.★真空管ドールセレクション 基本設定
ここに記すのは真空管ドールコレクション二次創作小説「アリシアンナ」シリーズを書くに当たって、わたしが取り入れている舞台や真空管ドールに関する基本的な設定です。
真空管ドールコレクションおよび真空管ドールズの二次創作を書く際に参考になればと思い公開するもので、設定を強要したり限定したりするものではありません。
「真空管ドールセレクション」、略して「管セレ」に準拠した作品を書かれた際、「真空管ドールセレクション」と称するかどうかは自由にして良いかと思います。
なお、基本精神は「コレクションとアプリの世界観を都合良く取り入れてミックスした舞台設定」です。
コレクションにしかない、またはアプリにしか登場しないドールといったものも、書き手側の都合によりできるだけ取り入れます。
コレクションとアプリの世界で競合する点が存在するため、基準として設定を列挙してまとめるのと、一部については個人的に作品を書きやすくするために選択的に取り入れているものを公開しておく、という主旨となります。
魔法町、真空管ドールに関する原作設定については、JH科学の各同人誌を参照してください。
..●舞台は魔法町
コレクションの派生作品であるドラマCDの世界は、人形町にある私立真空管ドール学院と、その周辺区域が舞台となっています。また現代の秋葉原と呼ばれる千代田区外神田とその周辺地域を含めて「魔法町」と名付けられているのが、アプリ登場前のJH科学での基本設定であるかと思います。
アプリについてはアキバスペクトラムという物理と精神が融合した街が舞台となっており、魔法町が存在していません。
管セレ世界では、主な舞台は魔法町とし、アキバスペクトラムは存在しないものとします。
ただしアプリに登場した周辺設定、加速器町といった地域は存在し、真空管ドール学院が立地している人形町などもあります。またニーナ・アインシュタインが教授を務め、学長となっていた国立魔法科学大学があるのと同時に、外神田魔工学実験大學も存在しています。
完全に地域が被っているアキバスペクトラムが存在せず、代わりに魔法町が存在している、という感じになります。それ以外はだいたいなんでもありありです。
..●時代設定は自由
時代設定についてはとくに定めません。
自作である「アリシアンナ」についてはアンナとアリシアが真空管ドール学院を卒業した後の話となりますが、それが西暦で何年であるかについては設定していません。
JH科学の同人誌「Erectoronic2202」により、その表紙を飾るニーナ・アインシュタインがその年に一五歳であると仮定し、彼女は2187年生まれと設定していますが、管セレ世界が二三世紀であるのか、その一〇〇年後であるのかについては自由で良いものとします。
基準として二三世紀頃であろう、という程度の時代設定に留めておきます。
..●登場ドールについて
管セレ世界に登場可能なドールは、TCG「真空管ドールコレクション」およびアプリ版「真空管ドールズ」に登場したすべての真空管ドールとします。
コレクションでしかまだ出てきていない真空管ドールはもちろん、アプリにしか登場していないソフィア、アンノウン、クレータードール、アイラといった真空管ドールも登場可能としています。
ただし、アプリの中で登場した、真空管ドールの特性を持つアリアについては、アキバスペクトラムで起こった事件により生まれた存在であるため、アキバスペクトラムの存在しない管セレ世界には登場できません。
またユニやフェルミ、正太郎やしずくなどの春月電子の面々も存在していてとくに問題ないと考えています。
アキバスペクトラムが存在しないので万世橋失踪事件も起こり得ないため、正太郎の姉である真理亜も存在していいと思いますし、彼女と繋がっているチュバイスの普通の人間であるアリア、もいても問題ないと考えています。
アプリ版で発生する様々な事件が発生しないため、春月電子周辺の人間関係は変更の必要があると思われますので、扱いには充分な注意が必要と考えます。
なお、ユリアについては、アプリ版にあった「男性マスターの夜の生活をサポートする女性」ではなく、コレクションおよびドラマCD版の「可愛いコスプレが好きな女の子」の設定を採用し、アプリ版の設定を破棄します。
ドールたちの口調については、主にアプリ版のものを採用しています。
真空管ドールは装着する真空管の個体差により同型であっても個性が生まれるという設定があるため、また性格は生活環境により変化が生まれるものですので、完全にアプリ版をトレースするわけではありません。
真空管により真空管ドールの性格の基礎的な部分は決定されるという設定が存在しますが、充分な理由があればアプリ版とはかけ離れた口調になっても問題ないと思います。
各ドールの一人称については、アプリ版では多くのドールが「私」表記であったため、この部分については変更しているドールがいます。
とくに指定するものではありませんので、どのドールがこれ、というルールは存在しません。アリシアンナに登場するアンナやアリシアについては、参考までに一人称を後述します。
..●バウトや超能力について
真空管ドール同士の戦いは、コレクションでは「真空管ドールコレクション」、アプリでは「グラビティバウト」が存在していますが、これらについてはとくに設定を設けていません。
前者については名称が言及されていますが、具体的な内容は不明。後者はアプリの中で表現されていましたが、これらはあるとしてもないとしても問題ないものとします。
TCGにある超能力やオーラ、アプリにおける超能力については、こちらについてもとくに設定に言及することはありません。
アリシアンナの作中では現在のところ継続的なバトル展開も、超能力を使うような場面も出てくる予定がないため、設定をしていません。
あるとしても、ないとしても、曖昧であってもよいと思います。個人的にはとくに言及せず曖昧にし、もし出すことになったら改めて設定する予定です。
..●真空管ドールの死
アプリ版では「真空管ドールは死なない」という設定が存在しますが、管セレ世界ではその設定を破棄します。
真空管ドールの真空管が破損しても、性質や記憶などが空間に拡散するだけで、サルベージし新しい真空管に移せる、というのは物理と精神が融合したアキバスペクトラムだからこそ実現できるものとし、アキバスペクトラムの存在しない管セレ世界では、真空管ドールは真空管の破損、経年劣化、故障により死を迎えるものとします。
ただ、真空管ドールに使われている真空管は、ぶつけた程度では割れたりしないそれなりに強靱なものとし、ヒビ程度であれば修復可能としておきます。
..●真空管ドールの命名について
真空管ドールは工業的に生産されるロボットであり、人間とほぼ同等の精神や個性を持ちますが、同型のドールが世の中に数多く存在しています。
管セレ世界では真空管ドールの命名ルールがある程度決まっているものとします。
主な形態は「○○式××型」となります。
○○式はタイプ、××型にはモデル名が入ります。例えば「育成式エモ型真空管ドール」といった形となります。
真空管ドールの名前はモデル名をそのまま名前にしていることが多いものとしますが、マスターに引き取られた際に個人名がつけられることもあるとしておきます。例えば「育成式エモ型真空管ドール 山田花子」といったドールも存在しているものとします。
またモデル名をそのまま名前としている場合も、所有者を区別するために姓がつけられたりするものとします。たとえばハサウェイ氏に引き取られたブロッサムは「ブロッサム・ハサウェイ」という名前になっていることでしょう。
作中で二体以上の同型ドールを継続的に登場させないのであれば、モデル名のみで問題はないでしょう。
.★真空管ドールセレクション 選択設定
ここから先については、「アリシアンナ」を書くために基本ではない設定として定義したものとなります。
作品を構成するために恣意的に設定したものであるので、ここから先については一切無視して問題ありません。
..●ユニークドール
量産されるロボットである真空管ドールであっても、何らかの事情や成り立ちにより世界で唯一の存在であるドールがいるものとします。
アリシアンナ作中では、アンナ・フロイド、アリシア・ストリンガー、マリー・サマーフィールドについては、量産型も存在していますが、量産型とは違う特別なドール、ユニークドールとします。
どのように特別かについては、以下の各ドール設定及びアリシアンナ作中記述を参照してください。
また、アリシアンナでは登場予定がありませんが、アプリ版に登場したユニについても、同型が存在しないユニークドールと考えるのが自然でしょう。
..●アンナ・フロイド
ロシアのイグルーシカ社製超高級真空管ドール。基本的な設定はJH科学公式設定に準拠。
音楽に特化した真空管が使用されており、能力的にもそれに寄っている。音波は精神波と親和性が高く、そこから派生して精神物理学の研究に傾倒している。
研究には熱心であるが、人づきあいが苦手で、その魅力的な人柄から好かれてはいるが、距離の取り方がヘタでどうしても一線引いたつき合いになってしまう。
開けっぴろげで若干無思慮なところもあるが、距離を無視してぐいぐい来るブロッサムとはかなり仲が良く、ブロッサムの性格もあって親友と呼べるつき合いをしている。
また無駄に戦いを仕掛けてくるアリシア・ストリンガーとも表面的には仲が悪いが、ライバルのような距離感で付き合っている。アリシアの隣にいるマリーとも仲良し。
それ以外の真空管ドールとは知人づきあいはしているが、積極的に声をかけたりすることをためらってしまっている。ブロッサムを通さず付き合うのは難しく、恐がりで人見知りなところがある。
ロシアでも高級な真空管ドールをメインに製造しているイグルーシカ社製真空管ドールであり、アンナがロールアウトしたのは学院入学の少し前である。
アンナ型は大量生産は行われておらず、すべてフルオーダーで製造される。性能や機能の注文はもちろん、外見についても細かく注文がつけられるため、「アンナ型」という真空管ドールは存在するものの、同一の外見や性能をしているものはふたりといないというほど個性の強い真空管ドールとなっている。
ただしアンナ・フロイドが真空管ドール学院卒業時点では、高級すぎてあまりに生産数が伸びなかったため、注文箇所や外見のクオリティを少し落としたセミオーダー式アンナ型の生産も始まっている。
アリシアンナに登場するアンナ・フロイドは、超高級真空管ドールである「アンナ型」の中でも、すべてにおいて最高のスペックにした唯一無二のリファレンスモデルであり、その性能とクオリティの高さを知らしめるために造られたプロモーション用真空管ドールである。
そのため本来彼女は販売用の真空管ドールではなく、行く行くはイグルーシカに戻り会社を手伝うことになっている。またアンナが「お父様」と呼んでいる開発者の名を冠し「フロイド」の名を持つユニークドールである。
しかしながらお父様から社会勉強してこいと言われているため、私立真空管ドール学院に入学し、卒業後はマスターに嫁ぐよう指示されていた。アンナのお父様が彼女を本当にイグルーシカに戻す気があるのかどうかについては不明。
高級メーカーの肝煎りであり、ユニークドールであるアンナ・フロイドは、量産モデルであるブロッサムとは違い、お嬢様と呼ばれるような立場である。
家庭向けの真空管ドールではないため、家事全般が苦手。経験情報や家事スキルのアプリをインストールすれば良いのだが、メモリー容量を食うことを嫌って入れてもいない。
アリシアとふたり暮らしするようになってからはお茶くらい淹れられないとやっていけないため、最低限の情報はインストールした。ただし、食事は外食で済ませればいいという考えで、料理スキルまでは獲得していない。
スペックが非常に高く、大学教授が勤まるほどで、創造性も高い。運動能力も高いが、荒事は苦手。護身用のアクションスキル程度はインストールしている。
一人称:私
呼び方:アリシア、マリー、ブロッサム
身近な人に対しては呼び捨てが基本となるが、知人程度の関係の場合はさん付けが基本となる。あまり仲の良い人間や真空管ドールがいないため、上記三人以外はほとんどさん付けである。
..●アリシア・ストリンガー
世界に名だたるイギリスの高級真空管ドールメーカー、シルクドール社製真空管ドール。
アンナを製造したイグルーシカ社とは因縁があり、アリシアを設計した「博士」と呼ばれる人物は元々イグルーシカ社に勤めていた技術者だった。それが特許などを奪われる形で追い出され、シルクドールに入ったとアリシアが語っている(ドラマCD1巻)。
その因縁からアリシアはアンナを敵視しており、学院在学中は何かにつけてアンナに戦いを仕掛けていた。
アリシアは開発者である博士の名、ストリンガーを受け継いだユニークドールであり、試験用の特別グレードモデルである。量産型のアリシアは試験用と同じ外見ながら量産グレードのパーツによって製造されている。他にセミオーダー、フルオーダーでの製造も受け付けており、試験用と同じ外見、性能のアリシアも存在している。
性能としてはアンナ・フロイドとそう大きくは変わらないものの、コンセプトが異なるため決して同じ程度の性能というわけではない。
製造時期はアンナよりも若干早く、真空管ドール学院への入学まではロールアウトから時間が経ってからとなっている。
真空管ドール同士の戦い、真空管ドールコレクションでサポートをしてくれるダムプラをこよなく愛する他、ハードウェア方面への造詣が深く、真空管ドールのメンテナンスだけでなく設計から組み立てまで行えるある種の特殊能力持ち。この創造性は量産型のアリシアにはなく、試験用として製造された性能の高いアリシア・ストリンガーのみが持っている。
性格は尊大で若干荒っぽく、自信家。アンナには負け続けているものの、性能の高いドールであり、実力を伴った尊大さなのでその性格によって嫌われることはまれ。逆に負けず嫌いやすぐに必死になってしまうところを弄られてしまうことが多い。
本人はクールで人を寄せ付けないようにしているつもりであるが、義理人情に厚く、非常に真っ直ぐな性格をしているため、アリシアをよく知る人々からは愛されている。
なんだかんだで友達が多く、マリーというサポート役も常に控えているため、人脈は広い。その点はアンナもうらやむほどであるが、アリシア自身はあまり意識していない。
一人称:ワタシ
呼び方:マリー、アンナ、ブロッサム
基本的には距離に関係なく呼び捨てである。ただし礼儀はわきまえているため、目上の人間にまで呼び捨てにすることはない。
..●マリー・サマーフィールド
現在はアリシアを製造したシルクドールの子会社となっている、ドイツの真空管ドールメーカーで製造された真空管ドール。会社名については公式設定では未公開、アリシアンナの中では出すかどうかは未定。
マリーを製造した会社は比較的小さな会社であるが、入念な設計をし、丹念にドールを組み立てるため、小さいながらも人気の高いドールを製造してきたが、経営の問題により破綻を迎えることとなった。
シルクドールの傘下に入る際には会社消滅の危機を迎えるほどの騒動になったが、アリシアの助けもあり現在も会社は存続している。これについては後日「アリシアンナ」の中でエピソードを出す予定。
マリーはサマーフィールドのファミリーネームを持つユニークドールであるが、アンナやアリシアのようなユニークドールとは違い、量産型と完全に同じパーツが使用されており、性能も特筆すべき点はない。
ただしアリシア・ストリンガーに仕えているマリーは量産一号機であり、アリシアとの間で起こったエピソードにより、本来人間に仕えるはずの真空管ドールでありながら、真空管ドールに仕えることを会社から許可されている。
性格は穏やかでおしとやか、なように見えてかなりいたずら好きで、人を弄んだりからかったりすることを好む。あまり表立っていたずらするのではなく、こっそりとやっていることが多い。ソフトなサディスト。
ただしアリシアに対する忠誠心は本物であり、いたずらしたときの困った顔や悔しがっている顔をこよなく愛しているが、彼女の危機となればその身を投げ打っても助けようとする。
家事全般が得意であり、事務などの仕事も得意とする。マリー型はメイド服をデフォルト衣装としており、主に家庭で活躍しているドールであるが、必ずしも家庭で活躍するのみというわけではない。
一人称:わたくし
呼び方:アリシア様、お嬢様、アリシアお嬢様、アンナ様、ブロッサム様
基本的には自分以外の存在については様付けであるが、さん付けのこともある。アリシアの呼び方は複数あるが、本人に対してはお嬢様が多く、身近な相手に対する指示代名詞としてはアリシア様、あまり知り合いではない相手に対する指示代名詞としてアリシアお嬢様、という形で使い分けを行うものとする。ただし絶対というわけではない。
..●ブロッサム・桜庭
アリシアンナの作中に登場するブロッサム。
私立真空管ドール学院において、アンナの親友となり、寮では同室であった。
量産されているブロッサムの一体であり、特別な能力や個性は持っていない。学院には複数のブロッサム型真空管ドールが在籍していたが、彼女はそのひとりに過ぎなかった。アンナと仲良くなったのは入学式の際に最初に出会うという偶然があったため。
国立魔法科学大学の学生、桜庭氏の元に嫁ぎ、彼の学業を助けるとともに、いくつものアルバイトをして会計を助けている。マスターとの関係は良好。
彼女の身近にいる人の間では、桜庭という苗字から、チェリーブロッサムと密かに呼ばれている。
..●その他の真空管ドールについて
現在こちらに登場していない真空管ドールの設定については、登場する度に追加していく予定となっています。