EMPEROR(エンペラー)!!』

 

 

 

 彼女はキッ、とこちらを食い殺さんとばかりに睨む。

 

「負けない……力づくで認めさせてやるっ……!! 戦車(チャリオッツ)!!」

Wild(ワイルド)……Draw(ドロー),(セブン)……CHARIOTS(チャリオッツ)!!』

 

 ぶつかり合う空間と空間。

 戦場が此処に生まれた。

 俺の……俺のやるべきことは、分かり切っているんだ。

 そして、謝らなきゃいけない。俺が思っている事を、伝えないと――

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