さてさて、神様に無事に転生させてもらって今年から晴れて雷門中に入学することになった神向大司だ。
一応転生してから今まで何をしていたのかと言うと、とりあえずGKをやる円堂をバックアップ出来るようにMFとしてのサッカー技術を磨くことにのみ没頭していた。
前線に出てからシュートをするまで、後ろに戻ってボールをカットして尚且つ前線のFWまでボールを繋ぐなどのことに着目しつつ特訓を重ねた。
まあ、おかげで大会とかには出ることはなかったが、必殺シュートを一つだけ覚えることも出来たし、まあ序盤はほとんど問題ないだろう。
「よーし、第一印象はバッチリしとかないとな」
などと呟きながら職員室の前を通って教室に向かおうとしたとき……
「えええええええええええええええええっ!!!???」
一人の男子中学生の声が聞こえてきながら俺は……ああ、円堂はもうサッカー部に入部届を出したのかと思いながら自分の教室に向かった。
円堂と同じクラスだったらいいんだが、どうなるかな?
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……いや、確かにね、円堂と同じクラスだったらいいなとは思ったよ?
思ったけどさ…。
「俺、円堂守です! 好きなことはサッカーで、今はサッカー部を作ってるんでみんなも入ってください!」
すげえな円堂守の力って、本当に同じクラスになっちまったよ。
ちなみに、俺の後ろの席は木野秋で、円堂はなんと俺の真横だった。原作に絡むのが早くなるならそれはそれで良いことなんだが、転生物の小説でよくあるのは俺みたいなイレギュラーが絡むと原作とは違う展開になっちまうことだから、一応は俺の知っている世界通りに進めていこうと思う。
「次、早く自己紹介を始めなさい」
「あ、はい。すいません」
担任の言葉で俺は席を立ち、教卓の上に立った。
「俺の名前は神向大司。趣味はサッカーです、皆さんよろしくお願いします」
なんかサッカーって聞いた瞬間俺の真横の奴がとんでもねえスピードで反応したような気がするが、気のせいということにしておこう……どうせ放課後にでもなったら誘われるんだろうし。
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そして放課後…
「ねえ君、サッカー好きなんだよな!?」
「……ああ、小さい頃からサッカーボールを触ってる。大会とかには出たことはないけど、それでもやっぱりサッカーボールを触ってると俺ってサッカー好きなんだなって分かるんだよな」
俺が円堂に向きながら話すと、円堂はすごくぷるぷる震えながら下を向いていた。
そして次に俺に向き直ってこう言う。
「くぅー! 分かるよ、その気持ち! 俺もさ、初めてサッカーボールを触ったときにはこうなんて言うか、全身に稲妻が走るような衝撃を受けたんだよ。それでさ、もしよかったらなんだけど、サッカー部に入ってくれないか!?」
まさかの未来の有名人からの直々スカウトですか、断る理由ないしこいつと……こいつらとサッカーしたくてこの世界に転生させてもらったんだし。
「おう、いいぜ。これからよろしくな、円堂」
「ああ! こっちこそよろしくな……えっと、確か、神向だったよな?」
その後、俺たちはマネージャーとして俺の後ろの席の木野秋を迎え入れ、みんなでサッカー部の部室掃除をした。
次回はいきなりですが、飛びます。