いやーようやくここまで来れましたよ。
雷門敗北! 地球に迫る新たな敵!
「はい。それじゃあ次はここに仰向けになってね」
「あの…別にここまで大袈裟に調べる程では…」
「駄目ですよ。雷門の監督さんから連絡がありました。何かあってからじゃ遅いから調べすぎなくらいに検査してほしいって」
俺は今、病院に来ていた。
何で病院に居るのかを説明すると、FFで優勝した後、俺達は写真にインタビューとそれはもう色々なところに引っ張りだこになった。
そしてそれも終わりようやく雷門へ帰るってなったはずなのに、響木監督が世宇子戦で一番ダメージを負っているのは俺だからってその町の病院に掛け合ってくれたことにより、今へと至る。
だけど、本当に病院で悠長してられない。
もしかしたら、もうあいつらが来てるかもしれないんだ。
そう、俺の懸念はそこだ。
FFを雷門が優勝した。
だがその次に待っているのは、エイリア学園。
奴らはゲームなら俺達が優勝した1週間後に攻めてくる。だが、アニメの方でなら奴らは今日攻めてくるはず…。
そして、今まで俺が通ってきた道程はアニメに準ずるところばかりだった。だからエイリア学園が来るのは今日であることが1番可能性のあることなんだ。
だから頼むぞ円堂。
もしエイリア学園が攻めてきているなら。
その時は俺が間に合うまで耐えてくれ…!
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神向の懸念は当たってしまっていた。
円堂達は今、傘美野中へと向かっている。
何故なら、彼らが雷門中へと戻った時、雷門はすでに宇宙人を名乗る3人に破壊されていたからだ。
そして今、その傘美野中ではサッカー部員と思しき者達が、肌にピッタリと密着した服をしている者達と向き合っていた。
「どうした? 何故返事をしない? 我らと勝負をするのかしないのか……返答なくば、今すぐお前達の学校を破壊する」
その内の1人、緑色の髪を纏めて上に逆立てている男が黒いサッカーボールを足蹴にしながら傘美野中サッカー部へと聞く。
傘美野中サッカー部部長の出前は学校を壊すのだけはやめてくれと言うと、緑髪の男はならばどうするのかと聞く。
それに対して出前は自分達が出来たてのサッカー部であり、他の学校のように強くないと言うと男は自分達はついさっき雷門中を破壊してきたことを伝える。
「…あの雷門が敵わなかったんだぞ」
「ダメだ…。棄権しようキャプテン…」
部員2人が言い、出前も学校を守るために棄権を申し出た。すると男は黒いサッカーボールに力を込め始める。
「な、何するんだ!?」
「破壊だ」
男が傘美野中を破壊しようとする瞬間に、円堂達雷門イレブンが間に合った。……そして円堂達は傘美野中に代わって自分達が勝負をすると言い出し、男もこれを承諾して出前に普通のサッカーボールを持ってくるように命じた。
円堂は男の持っていたサッカーボールでするんじゃないのかと聞いたが、男はお前達のレベルに合わせてやると言って、円堂の怒りをさらに強くした。
だがそんな円堂を響木が制止する。
「落ち着け円堂」
「! 監督!」
「敵の挑発に乗るな」
響木の言葉に夏未が続ける。
「豪炎寺くんだけじゃない。一之瀬くんに土門くん、それに神向くんだって居ないのよ? 現状では、染岡くんのワントップということになるわ。大丈夫なの!?」
「問題ねえよ。神向達が来るまでの間に勝負をつけてやる!」
「ああ。バックアップは任せろ」
染岡と鬼道が言う。
そして円堂も鬼道に頷く。
「よーし、頼むぞ! 皆!」
こうして、雷門と宇宙人との試合が始まろうとしていた。
そして宇宙人のリーダー格であるその男、緑髪の男は自分達をエイリア学園ジェミニストームと名乗り、自らの名をレーゼと言った。
そして雷門とジェミニストームの試合が始まったが、始まってすぐに雷門は実力差を見せつけられることになった。染岡がドラゴンクラッシュを放つも、レーゼは膝蹴りでそれを打ち消し、反対に円堂のゴールへと決める。
円堂はこれに反応は出来ていても技を出すことは出来なかった。
その後も試合は一方的な展開を続ける。
それが小休止を挟む頃には、すでに0-12という点差になっており、傘美野中は雷門がまるで歯が立たないことに絶望していた。
「奴ら、なんて動きなんだ‥」
「しかも…あの余裕は一体…?」
染岡と鬼道がジェミニストームの強さに唖然とする。
その直後、少林と宍戸が急にその場にうずくまった。
「宍戸! 少林! 大丈夫か!?」
「すみません。足が…」
「俺も……けど、大丈夫です。まだやれます…うっ!」
少林がから元気で立ち上がろうとするも、足から発生した激痛により再びその場でうずくまってしまう。
それを見て円堂はただジェミニストームを見ることしかできなかった。
「悪い皆! 遅くなっちまった!」
「選手交代だ!」
そこに聞こえる2つの声に、円堂達は喜びを隠せなかった。
「豪炎寺! 神向!」
「検査が終わってすぐに飛んできたぜ。雷門に行ったら、日来校長がお前らは傘美野に向かったって聞いたんでな。…………それよりも、大丈夫か? 少林」
「立てるか、宍戸?」
「来てくれたんですね。豪炎寺さん…!」
「待ってましたよ! 神向先輩」
宍戸と少林に神向と豪炎寺は微笑みかける。
そして2人はメガネと木野に連れられてベンチへと戻って行く。
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宍戸と少林が怪我で退場した。
……見たくもなかったが、2人の足は確実に折れている。だってついさっきまで世宇子とあれだけ激しい試合をして、少林はそこでも怪我で退場してるんだ。
…絶対に許さねえ…!
勝てないかもしれない…じゃなく、勝てない。
今の俺達とジェミニストームとは、世宇子以上の差がある。
だけど…! 仲間をこんなにされて黙ってられるかよ! 一泡吹かせてやる!
「鬼道、円堂、豪炎寺。次のシュートチャンス、イナズマブレイクを俺に合わせてくれ」
俺は鬼道と円堂と豪炎寺に頼む。
言ってなかったが、イナズマブレイクは俺と鬼道と豪炎寺の3人が基本撃つが、俺の場所が円堂に変わっても撃てる。元々この3人の技だからな。
「分かった」
「頼むぜ神向!」
鬼道と円堂が俺に言う。
「よーし皆! 反撃だぁ!」
俺達がそれぞれのポジションに就くことによって、試合が再び始まる。それと同時に俺、染岡、鬼道、豪炎寺、円堂が敵陣に深く切り込んでいった。
「イナズマブレイクだ!」
「おお!」
染岡が鬼道にパスを出す。
それを鬼道は上に蹴り上げることによってイナズマブレイクのパワーをボールに込め、円堂、鬼道、豪炎寺の3人が同時にその力の籠もったボールを蹴り出す。
『イナズマ…!』
『『『ブレイク!!』』』
……だが、これだけではあのゴールキーパーから点を取れないだろう。
だからこそ、ここに俺が居るんだ。
3人は先に俺が頼んでいた通り、俺の居る場所にイナズマブレイクを撃ってくれた。
……絶対に点を取ってやる!
『ファイア…トルネェェェェド!!!!!!』
俺の持てる力のすべてを込めたファイアトルネードをイナズマブレイクにシュートチェインさせることにより、ボールが持っていた闇のオーラと稲妻にさらに炎が加わり、ボールはそのままジェミニストームの方へと向かっていく。
…このシュートなら行ける。
この時、俺はそう思っていた。
だが、現実はそう甘くなかった。
俺達のすべてを込めたシュートをジェミニストームのキーパーであるゴルレオはあくびこそしなかったが、それでも片手で簡単に受け止めやがった。
その後も俺達はジェミニストームに圧倒された。
俺は途中から記憶が殆ど無く、最後に俺が見たのは、倒れていく仲間の姿で…………自分の弱さを痛感してしまった。
主人公が自分のことを弱いと思っていますが、彼はダークエンペラーズにはならないですからね?