「よろしくお願いします。鬼瓦さん」
「どうも」
「おう、2人とも。久しぶり…って程でもねえか」
俺と豪炎寺は鬼瓦さんの計らいで人目に付かないところ……というか警察署の中に居た。
「早速だが豪炎寺。お前さんには俺と一緒に沖縄に行ってもらう」
「沖縄…?」
「沖縄には俺の知り合いがいる。人を隠すなら人の中だからな。あそこなら、奴らの目も隠せるだろう」
「俺は…?」
鬼瓦さんの話を聞く限りだと、俺は沖縄に行かないのか? え、ちょっと待って、俺はどうなるの?
「神向には、俺の部下と一緒にある場所に行ってもらう。奴らの狙いはあくまで豪炎寺をエイリア学園に引き込むこと、お前さんが一緒に居たら、目に付く可能性が高まるかもしれないからな」
……おーっとここに来て更に予想外だぞ?
俺どこに行くんだ? 外国? 一人だけ先に世界編にでも突入しようか?
「安心しろ。ちゃんとお前のことを知ってる奴に匿ってもらう。もちろん、お前もそいつのことは知っている」
俺も知ってる奴?
誰だ…?
「それから、素性を隠すためにもお前らにはしばらく偽名で居てもらいたい」
「分かりました」
「まあ妥当な手段ですよね」
ということでしばらく俺は
その後、豪炎寺は鬼瓦さんと、俺は鬼瓦さんの部下と一緒にそれぞれが身を隠す場所に向かった。
互いに、また必ず会ってサッカーをするという固い約束を交わして。
さて、ここからは俺はまったく分からない未知の領域だな。
それにしても、俺を知ってる奴って誰なんだ?
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「……ここは、FFスタジアム?」
俺が連れて来られたのは、FFスタジアムだった。
本当はここで決勝戦をする筈だったんだよな。
世宇子スタジアムで世宇子と決勝戦をしたのはついこの前なのに、すごく前の事みたいに感じるな。
「お待たせしました」
すると後ろでそんな声が聞こえた。
…………俺の耳がイカれたのか? 今凄く聞き慣れた声が聞こえてきた気がしたんだけど?
恐る恐る後ろを見ると、よく見知った人物がいた。
「あー!!」
「……やあ、また会ったね。神向くん……いや、今は向くんか」
そこに居たのは、長い金髪、女性のような容姿。
いや、この世界では、神様によって本当に女の子になった人物だった。
そして俺はその人物の名を呼ぶ。
「アフロディ……」
俺が言うとアフロディはそっと微笑んだ。
その後、鬼瓦さんの部下はその場から離れ、俺とアフロディだけが残った。
ちなみに言っておくと、俺の今の格好は黒のパーカーとフードを被っている。
そして、俺はアフロディの案内に従って歩く。
「どうしてお前が…?」
「君達に負けたあの後、僕達が身体検査を受けたのは知っているよね?」
「あ、ああ」
「ひと足早く検査の終わった僕は、鬼瓦刑事に連絡を受けたんだ。雷門が、宇宙人に負けたとね」
……ん? 待てよ。
「まさか、俺を家に運んだのって」
「その言い方は正しくないよ。僕はただパトカーの中から君に肩を貸していただけで、運んだ訳じゃない」
やっぱりお前か…。
じゃあ俺はあれだけデカいことを言った人にその日の内に不様なところを見られたのかよ…恥ずかしすぎだろ…。
「さて、ここからは電車だ。行こうか」
「ちょっとその前に聞きたいことがあるんだが」
「ん、何だい?」
「俺は今からどこに向かうんだ?」
アフロディに付いていくばかりで全然どこに向かっているのかも分からない俺は彼女に聞いた。
すると彼女は何の迷いもなく俺にこう返す。
「僕の家だよ」
その後しばらく…というか彼女の家に着くまで、俺は一言たりとも喋らなかった。
次回からしばらくはオリ主とアフロディがメインとなります。
皆さん……お待たせしました