学園デュエル・マスターズ WildCards【完結】   作:タク@DMP

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第70話:魔術師(マジシャン)の逆襲─私は私

※※※

 

 

 

 ――私とトリス・メギスのデュエルです。

 このリベンジマッチ、何が何でも勝たせてもらいます。 

 そして、このデッキ。私も、新たに組んだこのデッキで――勝ちます。

 

「……私のターン、2マナで《一番隊 ザエッサ》を召喚」

「ハッ、何をしてくるかと思えば……ムートピアデッキか、懲りねえな。しかも暗野紫月。お前のデッキは既に分析済み。あたしに負けて、デッキを大幅に変えたようだが……《クジルマギカ》を使った呪文を使ったワンショットキルデッキだっけ?」

「……」

「クク、図星か。あたしは2マナで《一撃奪取 アクロアイト》を召喚だ。ターンエンド」

 

 ……《アクロアイト》、ですか。

 しかも、マナに置かれているのは《瞬防の精霊龍 サドニアラス》と《指令の精霊龍 コマンデュオ》。

 前者はストライク・バックで場に出てくるブロッカー、後者は場に出た時にカードを1枚引き、進化ではない光のコスト5以下のクリーチャーを場に出す白単連鎖のキーカード。

 ……確定ですね、これは。白単連鎖である可能性が高いです。

 

「私のターン。3マナで《ストリーミング・シェイパー》。効果で山札の上から4枚を表向きにして、それが全て水のカードなので手札へ加えます」

「手札補充、か。水らしいな」

 

 言った彼女は、カードを引きました。

 

「あたしのターン。3マナで《革命の精霊龍 ローズダカーポ》を召喚! 」

 

 あれは、破壊された時にシールドが2つ以下なら光のコスト7以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出すという効果を持つクリーチャー。

 

「私のターン。コストを軽減して、1マナで《貝獣アンモ》を召喚します。その効果で、山札の上から1枚を表向きにして、《異端流し オニカマス》を手札に加えます。そして、1マナで召喚です」

「はぁ……カマスか。これであたしの展開を封じようっていうのか」

 

 幾ら手札を増やしても……コスト踏み倒しでクリーチャーを出せなければ意味がありません。

 しかも、《オニカマス》は選ばれない。これをそのデッキで序盤に除去するのは、難しいはずです。

 とはいえ、こちらも手札に決定打に成り得るカードが少ないので微妙ですが……。

 

「2マナで、《貝鬼動アワービ》にNEO進化」

「あ?」

 

 訝し気に睨むトリス・メギス。

 どうやら、いよいよ私のデッキが予想と外れてきている事に気付いているようですね。

 

「……成程。何を考えてるのか……あたしに、あの時と同じようなデッキで挑もうってのか。それも青単ムートピアか! 嘗めやがって」

「痛い目を見るのは、貴方の方ですよ。《アワービ》で攻撃――するとき、キズナプラス発動です。進化元を墓地に置き、カードを2枚引いて1枚捨てます。そして、シールドをブレイク」

 

 相手の残り、シールドは4枚。

 とはいえ、これ以上の攻撃は殴り返されると困るクリーチャーばかりなのでやめておきましょう。

 

「ターンエンドですよ」

 

 久々に、このムーブを決めることができました。さて、後は相手がどう出るか。

 トリス・メギスのターン。

 マナに置かれたカードは――《ジャジー・トランパー》。

 

「……調子に乗るな」

 

 火のカード……そして、タップされたマナは4枚。まさか……。

 

「魔女裁判の開廷!! 全員――釜茹でだ、《温泉 湯当たり地獄》!」

「っ……!」

「場のコスト3以下のクリーチャー……《ローズダカーポ》以外全て破壊だ!!」

「正気ですか……!」

 

 盲点でした。

 白単連鎖→ウィニーを使うという考えから、自軍のウィニーも巻き込むそのカードを搭載しているという考えが浮かばなかった。

 赤を入れる事もありますが、それでも《エンドラ・パッピー》や《コッコ・ルピア》を積む以上、《湯当たり地獄》を入れる事は考えにくかった。

 全滅です。それも、こんなにもあっさりと。

 

「アッハハハハハハ!! そっちの線をあたしが考えてないとでも思ったのか? そうじゃなくても、《オニカマス》は厄介なカードだからな!」

 

 ……成程。そもそもそれらのカードは入っていなかった、という可能性が高いですね。

 ならば、仕方がありません。起こってしまったものは。

 

「私のターン……2マナで《ザエッサ》を召喚。そのまま1マナでもう1体の《ザエッサ》も召喚です」

「遅い遅い遅い!! 遅すぎンだよ!! このまま、終わらせてやる! あたしのターン、5マナで《太陽の精霊龍 ルルフェンズ》を召喚!!」

 

 《ルルフェンズ》……! 確かアレは、コスト6以下の光のクリーチャーを場に出す効果を持つ、エンジェル・コマンド・ドラゴンでしたか。

 出てくるカードは、もう凡そ予想がつきます。

 

「6マナの《指令の精霊龍 コマンデュオ》を召喚。その効果でカードを1枚引いて、コスト5以下――2体目の《ルルフェンズ》を召喚!!」

「2体目……!?」

「ああ、そうだ。その効果で、手札から《レッドローズ》を出す。効果で1枚ドローして、《ローズダカーポ》を召喚! そして、あたしの場にエンジェル・コマンドは合計で5体。よって、あたしの切札が場に出てくる!!」

 

 切札――しまった。

 この状況で、動きを縛られるのは非常にまずいです。

 天空に浮かび上がるのは、大アルカナの審判を表す数字、ⅩⅩ。

 そして、そこから羽根を舞い散らせて天使が姿を現しました。

 

 

 

「審判の日は訪れた! 我が主より戴きしα(アルファ)の文字を重ねる時!

《ルルフェンズ》進化、《聖霊王 アルファリオン》!!」

 

 

 

 やはり出てきましたね……クリーチャーの召喚コストを+5し、挙句の果てには呪文を唱えられなくする、《キング》と《クイーン》を合わせたようなスペックを持つ化け物。

 天空から何本もの雷が降り注ぎ、その剣に集約されます。

 そして、私を目掛けて振り抜きました。

 

「ハハハハハハ!! 無駄だ、無駄!! もうお前は何も出来ないんだからなぁ!! 例え耐えきっても、次のターン何も出来ないだろ!!」

 

 確かに、呪文を封じられ、クリーチャーの召喚も封じられる。

 この状況、一見絶望的に見えます。

 

「見てろ、ファウスト!! お前の邪魔をする人間は、あたしが裁いてやる!!」

「……何故、そこまで人間を嫌うのですか」

「……」

 

 彼女は押し黙りました。

 

「お前には……分からないだろ。《アルファリオン》、シールドをT・ブレイク」

 

 吹き飛ばされるシールド。しかし、まだ戦えます。

 

「S・トリガー、《崇高なる知略 オクトーパ》で召喚酔いしていない方の《ローズダカーポ》をロックします」

「チッ……だから何だ? それでどうやってあたしに勝つつもりだ?」

「あなたが不用意に攻撃してくれたので、助かりました……とでも言っておきましょう」

「何!?」

 

 まず、この増えた手札をどうにか活用しなければ。

 その前に――守りを固めましょう。

 

「まず、私は《ザエッサ》でコストを1軽減して、5マナで《貝獣ホタッテ》を召喚」

「ブロッカー……それだけで何が出来るんだ」

「そして――手札から、カードを2枚捨てて、このクリーチャーを場に出します」

 

 コストが支払えないなら、踏み倒せばいい。

 ハナから、そのつもりです。

 

「《神出鬼没 ピットデル》をバトルゾーンに。そして――捨てられた《一なる部隊 イワシン》の効果発動。どこからでも墓地へ行った時、手札を1枚引き、1枚捨てます」

「それで一体なにが……」

「私の墓地のクリーチャーは合計で6枚」

「……!」

 

 コストは支払う必要はありません。

 貴方に以前、無理矢理使わされた力――それが、貴方の首を絞めるということ、教えてあげましょう。

 

「G・ゼロ、《百万超邪(ミリオネア) クロスファイア》召喚」

 

 重火器を全身から顕現させた無法の龍。

 さあ、貴方の出番です。

 相手の場にブロッカーはいません。

 狙う相手は、1体しかいませんよ。

 

「《クロスファイア》で《アルファリオン》を攻撃。パワーアタッカー+100万で、こちらの勝ちです。破壊」

「っ……!」

「崩しましたよ。包囲網。さらに、私の場にはブロッカーが2体」

「……テメェ……!!」

「さらに《オクトーパ》でシールドを攻撃です。その時、《コマンデュオ》をロックです」

 

 苦悶で顔を歪めるトリス・メギス。

 今のあなたの場には、《コマンデュオ》に、《ローズダカーポ》2体、《レッドローズ》が居ます。

 しかし、これを止めるだけで次のターンに私を仕留めることができる確率は大幅に減るのです。

 

「……S・トリガー」

 

 光が放たれました。

 執念深い、そして妄執に満ちた声が響きました。

 

「《Dの牢閣 メメント守神宮》!!」

「なっ……!?」

「これであたしのクリーチャーは全員ブロッカー化」

「……ターンエンド」

 

 しまった。このタイミングでそのカードが出てくるとは。

 下手なトリガーよりも厄介な事になりました。

 

「あたしのターン、ドロー。そして、いずれかのプレイヤーがターンの最初にカードを引いた時、《メメント》の(デンジャラ)・スイッチをオンだ!!」

 

 大広間に満ちる裁きの光。 

 それらが、私のクリーチャーを全て地に伏せてしまいました。

 全員、タップです。もう、ブロッカーは機能しません。そればかりか――

 

「そして、5マナをタップ。自分のドラゴン、またはエンジェル・コマンド2体――《ローズダカーポ》2体を進化元に、進化(ボルテックス)!!」

 

 稲光が落ちました。

 更に、炎が戦場を包み込みます。

 トリス・メギスは血走った眼で私を睨みました。

 雷鳴は慟哭のように。

 炎は怒りのように。

 轟轟と鳴り響き、やみません。

 すべてが混じり、その龍は顕現しました。

 

 

 

「すべてを断つ、敵無き霹靂の刃――《超聖竜(スーパーチャンプ) シデン・ギャラクシー》!!」

 

 

 

 現れてしまいましたか。

 マナに火の色があったので、感付いてはいましたが……。

 ”エンジェル・コマンド”・”ドラゴン”が主体のデッキのため、進化元が揃えやすいのもポイント。

 此処でブロッカーを全て無力化したうえで奇襲してくるとは!

 

「《シデン・ギャラクシー》で攻撃!! その時、《シデン・ギャラクシー》のメテオバーン発動。ターン中、はじめて攻撃したとき、コイツの進化元を1枚墓地に置く。ドラゴンを墓地に置いた場合、このクリーチャーをアンタップする。このエンジェル・コマンドを墓地に置いた場合は、このクリーチャーがこのターン中破壊される時、バトルゾーンにとどまる。だが、コイツの進化元は両方共エンジェル・コマンド・ドラゴン。分かるな? この意味が」

「……破壊耐性、そしてニ連撃」

「正解だ」

 

 《シデン・ギャラクシー》の攻撃は一瞬で残るシールドを全て薙ぎ払いました。

 とても強い衝撃が襲い掛かりました。 

 床に叩きつけられます。

 全身に走る痛みに顔を歪め、起き上がると、べっとりと血がついていました。

 混濁する意識。

 最早、守るものの無い私に、彼女は詰め寄りました。

 

「なあ、お前さっき聞いたよな――?」

 

 余程追い詰められているのか、その眼は血走って真っ赤に充血しており、唇は噛み過ぎで血塗れでした。

 とても、人の形相とは思えませんでした。

 

「あたしが何で、人間が嫌いか? ってよ――虫唾が走るんだよ。思い出すだけで!!」

「……!」

「……裏切るからだよ、人間は!!」

 

 再び彼女は《シデン・ギャラクシー》に手を掛けました。

 裏切る、ですか。

 

「人間は……人を騙す。人間は――多数で少数を囲み、いとも簡単に血祭りに上げる。人間は鬼だ。愚か全てを喰らう鬼だ。魔導司に守られてきたことさえも忘れ、我が物顔で振舞う、愚かな餓鬼だ!!」

 

 彼女の触れ合ってきた人間は――彼女を騙し、破滅に陥れたのでしょう。

 確かに、人間の悪行は歴史が証明しています。

 差別、偏見、戦争。そして史実の魔女裁判。これらを見れば、人間が愚か全てを喰らう鬼であることは否定できません。

 しかし。

 

「それは違いますよ」

「……何か言ったか?」

「そうでは人間もいること……それは、貴方も見たはずです」

「何か言ったか、っつったんだよクソガキがァ!!」

 

 飛び掛かってくる《シデン・ギャラクシー》。

 しかし。その手は通用しません。

 全て止めましょう。あなたの攻撃を!

 

「貴方の見てきたものだけで――人間を否定なんかさせない。私の見てきた人間は――違う。世の中には、どちらも存在するってことを、貴方にも分かってほしい」

「分からねえなあ!! 憎しみだけだ、あたしの中の人間への思いは!!」

 

 しかし。私の手には既に逆転への切札が握られているのです。

 さっき割られたシールド。

 それが光となって収束しました。

 

「S・トリガー、《金縛の天秤》! 効果で《シデン・ギャラクシー》と《レッドローズ》をロックします」

「チィッ!! 引いてたのかよォ!! だけど、このブロッカー軍団を何とかしないと、勝てないだろォ!?」

 

 確かに……こちらの場には、《ピットデル》、《ザエッサ》2体、《オクトーパ》、《クロスファイア》の5体がいますが、向こうにはアンタップしたブロッカーが3体もいる上に、こちらで攻撃できるのは《ザエッサ》、《オクトーパ》、《クロスファイア》の3体だけです。

 トリガーの可能性も考慮すると……。このターンでは決められない可能性が高いです。

 

「何でだよ……何で諦めねえんだよォ!!」

「生憎、守らなきゃいけないものが――増えすぎてしまったので」

「1人ぼっちのテメェがァ!! 何が守らなきゃいけないものが増えすぎただァ、調子に乗りやがってェ!!」

 

 ――みづ姉だけじゃない。師匠。ブラン先輩。桑原先輩。刀堂先輩。ノゾムさん。そして――白銀先輩。

 いろんな人から、いろんなものを貰ってしまって。

 今度は――私が返す番。私が守る番。

 

「もう私は1人ではありません」

 

 次の瞬間。

 エリアフォースカードが光り輝きました。

 私のデッキケースから飛び出してきます。

 そして、白紙だったそれに、絵柄と数字が焼き付けられていきました。

 

『マスター!! 今こそそいつの出番だ!!』

「シャークウガ……これって」

『やっと思いだせたぜ……このエリアフォースカードの名前を! 引け! そいつの力を帯びた、切札を!』

「……分かってます。ここで、決めます」

 

 もう、譲れない。

 譲るわけにはいかない。

 貴方にも確かに信念があって、変えられない過去がある。

 でも、それは私も同じ。

 通さなければいけないものがあるのです。

 それは、大事の人の為。

 カードを引く――

 

「――!」

『マスター!! そいつが逆転の切札だ!!』

「そうですね。……まずは、シャークウガ。貴方の力を使わせてもらいます」

『おうよ!! 任せておけ!!』

 

 《ザエッサ》2体で2コスト軽減。5枚のマナをタップ。

 では、いきましょうか。

 深淵より出でなさい。私の切札よ。

 

 

 

「凍てつく淵の支配者よ、果てなき知識は野望の糧、武を以て大海を制す王者の声を聴く――深き水底へ還りましょう、《深海の覇王 シャークウガ》」

 

 

 

 深海より姿を現すのは、鮫の魚人。

 その魔砲が、全てを撃ち抜きます。

 

「《シャークウガ》の効果で、カードを2枚引き、3枚を墓地へ捨てます。こうして墓地にカードを置いた数だけ、貴方の場のコスト7以下のクリーチャー、《シデン・ギャラクシー》、《コマンデュオ》、《レッドローズ》をバウンス」

「なっ……!? だけど……それだけか?」

 

 余裕の笑み。まだ、何か持ってるようですね。

 ジャスキルでは、勝たせてはくれなさそうです。しかし。

 

「まだ、終わりではありません。私の場にはムートピアが合計で5体――この時、G・ゼロ条件を達成です」

 

 光り輝くエリアフォースカード。

 それを見て、トリス・メギスは動揺を隠せないようでした。

 

「……な、何ださっきから!! 白銀耀といい、お前と言い、エリアフォースカードが急に――」

「では、見せてあげましょう。《シャークウガ》、NEO進化です」

 

 部屋の中に満ちていく水。

 そこから真珠が浮かび上がり、雫が垂れて行きます。

 しかし、徐々に雫が真珠の頂へ登っていき、翼を生やし、人型を象りました。

 その姿は神秘的で、まるで――魔術師の如く。

 

 

 

「有り余る知識の雫を滴らせ、私に答えよ魔術師(マジシャン)のアルカナ――《Iam(アイアム)》」

 

 

 

 白いのっぺりとした身体に、シルクハットを被った人型。

 しかし、穏やかでありながら確かに全てを率いる支配者の風格を感じさせます。

 そして、私のエリアフォースカードには大アルカナの魔術師(マジシャン)が焼き付けられていきました。

 

「なっ……そ、そいつはぁ!?」

「《Iam(アイアム)》は進化クリーチャーの時、パワーが+10000され、「ワールド・ブレイカー」を得る超大型クリーチャーです。そして、登場時に進化以外の私のクリーチャーを全て手札へバウンスします」

 

 次の瞬間、大波が私のクリーチャーを全て押し戻してしまいました。

 トリス・メギスは取り乱したようですが、ようやく状況を理解して安堵したようです。

 

「な、何だ、驚かせやがって……!!」

 

 ですが、これで終わりではありません。

 最終的に打点の数が増えなければ、このクリーチャーを召喚した意味が無いのですから。

 

「G・ゼロで《クロスファイア》を召喚。そして、手札を2枚捨てて、《ピットデル》をバトルゾーンに出します。そして、残り1マナで《ピットデル》を《ホタッテ》に進化」

「……あっ……!!」

「残念でしたね。打点、増えてしまいました。まず、《Iam》でシールドを全てブレイク」

 

 大波が、トリス・メギスのシールドを全て攫っていきます。

 後には、何も残りませんでした。

 

「《クロスファイア》でダイレクトアタック」

「か、革命0トリガー!! 《ミラクル・ミラダンテ》!! 山札の上を捲って、それが光のクリーチャーなら重ねて進化させて場に出す!! 捲ったカードは光のクリーチャー、《アクロアイト》だから、そのまま進化だ!!」

 

 現れた光の龍。

 しかもこのクリーチャーはブロッカー持ちなので、《クロスファイア》の攻撃を防いでしまいます。

 やれやれ。やはり、持っていたのですね、革命0トリガーを。でも――

 

「もう、何も無いですよね?」

「畜生!! 畜生!! 餓鬼が……人間ごときが!!」

「貴方は、その人間の成長を見誤ったということです。《ホタッテ》は普通は攻撃できませんが……進化クリーチャーの時、攻撃できます」

 

 ――これで終わりです。

 

 

 

「くっそぉ、こ、こんなはずじゃあ……無かったのにぃっ……!! ファウストォーッ!!」

 

 

 

 吹き飛ばされるトリス・メギス。

 激流の魔法が大挙します。

 彼女の全てを、押し流すかのように。

 

 

 

「――《貝獣 ホタッテ》でダイレクトアタックです」

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