受肉を果たした円卓の騎士がマスターと暮らすお話 作:Edelstein
「とりあえず、買い物行こうかな」
「マスター、私が付き添いましょう」
彼女はアルトリア・ペンドラゴンのランサー、通称は獅子王、アーサー王が聖剣を抜かなかったとした時のifの姿、正直胸が大きいし、服装もアレなので目のやり場に困る
「うん、お願い、他には…ランスロット、お願いしていい?」
「お任せを、マスターと我が王は私が護衛しましょう」
彼はランスロット、円卓最強の騎士、マシュに憑依している英霊ギャラハッドの実父、アロンダイトを使った剣戟がとても素早かった印象が強い、マシュからは穀潰しと言われている
「じゃあ行こっか」
スニーカーを履いて家を出る、俺の家は住宅街なのでそれなりに人はいるし、なにより平凡な藤丸家がいきなり大きくなったからさらに目立っている、まあもちろんそれだけではない…獅子王もランスロットも超美形だ、もうファンクラブなんてのも設立されてるらしい、少し歩くと街に出る…が、人混みができる、2人はすごい…しかしそこはさすが王
「すみませんが、我々は今買い物に行く途中なのです、道を譲ってくれるとありがたい」
その言葉だけで人混みが道を開け、パレードのように両脇に移動した
「さすがは王ですな、人々を導く才がおありだ」
「よしてくれサー・ランスロット」
何この会話、自分の場違い感が否めない…それに2人は俺を真ん中にして会話してるんだから尚更だ…とりあえず、目的地のデパートに着いた、ランスロットはマシュに何か買っていきたいという申し出から別行動にした、今は獅子王と歩いている、するとやはり獅子王の美しさを放っておかない輩はいるものだ
「ねぇ、そこの綺麗なお姉さん、そんな冴えない男よりさ、俺といい事しない?損はさせないからさ…♪」
そう、ナンパである、確かに俺は冴えてないけど…
「遠慮する、貴様のような軽い男より、マスターの方が何倍もマシだ」
「マスター?何それ、ンなことどうでもいいからさ、ほら行こうぜ」
グイッと腕を引っ張ろうとするナンパ男、普通の女性なら力負けしてしまうだろう…そう、普通の女性なら…獅子王はサーヴァント、もちろん人間の男に力負けなんてするわけない
「離してもらう、これ以上私に干渉するならば容赦は…」
彼女が聖槍ロンゴミニアドを取り出した、マズいと思い、止めようとするが間に合いそうもない
「我が王よ、彼は王が手を出すまでの者ではありますまい」
颯爽と買い物袋を持って駆けつけるランスロット、なんだこれ、ヒーローショーみたいなやり取りは…いやそう見えるけど
「そうか、ではこの男のことはサー・ランスロットに任せよう」
「はっ、お任せを…」
すっかり腰の抜けた男を連れて歩いていくランスロット、何事もなかったように話しかけてくる獅子王…俺は改めて英霊、というものの恐ろしさを知った…そこから買い物を終わらせて帰ってきた、ランスロットはマシュにプレゼントをあげに行っていた、が…何を言われたのかすぐに肩を竦めて自室に戻って行った、まあ当然だ…だってランスロットが買ったのは下着なんだから、あの顔で下着売り場に入り、堂々と下着を眺める姿を想像したら少し笑えてくる
今日は獅子王とランスロットとお買い物のお話でした、次は…ガウェインとベディにしましょうか