ごめんなさい
俺は現在、アフロディと希美と一緒に一つの食卓を囲んで食事を食べている。
メニューは日本食らしく、焼き魚、白飯、だし巻き卵、ほうれん草のおひたし、味噌汁、そして海苔が二枚添えられていた。
「……なんか、俺だけ量おかしくないですか?」
その最中、俺が希美さんに言う。
アフロディと希美さんは普通の量だが、俺だけなぜか白米がお椀から飛び出さんばかりに盛られていた。
「育ち盛りさんだもの、これくらい食べないと駄目よ」
と、希美さんは俺に言う。
……壁山ならともかく俺にこの量はちょっと…。
「向くん。もし無理そうなら僕が少し…」
「駄目ぇ…?」
「い、いや! 大丈夫です! 食べきってみせます!」
俺は勢いよく白米を口にかき込む。
さすがにあんな悲しそうな顔で見られて断ったら男じゃねえ!
その気持ちを糧に俺は食事の全てを食べ尽くした。
「うっぷ…、ご、ごちそうさまでした」
「はぁい、お粗末様」
「……大丈夫かい?」
希美さんが食器を片付ける横でアフロディは俺を心配して声をかけてくれる。
……優しさが身に沁みるぜ。
「大丈夫大丈夫。必死に食べて、必死に強くなるんだ。また円堂達に会ったときのためにさ。……円堂達も絶対に強くなってくるはずだ」
「……信じてるんだね。円堂くん達を」
そう言ったアフロディの表情は笑っていたが、その表情の裏にはどこか哀しみがあるような気がした。
「さあてと、それじゃあ希美さんの手伝いをしますか! 希美さーん、食器の片付け手伝いますよ」
「本当!? ありがとう!」
俺は本日三度目になる希美さんの嬉しいけど苦しいハグをくらったのだった。
そしてそれもまたアフロディが引き剥がしてくれる。
この家に来てから彼女には世話になりっぱなしで本当に申し訳ないとこの時思ったことは、俺だけの胸にソっと仕舞っておくことにしながら、俺は皿を洗うことにした。
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「だからお母さん。あまりそういうことはしなようにって言ったじゃないか」
神向が何も考えずに一心不乱で皿を洗う中、アフロディが希美に言う。
「……むぅ、だって照美ばっかり司くんと触れ合うなんてズルいじゃない? だからお母さんも仲良くなりたくって」
希美はアフロディに反論する。
その様子だけ見ているとアフロディが母で希美が娘のように見えなくも無いが、実際の関係は反対である。
「それに、照美があんなに楽しそうに話をする子なんだもの。母親として気になるじゃない?」
「なっ!? そ、それとこれとは話が別じゃないか!」
希美から切り出された突然の話題にアフロディは取り乱す。それでも神向は皿を洗う手を止めなかった。
何故なら彼は、
(眠い…、もうダメだ…。早いとこ皿を洗って眠りに就こう)
最早限界寸前になるまで睡魔と戦っていたからである。
そして彼はようやくすべての皿を洗い終えた。
結局希美とアフロディは終始会話をしており、皿洗いをしたのは実質神向1人だった。
「……皿洗い終わったんで、俺はお先に寝ます…。もう限界で…」
「あら司くん、お風呂は?」
「すいません。明日の朝にでもお借りします」
神向はそう言い残してその場を去る。
そして彼は部屋にたどり着くなりすぐさまベッドの上で眠りに就いたのは、言うまでもなかった。
だが、その翌朝に彼が仰天するのは、まだ誰も知らない。
アフロディ宅の力関係
希美≫≫アフロディ≫神向
主人公弱え…