円堂がサッカー部を創り、俺が部員、木野がマネージャーとして入部してから既に一年という時が経過し、ちゃんと創部してから数ヵ月程で染岡と半田が入部してくれて、その一年後、今からほんの一、二ヶ月前程に壁山、少林、宍戸、栗松が入部してくれた。
そして、豪炎寺にもちゃんと遭遇したし、校長……と言うか後のサッカー部マネージャーである雷門夏未から帝国学園との練習試合をして勝てなかったからサッカー部が廃部になることも話された。
当たり前だが、キャプテンである円堂と同時に副キャプテンである俺もその場に呼ばれた。
そう、それがついこの間のことである……そして今日、俺たちは帝国学園と練習試合をする日となってしまった。
「いやいや、展開が早すぎるだろ。もう少しだけ横道に逸れても良かったんじゃないのか?」
「神向? 一体誰と話してるんだ?」
「何でも気にするな。それよりどうした風丸。俺になんか用なのか?」
まあもう皆知ってるとは思うけど一応紹介しておこう。
こいつの名前は風丸一朗太。陸上部に所属しているんだが、円堂が半ば強引に誘って鉄塔広場での円堂のタイヤ特訓で今回の練習試合に助っ人として入ってくれることになった。
まあ他のメンバーも知っているとは思うけど言っておくか。
影野仁、松野空助の二人もちゃんと部員として入ってくれた。……え? 目金? あんなの誘うわけないじゃん、いや、円堂は誘おうとしたけど正直戦力としての見込みはゼロだからな……多分試合目前の今辺りで来るんだろうけど。
「円堂が呼んでるぞ。もうすぐ試合が始まるらしいからな」
「分かった、すぐに行くよ」
「……なあ、神向。お前は帝国の動きを見たか?」
とりあえず風丸に背を向けた状態で俺は自分のユニフォームを着る。
因みに俺の背番号は22番……これに関しては特に理由はなくて、単純にゾロ目の数字にしたかっただけだ。
「う~ん、過去の試合映像で見たくらいだから……今の帝国の動きは正直分からねえな」
「俺にはあいつらに勝てるなんて気がまったくしてこない。それでも、お前や円堂は帝国とやる気なのか?」
風丸が俺に聞いてくる。
こんな展開は原作じゃありえなかったな。まあ俺の存在自体がありえないことだからこういうことも起こり得るっていうのはもう分かっていたことだけど……。
「ああやる気に決まってんだろ? この日のために部員を集めて、必死に特訓までしたんだ。……それに、試合ってのは最後の最後まで諦めなきゃきっと何とかなるはずだぜ」
着替えを終え、風丸と正面から向き合いながら俺は風丸に語る。
とりあえず原作通りに豪炎寺を試合に参加させなきゃならないこと以外は特に決めてないし、段々円堂たちとサッカーしていく内に原作通りに進める必要は無いんじゃないか? と思い始めてるから今回は見せても良いかな、俺の必殺シュートを……。
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そして、俺と風丸は雷門中の正門をくぐってすぐのところにあるグラウンドに到着した。
そこには円堂を始め、他のメンバーもちゃんといた、壁山もいたのは少々驚いたが……あと、残念なことに既に目金とのやり取りは終わっていたぜこんちくしょう……。
「遅かったじゃねえか神向、今までどこで何してやがったんだよ?」
我が部のストライカーであり、背番号11番の染岡が俺に詰め寄ってくる。
「ちょっと部室を願掛け程度に見ておこうと思ってさ。楽しいサッカーをするためにさ……ところで円堂、グローブのその痕、何があった?」
俺は円堂に近づき、そしてあいつのグローブについた焦げのような痕のことを聞いた。
まあ、聞くまでもなく理由は分かるんだがな。
「なあに、帝国の奴が撃ってきたボールを俺が受け止めただけさ。気にするな」
「そうか、まあ、あのデカいタイヤを受け止めてるお前なら心配はいらないだろうけど……と、そろそろ時間か。さあ皆! 始めようぜ」
俺の合図で全員がそれぞれの持ち場についた。ちなみに、それぞれのポジションはこんな感じだ。
FW 染岡 半田
MF 俺 宍戸 松野 栗松
DF 風丸 壁山 少林 影野
GK 円堂
それから、目金はベンチだ、あいつを試合に出させたら回るボールも回らなくなる。
帝国から豪炎寺無しで一点でももぎ取るにはこうするしかないからな。
まあ、最悪俺がボロボロになってでも豪炎寺が来てくれればいいさ…。
次回、オリ主必殺技発動!