魔法少女リリカルなのはvivid もう1人の聖王の末裔の物語   作:ゲストU

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セリフ一切無し

二千文字超えェ…


第29話

迎えた翌日、試合の日

 

流れとしてはヴィヴィオ→俺って感じなんだけど

 

正直やる事なんてないし多分やらない

 

俺はアインハルトさんと戦ったことは無いけど

 

ヴィヴィオと二人で話してて俺達が10回戦ったとして9回は負ける

 

だからヴィヴィオはその1回を今回持ってくるつもりだろう

 

 

それにしたって随分と懐かしいバリアジャケット使ってきたな

 

 

 

基本的にはいつもと変わらないがジャケットの色が違う

 

いつもは白だが今回は黒と言うかアンダースーツの色と同じだ

 

これはかつてのJS事件の時聖王のゆりかごで母さんと戦った時のものだ

 

これを使うあたり本気なのが分かる

 

正直に言えばこの試合ヴィヴィオが勝つ

 

何故かは分からないけれどそんな確信があった

 

 

 

試合はヴィヴィオが終始優勢だった

 

今まで練習してきたディフェンダーをフル活用して

一撃一撃を的確に防ぎつつ重い一撃を加えていった

 

今までディフェンダーは腕以外では発動できなかったが特訓を得て全身のどこででも発動できるようになったらしいな

 

セイクリッドディフェンダー

 

コンセプトとしては聖王の鎧の劣化版とでも言ったとこかな

 

無茶とも言える特訓の末色々パワーアップしてきたらしい

 

ディフェンダーもそうだけどアクセルスマッシュの速度も上がってる

 

直撃したから2回殴られた感じがしただろう

 

 

カウントが始まったが起きる気配はない

と思ったけどカウント7で立ち上がった

 

そこからもヴィヴィオの優勢は変わらなかった

 

カウンターヒッター相手に被弾覚悟で挑むのはあの人らしいけど

 

今回はそれはいけない

 

ヴィヴィオは可変蹴りを成功させたり

攻撃を回避しスキを突き地道にダメージを与えていってる

 

アインハルトさんは拳を打ち込むもディフェンダーに阻まれる

 

そんなことの繰り返しだった

 

が、アインハルトさんが断空拳を使った

 

今まで何度かそれに敗れてきたがそれを避けたことヴィヴィオ

 

断空拳を避けられたアインハルトさんはカウンターが直撃した

 

いつもだったらあれくらいじゃ膝はつかないだろうけど

いまのヴィヴィオの拳は前までとは比べ物にならないほど重い

 

それでも維持だろうか立ち上がって試合は続行された

 

再開された直後からヴィヴィオかは攻めるが

アインハルトさんは顔面に拳を放ったがそれもディフェンダーで防がれる

 

が、それを無理矢理押し込みヴィヴィオを地面に叩き伏せた

 

しかしディフェンダーで頭を守ったために大した事はなさそうだ

 

すぐさま起き上がってたし

 

いつもだったら楽しそうに笑っているだろうが

 

本当に真面目な時はあいつは笑わない

 

あいつの覚悟は聞いていたし何となく察しはついてた

 

もうあの人は限界だろう

 

ダウンは2回程とったしどれも直撃したからほとんど維持で動いているんだろう

 

ほとんど反撃できていない

 

このままヴィヴィオが勝つかと思っていたら 崩れた

 

アインハルトさんが動きを止めバランスを崩したのだ

 

しかし 偶然にもヴィヴィオのパンチを避ける結果となり

そのまま反撃した

 

直撃したと思ったがほとんど直撃でいいだろう

 

いまのヴィヴィオは攻撃と防御の瞬間に魔力を全振りしている状態だ

 

偶然とはいえカウンター気味に放たれた一撃に対処が遅れたんだろう

 

着弾部分のバリアジャケットが無くなり腹が見えている状態になっていた

 

周りの人もそれを察したらしい

 

最初に放ったアクセルスマッシュWは通用しないからかアクセルスマッシュWは使わなくなったがやはり優勢なのはヴィヴィオだった

 

なんかもうクロスカウンター連発気味に殴りあってるよ

 

と、思った時

 

ヴィヴィオの反応速度を上回る速さでの一撃が直撃した

 

無論、防御が間に合わなかった訳でそのまま倒れた

 

ダウンしたがKOコールはされなかった

ギリギリで立ち上がったがそこで1ラウンドは終わった

 

 

インターバルは1分だが2ラウンドはすぐに終わるだろう

 

お互いに限界だ

 

2ラウンドが開始されてからも流れは変わらなかった

 

防いで 避けて カウンター

 

何度か繰り返され

ヴィヴィオのカウンターが決まり

アインハルトさんは吹き飛ばされ壁に激突した

 

KOされてはいないが意識はちょっと飛んだな

 

立ち上がったが膝がガクガクしてる

 

 

 

────これで終わる

 

俺はそう確信した

それと同時に自分の番は来ないことも

 

アインハルトさんは一気に距離を詰めて断空拳を放った

しかし避けられ腕を引き戻した

 

これは全員が驚いた

 

いつも断空拳は振り抜いていたから二連撃なんて初めて見た

 

初撃の断空拳を避けたヴィヴィオはそのままカウンターを放った

 

正直クロスカウンターになるのではないかと思った

 

 

速かったのはヴィヴィオだ

 

断空拳の二連撃目が来るより早く

ヴィヴィオのエクシードスマッシュがアッパーで炸裂した

ヴィヴィオはそのまま追撃使用としたが既にディエチがタオルを投げていたためノーヴェに羽交い締めにされる形で留まった

 

 

その後アインハルトさんが俺達に笑顔を向けた事は覚えてるが何を話したかは俺は覚えてない

 

 

しかしそれでも分かったことがある

 

アインハルトさんはきっと今までみたいなことにはならない

 

これからまた 新しい自分を始めるんだと

新しい「自分達」のこれからを、始めるんだと




ここまで読んで頂きありがとうございました!
試合のあとの話は次回に

短編やら何やらはTwitterでアンケ取るか否かで迷ってたり

次のイベントは…学院祭だぁ…
それではまた次回お会いしましょう!

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